撮影日   2026.4.5

撮影場所   JR西日本山陽本線 徳山駅及び車内

 

先日山陽本線で乗車した115系3000番台N-03編成です。

「東海形」マスクの車体にDT21系台車、MT-54モーターと

いうスタンダードな組み合わせもあと僅かとなりました。

 

(一枚目)

ワンマン普通 岩国行きで運用中のN-03編成です。

写真は東京方先頭車クハ115-3103で、トイレは有りません。

 

この編成は1982年に153系置き換えの為導入された3000番台で

統一された編成で、115系ながら全車2ドアでドア間転換クロス

シートとなっており、117系に近いスタイルです。

但し115系として製造された為台車はコイルバネ式で制御器も

CS15系、クーラーも新鮮外気導入装置が無く通風器(現在は

撤去)が設置されている等の違いが有りました。

当編成は全車1982年川崎重工製で、全車新製冷房車です。

 

側面にユニット窓が並ぶ姿は117系やキハ66・67と同様で、

豪華な感じを受けます。

ドアは体質改善工事の際に押しボタン式の半自動ドアに改造

されましたが、製造時からの手掛けが残っています。

ドア内側はステンレス無塗装で、窓枠は金属押さえです。

側扉窓や戸袋窓は当初からHゴムは使用されていません。

(二枚目)

中間電動車モハ115-3003です。モハ114形とユニットを組んで

おり、パンタグラフは有りません。

後に全車体質改善30N工事が行われ、腐食部外板張り替えや

通風器撤去、室内アコモ改善及びトイレ付きクハへの車椅子

スペースの設置が行われています。

3000番台は製造時から下関配置(一時期広島にも在籍)で一貫して

おり、同地区に新製配置された初の115系でした。

 

車体は既存の115系と大きく異なりますが、足回りは共通で

中空軸平行カルダン駆動で抵抗制御、抑速・発電ブレーキ付きの

電磁直通式空気ブレーキとなっています。

コイルバネのDT21系(DT21B・TR62) 台車にMT54モーター

(120kw)という組合せは国鉄時代のありふれたスタンダードな

仕様ですが、気が付けば絶滅寸前です。

(三枚目)

相方モハ114-3003です。115系3000番台は2基パンタに

なっており、短編成時の運用を前提とし故障対策に備えての

設置です。又ブラシレスMGとCPを備えます。

屋根は製造時から塗装屋根になっており、クーラー脇のラン

ボードも大型になっています。

屋根は通風器が撤去された為スッキリしています。

クーラーは後にWAU709Aに交換されていますが、側面雨樋は

ステンレス化されていません。転落防止幌は設置済みです。

側面行先表示器は幕式のままです。

 

3000番台は製造当初一部制御車は111系の中間電動車と組成

されていた都合で制御車の方が多く製造されました。

現在電動車は11ユニット(製造12ユニット)が残り、制御車は

18ユニット(製造21ユニット)が残っています。

(四枚目)

下関方制御車クハ115-3003です。クハ115形3000番台は

トイレ付きで、更に他の115系と違い故障対策でCPを備えて

短編成時での運用を前提とした設計です。

 

現在はワンマン改造が行われており、運転台窓上部に表示器が

設置されています。車内収受式では無いので車内は特に改造

されていません。115系4両でのワンマン改造は下関所属のN

編成でしか行われておらず、他会社でも未実施です。

尚同じく下関所属の1000番台2連T編成もワンマン化されまし

たが、こちらは前の福知山時代車内収受式でワンマン化され、

下関転属時にツーメン化されていたものを再度車内収受式

ワンマン化したものです。

(五枚目)

続いて岩国駅まで乗車したモハ114-3003の車内です。

セミクロスシートでドア脇と車端部以外は転換クロスシート

となっています。

体質改善工事で当時のJR西日本標準の白系の化粧板(妻面は

薄茶色)、床も茶色になりました。又貫通扉の窓も大型に

交換されています。

但し元から転クロだった為座席の交換は行われておらず、

荷棚や天井も未改造です。

 

オリジナルの113系や115系の体質改善車(2連ワンマン車

除く)は体質改善で車内はほぼ転クロになり223系風の座席

に交換されましたが、3000・3500番台では小規模の改造に

留まりました。

(六枚目)

座席です。製造時からのもので肘置きは茶色で側面には

モケットも貼られています。

近年広島山口地区では227系風の赤モケットに交換された車両が

登場しており、115系や105系、キハ40系で見られます。

しかしこの編成は体質改善時からの薄茶色の座席のままと

なっています。

手すりは体質改善工事で黄緑色に塗られました。

(七枚目)

天井は製造時からの逆台形の風洞が張り出した造作です。

白く塗られており、照明は蛍光灯のままでした。

荷棚も交換されておらず製造時からのパイプ式のままで、

吊手も他の体質改善工事車と違いドア付近だけの設置で

円形です。

 

113・115系の体質改善30N工事車では天井は改造せず、

荷棚は交換している一方、105・201系の30N工事車は

外観は大きく改造しても天井・荷棚はそのままだった為、

同時期の改造でも微妙に差が有ります。

(八枚目)

車端部は新製時からロングシートで、体質改善工事後も

そのままです。写真は優先席でJR西日本の独自のモケットに

なっています。

袖仕切りは新製時から201系風の仕切り板付きで、体質改善

工事後も引き継がれています。

尚117系は車端部もクロスシートで、115系3500番台に編入

改造された車両はここはクロスシートのままでドア間の

一部をロングシート改造(3000番台よりロング部が長い)して

います。

 

ドアもオリジナルのままで内側はステンレス無塗装です。

113・115系の40N工事車ではドア周りも改造されていました

が、30N車では未改造です。

近年ドア付近の床が黄色く塗られています。

(九枚目)

クハ115-3003には車端部にトイレが設置されており、トイレ

横は車椅子スペースになっています。

トイレ対面はロングシートですが壁側だけクロスシートという

特徴的な仕様で、これはキハ35系等国鉄時代のトイレ付近の

座席がロングシートの形式でよく見られたものです。

現在は優先席になっています。

113・115系の体質改善車の車椅子スペースは基本的にトイレ

対面ですが、本番台だけはトイレの横になっています。

 

(十枚目

最後にクハ115-3003の運転台後部です。

元はここは両側ともロングシートでしたが、近年様々な

機器が設置され運転士側は座席が無くなり仕切り窓も

更に小さくなってしまいました。

荷棚は残っていますが、一方車掌台側座席の荷棚にも機器が

設置された為この区画の荷棚は殆ど使えなくなりました。

 

仕切り扉はステンレス無塗装で、これだけ周りから浮いている

様に感じます。同時期の105系もステンレス無塗装で、いずれも

体質改善工事後もそのままです。

余談ですが同期の415系500番台・103系1500番台・201系では

ここは化粧板貼りですが、103系と201系では貫通扉はステン

レス無塗装で登場しています。

更にキハ37形では仕切扉・貫通扉更には側扉も化粧板貼りと

なっており、この微妙な差は何なのか気になるところです。

 

間もなく下関地区にも227系500番台の導入が開始される事に

なっており、本番台も大きな変化が見込まれます。

この編成はモケット未更新の為、個人的には置換対象に

なっているかと思っています。

昔山口にいた時に何度も乗った思い入れが深い車両で引退は

残念ですが、少しでも長く頑張って欲しいです。

 

以上です。

 

参考文献  鉄道ピクトリアル No.910  2015.11

 

参考HP   新三田電留線・改