撮影日   2023.5.14

撮影場所  各写真に記載

 

昨年5月14日から2泊3日で関東旅行を行いました。

目的は以下の通りです。

①サスティナ車導入で引退が決まった西武の「黄色い 

電車」の撮影。

②新型車導入が決まった鶴見線及び南部支線の初乗車。

③引退が進む東武100系乗車及び僅かとなった東武6050系

乗車(厳密には野岩鉄道車でしたが)。

④特徴的な車両が多い宇都宮のバスの撮影。

⑤館林地区の東武電車の撮影及び津覇車輛訪問。

 

この内④と⑤の津覇車輛については既に別に紹介済みで、

今回はそれ以外のものを紹介して行きます。

分量が多いのでこれから暫くの間掲載して行きます。

 

(一枚目)

・旅の始まりは京急羽田駅です。ここからまずは京急電車に

乗って品川駅へ向かいました。

 

そしたら早速待っていたのは京急の最大派閥・2代目1000形

(以下1000形)の中でも異端な存在・1890番台Le Ciel」

でした。急行 逗子・葉山行き(未だに慣れない…)だった為

乗車は出来ず泣く泣く見送りました。

後方は確か1000形の4連だったかと。

この1890番台車は前面貫通可能なスタイルの1800番台の

一員として誕生しましたが、座席が京急初のデュアルシートと

なったのが特徴です。2100形の後継として座席指定列車や

臨時列車にも充当可能な車両で、4両編成5本が20~21次車と

して2020年から導入されました。

この時はロングシート運用でした。

写真は品川方先頭車1894-4です。

(二枚目)

この編成は1894編成で、1000形は1890番台以降ハイフン

付の車番となりました。1000形はかなり車番が複雑となって

いた為、やむを得なかったのでしょう。

こちらは浦賀方先頭車1894-1です。

2021年製の為まだまだピカピカでした。

運転台後部には大変細長い小窓が有り、この部分は運転台向きの

クロスシートです。ここは固定席で、セパレートタイプのハイ

バックシートで快適そうです。

車体は軽量ステンレスですが、17次車以降の全面塗装車体と

なっており、アルミ車と殆ど変わらない綺麗な仕上がりです。

(三枚目)

本番台の特徴は、京急で初めてトイレが付いた点です。

しかも中間車2両にそれぞれ設置されており、イベント対応を

視野に入れた破格な設計です。

写真は3号車(弱冷房車)1894-3で、この車両は男性小用トイレ

の為コンパクトです。

トイレの向かいはフリースペースです。

(四枚目)

1894-2は品川方に車椅子対応の大型トイレが設置されて

います。都営地下鉄を走る車両としては初のトイレ付き車両で、

しかも編成中2か所にあるという恐ろしい編成です。

トイレのドアは茶色に塗られています。

いつか乗って見たいものですが、残念ながら乗れず。

(五枚目)

羽田空港から品川駅まではエアポート快特 成田空港行に

乗車しました。羽田と成田、東京の2大空港を結びます。

乗車したのは京成3100形(2代目 以下略)の3152編成で、

アクセス特急対応の為専用デザインとなっています。

オールロングシートですが120km/h対応です。

2019年製の為まだまだ綺麗でした。

これは品川駅で下車した際の撮影です。

(六枚目)

飛行機のイラストが特徴的なデザインです。

乗車しましたが、多少の上下動は有りましたが走行音は静かで

快適でした。座席はオレンジ系のハイバックシートで、

一部座席は荷物対応で折り畳み式です。

照明はLEDで液晶式の車内案内表示器が有り、防犯カメラも

設置されていました。

 

現状京成では最新で8両7本が存在する3100形ですが、次の

新車は短編成での運用可能で前面中央に貫通扉を持つ3200形

(2代目)となる予定で、兄弟形式の新京成(まもなく京成松戸線

になってしまう…)80000形共々このスタイルの車両は今後

増えないかもしれません。

それにしても、3100・3150・3200形はどうしても先代の

「赤電」の方を思い浮かべてしまいます。

(七枚目)

同じく品川駅で撮影した、3代目600形(以下600形)604

編成604-1です。

京急の現有車両の中では少数派で、登場時は京急伝統のクロス

シート車ながら3ドアで初めて地下鉄対応となり、しかも座席は

ラッシュ対応で2人掛け座席を一部収納して1人掛けに変更な

「ツイングルシート」を採用した、1890番台の元祖的な存在

です。しかし手間がかかった様で後に座席は固定化、更に

車端部を除きロングシート改造されてしまいました。

よって1000形の初期アルミ車グループとあまり違わなくなり

ましたが、台車が京急では珍しく軸梁式なのが相違点です。 

(八枚目)

この編成は8両編成で、快速特急の三崎口行きでした。

1995年製の2次車です。

現在は車体更新が行われていますが、パンタグラフは首都圏

では珍しくなった菱枠式のままで、シングルアームパンタの

600形4両編成とは異なっています。

又行先・種別表示器は前面はフルカラーLEDとなりましたが、

側面は幕式のままです。

(九枚目)

次の目的地、西武新宿線に向かうべく山手線を高田馬場駅

まで向かっていると、何とレール輸送用の事業用気動車キヤE

195系が停まっていました!

