撮影日 2025.10.6
撮影場所 京阪電気鉄道京阪本線 野江駅
前回に続き昨年10月に訪問した京阪本線の記事です。
この時の訪問の目的は既に運用がかなり減っていた旧型車
各系列の撮影でしたが、ラッシュの少し後の時間でも全然
やって来ず残念な気分でした。
気分を変えて隣の野江駅で撮影を行う事にしました。
(一枚目)
・京阪本線は京橋駅~寝屋川信号場(萱島駅と寝屋川市駅の
間)は複々線になっています。
この野江駅は基本的に普通しか止まらない高架上の小駅で
すが、目の前の複々線をひっきりなしの列車が通過して
行きました。
写真は先程淀屋橋駅行きで見かけた8000系8009編成で、
折返しの出町柳駅行きです。ダブルデッカーも見えます。
8000系のスカートがかなりゴツイのに気が付きました。
(二枚目)
・豪快に通過する中間車8759と、特別塗色をまとう
「プレミアムカー」8559です。
この編成は1993年製の増備車で、当初から車椅子スペース
付でした。
こちらも近年の更新で補助電源の交換や行先表示器のフル
カラーLED化が行われています。
(三枚目)
・豪快に通過していく後方の8059です。
ダブルデッカーと「プレミアムカー」を組み込んだ姿は
特別感に溢れており、京阪特急代々の中で一番豪華な
形式と言えるかもしれません。
ホームは相対式で直線の為大変見通しが良く、撮影しやすい
場所でした。
(四枚目)
・そして、今回の訪問時で大変増えたと思ったのがこの
13000系でした。写真は13040編成の普通です。
訪問から20日後の10月26日改正から京阪本線の4連列車で
ワンマン運転が始まり、車外カメラ付きの本形式が充当され
る事になりました。この車両も付いていますがまだ使用して
いませんでした。
前照灯はLEDです。
13000系は2012年から現在まで導入が続いている通勤車で、
京阪本線だけでなく宇治線や交野線でも活躍し、1500V線区
全てに足跡を残しており5000系までの旧型車の置換を進めて
います。
車体は3000系をベースにしたアルミ車体ですが、通勤車と
なった為一部を除きオールロングシートです。
行先表示器はフルカラーLEDとなり、車内は液晶式の案内
装置が設置されています。
この車両は30番台で、先頭車は2025年に6次車として製造
された車両です。4連の両先頭車は電動車となっています。
(五枚目)
・中間車の13500形13540です。この編成の中間2両は5次
車から転用したもので2021年製となっており、元の車番は
13581でした。付随車で補助電源を搭載します。
13000系の側面は6000系以降と同様の大型1枚窓でドア間は
2個設置となっています。窓枠は黒塗りです。
クーラーは集約分散式で2基搭載しています。
本形式は登場時から某銀行を思い出す新塗色になっています。
(六枚目)
・続いて同じく付随車の13650形13690です。こちらは
特に機器を持ちません。
元は13186で中間電動車だったもので、よく見ると屋根に
パンタ台の跡が残っています。
僅か4年で電装解除した訳です。
13000系の30番台車は前回紹介した様に元は唯一の6連として
5次車として登場したものでしたが、2024年以降6連は解消
され代わりに追加増備の先頭車と組み合わせられ、結果
現在は全て4連となりました。
もっとも4連は0・10番台も存在する為、番台区分がよく
分かりません。
一昔前の阪急電車(7000系や8000系等)の様です。
(七枚目)
・淀屋橋方制御電動車13090です。淀屋橋向きが+50と
いうのは京阪の伝統です。
13000系の初期車は発生品を流用した為2010年代になって
も下枠交差式でしたが、5次車以降はシングルアームパンタ
でこの車両も該当しています。
13000系の足回りはTD平行カルダン駆動となっており、
モーター出力は200kwで内扇式、1C2M方式です。
制御装置はIGBT-VVVFインバーター制御が多数ですが、
フルSiC素子の試作車もいる様です。
ブレーキ方式は全電気指令式空気ブレーキで、回生ブレーキ
優先となっています。
台車はダイレクトマウント式の空気バネ台車で動台車は
軸梁式、付随台車はモノリンク式です。
車両によって台車の方式とメーカーを変えているのが京阪
らしく、ボルスタレス式でないのも同社らしいです。
(八枚目)
・こちらは反対の京橋方面に向かう普通列車の先頭車、
13093です。
13040と同様30番台車で、先頭車は2025年製の6次車です。
車外カメラ付きでシングルアームパンタです。
13000系は導入当初は4連の0番台車が導入され、片野線と
宇治線のワンマン運転用として運行を開始しました。
前形式の10000系同様支線区向けのワンマン車としての
導入が始まりで、0番台車7本は併結して8連での運行が
可能となっています。
0番台は現在に至るまで組み換えが無く、後に車外カメラの
設置が行われています。
その後2014年には本線向けの7連(20番台)が登場し、本線
系統の経年車の置換も進みました。7連の増備も久々で、
ここから前照灯と室内灯がLEDになりました。
20番台は2018年の4次車まで7本が導入され、ここまでが
パンタグラフが下枠交差式です。
(九枚目)
