撮影日   2023.5.15

撮影場所  東武鉄道日光線 南栗橋駅行き及び鬼怒川線

      新藤原行き車内

      

※東武鉄道では細かい区分番台では20430「型」の様に表示

していますが、本記事では「系」で統一しています。

      

前回に続き、昨年乗車した東武鉄道20430系の記事の続きです。

今回は車内を紹介します。

尚21433・21436・21437各編成の車内を元に構成しています。

 

(一枚目)

大幅にリフレッシュされた21430系の車内です。

まずはオーソドックスな製造時から3ドアだった車両です。

 

原型時代には乗った事も見た事も無かったですが、足を踏み入れた

瞬間新車並みの車内に感じました。

車内は70000系ベースに更新されたそうで、白系の化粧板にグレー

の床となり、ドア付近は黄色く塗られています。

照明はLEDに更新されています。

座席はワインレッドとなり、バケットシートに更新されています。

袖仕切りも大型になり、座席間には仕切りポールが設置されました。

尚座席は脚台をそのまま流用した為、片持ちタイプでは有りません。

荷棚は20050系からパイプ式となっており、20430系でも同様の

構造となっています。

(二枚目)

車端部です。

妻面の仕切り板も白系のものになっており、貫通扉にも化粧板が

貼られ窓が大型になっています。

妻窓は残存しています。

吊手はオニギリ型で、これは元からの様です。

(三枚目)

編成中の一か所、モハ23430形の連結面(モハ22430形寄り)

にはフリースペースが設置されています。

腰当てや非常通話装置も設置されています。

尚元々20050系以降は編成中2か所(2・7号車)に車椅子スペース

が設置されていました。

対面は優先席で、黄色の吊手と手すりが採用されています。

(四枚目)

モハ22437の車内銘板です。

上が製造メーカーのアルナ工機、下が改造を担当した日立製作所・

津覇車輛の合名の銘板です。

車両メーカーの日立製作所が改造を行っているのが珍しく感じます。

大掛かりな改造を行った為でしょうか。

天井は種車時代から平天井でラインフロー式の風洞となっており、

横流ファンも装備します。

(五枚目)

一部ドア上には横長の液晶式の車内案内表示器「パッと

ビジョン」が千鳥配置で設置されています。

10000系列のリニューアル車の一部にも設置されています。

ドアチャイム用と思しきスピーカーも組み込まれています。

また車内放送は自動放送でした。

(六枚目)

こちらは「パッとビジョン」が無いドアです。路線図又は

広告用の枠が設置されていますが、写真では不使用でした。

こちらはドアエンジン部分の筐体にドアチャイムのスピーカー

が設置されています。

尚ドアランプは設置されていない様です。

ドア本体は化粧板が貼られており、窓は金属面押さえです。

ドア間には黄色のテープも貼られています。

尚20400系改造に際し押しボタン式の半自動ドアに改造され

ましたが、東武では初採用だそうです。

(七枚目)

そして元5ドア車に存在する、ドア撤去跡の窓です。

この部分は大型の1枚窓になっています。

但し外観に比べて内装はかなり綺麗に処理されており、化粧板や

荷棚、座席は全く改造跡が分からない様になっています。

(八枚目)

寧ろ違和感を感じるのは、元から窓だった部分です。

5ドア時代のドア間の窓は戸袋窓も兼ねており、中間に

補強用の柱が貫通していました。

3ドアに改造されてもそのままになっています。

黒く塗られ目立たない外観に比べ車内側では逆に目立ちます。

(九枚目)

もう一枚、元からドア間の窓だった部分です。

5ドア時代は左右の扉の戸袋窓となっていましたが、現在は

写真の様に片面側だけの戸袋窓となっています。

現在東武唯一の戸袋窓です。

尚写真左のステッカーは「サイクルトレイン」のステッカー

です。東武日光・下今市・鬼怒川温泉駅で利用可能です。

(十枚目)

最後に運転台です。黒塗りの筐体となっています。

東武ではワンハンドルマスコンは30000系からの採用で、

種車はツーハンドルでしたが20400系改造の際に左手

ワンハンドルマスコンに更新されました。

ワンマン機器が設置された他、日立製のモニタ装置が搭載

されています。

参考文献に掲載の20050系時代の運転台と比べて、かなり

変更されています。

 

次回に続きます。

 

参考文献  鉄道ピクトリアル No.799 2008.1

      【特集】東武鉄道    

 

参考HP   Kasukabe総合車両センター

 

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