撮影日   2024.7.23(6枚目は2019.3.30)

撮影場所  島鉄バス 雲仙バス停及び車内

      (6枚目は松ヶ枝営業所付近)

 

島鉄バスで最近増えている長崎バスカラーのままの日野+

西工96MC B-Ⅱボディツーステです。

島原半島を銀色のバスが走る日が来るとは思いませんでした。

 

(一枚目)

・島原駅発雲仙・青雲荘行きで使われていた3901号車です。

長崎バス時代のままの車番とナンバーで使われています。

前面窓内部に雲仙への英語案内が貼られています。

 

1999年式KC規制の日野車で、11m級長尺の大型リーフサス・

ツーステップ車です。高出力エンジンを採用しています。

西工96MC B-Ⅱボディを架装しています。

前後折戸で銀サッシ2段窓となっています。

行先表示器はLED改造されており、前面は幕式時代の行先と

系統が分割表示仕様のままとなっています。

 

見た通り長崎バスからの移籍車で、塗色も長崎バスのツーステ

路線車の塗色のままとなっています。

全国的に見ても日野+西工ボディの長尺且つツーステという

仕様は珍しいと思います。

経年車ですが島鉄に移籍したのは比較的最近になってからです。

高出力エンジンで座席数も多いので、長尺ですが雲仙の坂道を

攻めるには都合が良いのでしょう。オリジナルでも高出力

エンジンの日野ブルーリボンの大型ツーステを導入していました。

(二枚目)

・後部です。バックアイカメラ付きです。

後面窓は1枚窓となっています。

ビルトインクーラーでスッキリとした車体です。

側面行先表示器は元々窓一杯の大型サイズだった為、LED

改造後も痕跡が残っています。後部行先表示器も幕式時代の

大型サイズで行先・系統分割仕様を引継いでいます。

 

長崎バスの日野大型ツーステは長尺と標準尺、純正ボディと

西工ボディが並行して導入されており、高出力エンジンが

標準でした。

1999年式の前半は純正は長尺と標準尺車、西工は長尺が採用

されておりこの時期まで2段窓でした。次いで後半に導入された

車両からは逆T字窓になっています。

長崎バスから島鉄へは近年移籍車が相次いでおり、日野車は

いすゞ車より早めに長崎バスから移籍している様です。

日野+96MCは3台程移籍した様で、同時期導入の純正ブルリも

同時に移籍しています。

島鉄バスの西工ボディ車は少数派な上に、全国的にも貴重な

仕様なので長く頑張って欲しいです。

(三枚目)

・この車両は折返しで雲仙~島原間の運用に入り、その際に

乗車しました。

その際の記事はこちらです(2024.8.26)。

島鉄バス 諫早~雲仙~島原バス乗り継ぎ旅(2) | 303-101の

ブログ (ameblo.jp)

 

座席はドア側は2人掛け(最前部のみ1人掛け)、運転席側は1人

掛けとなっています。

壁はクリーム系となっています。

床は通路部分は緑色のゴム貼りですが、座席部分は木製に

なっています。長崎バスではツーステ時代は末期まで木製床を

採用しており、九州では最後まで採用していた事業者だった

のではないでしょうか。96MCの木製床車も珍しいと思います。

(四枚目)

運賃表示器は液晶式に更新されています。

運転席部分の天井には左右折表示及び急ブレーキ注意喚起を

表示する機械が設置されています。

長尺で座席数が多く、オリジナルのトップドア車程では無く

ても長距離路線には向いていると思います。大きな荷物を

持った観光客にはこの座席配置の方が良さそうです。

(五枚目)

座席はハイバックシートで、枕部分が独立し絞られた

スタイルです。長バスの路線車はこの辺りからハイバック

シートになった様です。

モケットは寒色系の柄入りで、枕カバー付きです。

 

・車番 3901 ナンバー 長崎22か3247 年式 1999 所属 

 島原? 形式 日野KC-HT3KPCA 西工96MC B- Ⅱボディ

 大型長尺ツーステップ車 リーフサス・高出力エンジン

 前後折戸 銀サッシ2段窓 LED改造車 長崎バス路線色

 長崎バス移籍車

(六枚目)

この車両は長崎バス時代に撮影していました。

(2020.12.11)

長崎バス 3901号車 | 303-101のブログ (ameblo.jp)

5年前の撮影ですが、今と殆ど変わっていません。

2022年頃に移籍した様です。

 

以上です。

 

参考文献  バスマガジン Vol.9 2005.1

 

参考HP   しまてつ倶楽部