・反対側の13043です。前面形状は3000系(2代目)と同じで、
3000系の貫通扉は後に液晶ディスプレイが付き変化して
いますが、13000系は3000系の製造当初と同じ仕様の
貫通扉となっています。
中間車2両は5次車からの転用で、2021年製となっています。
13000系は前述した5次車で6連の30番台が初めて導入され
ました。6連はかつて2600系で見られましたが消滅して
久しい存在でした。又ここから広告用デジタルサイネージが
設置される様になりました。
6連6本が導入されましたが、その後2024年から6次車で
先頭車増備による編成組み替えが発生しました。30番台車は
全て4連化され15本となっていますが、中間車には他に
20番台から転用した車両もいます。
(十枚目)
・こちらは内側の線路を通過する13022編成の13072です。
準急の様で7連です。
2014年製の2次車で、初期導入の為下枠交差式パンタです。
こちらは車外カメラは有りません。
撮影時点では全て製造当初の組成で、統一された外観でした。
京阪では90年代まで輸送力増強が続き、9000系までは
本線向け通勤車は8連の増備が続いていました。
本形式の20番台は久々の7連の増備で、当初は支線向けと
見られていた本形式が本線にも増えていくきっかけでした。
現在は20番台7本と10番台5本が7連となっています。
一時的とはいえ6連が登場したのは更に驚きでしたが。
そして7200・9000・10000系の相互組み替えによる7連化
も行われた為、一挙に7連の数が増えました。
(十一枚目)
・反対側の先頭車、13022です。
7連では両先頭車と中間電動車の13150形1両が電動車で、
他は付随車となっています。電動車は1M方式で、付随車は
車両によって搭載機器が異なっています。
先頭車が電動車なのは京急や阪急(最近は異なる)と同じです。
13000系は2025年以降の7次車として増備された車両は10
番台となり、運転台後部の座席廃止や4連の車内デジタル
サイネージの廃止と言った変更点が有ります。
車番末尾が10番台に戻ったのは不思議ですが。
10番台は4連4本と7連5本が在籍している様ですが、後述する
様に他番台や3000系からの編入車を含みます。
(十二枚目)
・続いて内側線を通過する13023編成です。
20番台の7連で、基本的には2016年製ですが右から2両目
13873だけ側窓が連続窓(ドア脇は戸袋窓)で見た目が違い、
とても異彩を放っています。
この車両は3000系「プレミアムカー」導入により捻出された
車両で、元々付随車の3750形だったものでした。
転用後は上記13022編成以外の20番台6本に組み込まれ、
13850形に改造されました。
但し塗色変更などは行われたものの改造は少なく、車内は
クロスシートのままです。
そして玉突きで転用された付随車は新製電動車と組み合わ
され、30番台の4連となりました。
京阪ではかなり珍しい、特急専用車以外のクロスシート車
でかなり乗り得だと思われます。
2008年製なので13000系では一番古いですが、見付けが
大きく異なる点以外は古さを感じさせません。
(十三枚目)
・先頭車の13073です。尚訪問後、3000系「プレミアムカー」
の2両連結に伴い余剰となった3000系付随車3700形の転用が
開始され、上記の13022編成に組み込れた他10番台車にも
連結され、現状7連は全て元3000系が組み込まれたそうです。
将来的に13000系でも有料座席指定サービスが提供できそうな
感じです(特急一般車と同じ設備では有りますが)。
(十四・十五枚目)
・野江駅でも旧型車は全然来ませんでしたが、1本だけ1000
系がやって来ました。
普通 淀屋橋行きですがぼやけてしまい、まともな写真は
1枚だけだったのが残念ですが…。
この編成は1502編成で、後期更新で車椅子スペース付きの
編成となっていました。
尚残念ながら1000系も今年8月の改正前に一部離脱車が発生
しており、この編成も8月頭に廃車になってしまった様です。
どうも既に稼働状態にあるのは2本だけの様で…。
1000系(3代目)としての誕生から49年間、700系(2代目)と
して更新されてから56年間、お疲れ様でした。
全く残っては無いと思いますが、700系に機器を提供した
2代目1000形等から起算すると約90年となりますが。
前回訪問時は余り見かけなかった13000系ですが、今回訪問時
は13000系だらけで普通列車は13000系4連のオンパレードで
びっくりしました。
現状192両まで膨れ上がったそうで、間もなく200両の大台に
近づきました。歴代の京阪電車でも最大だと思われます。
今後僅かに残る1000系置換の為の増備が有るのか気になります
が、6000系は比較的近年リニューアルされたので1000系
置換後は暫く増備はないかもしれません。
短期間に多数の改造改番や他形式からの編入が有った形式も
珍しいと思います。
次回に続きます。
参考文献 鉄道ピクトリアル No.822 2009.8
臨時増刊号 【特集】京阪電気鉄道
参考HP 4号車の5号寄り
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