定尺レール輸送用1000番台車(ST編成)の2両編成で、ロング

レール輸送用の0番台11両編成とは前面形状が違います。

JR東海のキヤ97系ベースの為、電気式が幅を利かしている最近の

JR東日本の新型気動車では珍しく液体式で、同社の液体式の

新製車では最後になるかも知れません。

それにしても、山手線で気動車が見られるとは…。そして東日本の

機関車の終焉が近く感じられました。

(十枚目)

・高田馬場駅駅から西武新宿線の始発駅、西武新宿駅に向かい

ました。以前新宿線に乗車した時は西武新宿駅がJRから遠く

高田馬場駅から利用していたので、訪問したのは初めてです。

 

これは西武新宿駅で出発待ちの特急「小江戸」用10000系

最終増備車、10112編成です。

この編成は6年前に訪問した際にも撮影しており、以前紹介

しています(2018.11.9)。

西武20000系と10000系最終増備車 | 303-101のブログ 

(ameblo.jp)

10000系唯一のVVVF制御車で前面もLED表示器となって

いる異端車です。

001系導入に際しても廃車されず現存していますが、「小江戸」

も新車導入予定だそうなのでこの編成も先は短そうです。

(十一枚目)

・急行 本川越行き6108編成です。

バラエティ豊かな6000系の中でもステンレス車のグループで、

1994年製3次車です。

現在西武唯一のステンレス車ですが、間もなく東急9000系が

加わってしまいます。

 

有楽町線、更に副都心線乗り入れ対応車となり前面は白く塗られ

行先表示器はフルカラーLED化されました。

その後車内は液晶式の案内装置設置が行われ(後に更新)、更に

フルSic素子使用のVVVF制御化が行われています。

前照灯もLED改造され、撮影時は菱枠式のままだった様ですが

現在はこの編成はシングルアームパンタとなった模様で、大規模

リニューアルは未施工ながら、少しずつ改造が積み重なった結果

大きく仕様が変わっています。

尚近年40000系増備で地上区間用に転用が進んでおり、この編成も

確か訪問の直近で池袋線から新宿線に転用された筈です。

 

因みに今回訪問の際には地下鉄直通対応から外れ、銀色の前面の

まま新宿線で使われている6101・6102編成を見たく思って

いました。長く新宿線系統の6000系はこの2本だけでしたが、

近年は上述の様に地上区間転用で一部編成が新宿線系統に転用され、

目撃出来なかった代わりにこの編成が来ました。

フルカラーLED改造や機器更新は行われつつも車内更新などは

未実施の6101・6102編成も乗って見たいものです。異端車なので

先が不安な気もしますが、サスティナ車を買うくらいなのでまだ

使いそうです。

(十二枚目)

当初の予定では新宿線から拝島線に至り、萩山から多摩湖

線に向かい、「黄色い電車」(2000・9000系)を見るつもり

でした。しかし新宿駅のホームにライナー列車の「拝島ライナー」

が停車した為、珍しく思いこちらに乗車する事にしました。

各停 本川越行き30000系(38102編成8連)の横に停まって

いるのが、乗車した40000系40106編成で2017年製です。

 

40000系は2016年から導入が進んでいる、西武最新の通勤形

電車です。30000系と同じくアルミ車体で4ドアですが、前面は

大きく異なり地下線対応の為6000系以来の貫通型となりました。

写真でも前面が大きく異なるのが分かります。

又、10号車にはパートナーゾーンとして簡易的な腰掛を中央部に

設けたフリースペースを設置しています。

足回りについてはPMSMを使用した同期電動機が採用されました。

戦前以来の川崎重工(現 川崎車両)製の車両としても話題と

なりました。

 

本系列は0番台と50番台が製造されており、2019年以降14本が

導入されている50番台はオールロングシートで副都心線直通にも

使用され、6000系を地上区間用に転用しています。

一方最初に導入された0番台は有料のライナー列車用として西武

初のデュアルシートが採用され、又4号車にトイレが設置されて

います。こちらは6本の存在です。

池袋・新宿線双方で使われており、今後も導入が続くと思われます。

(十三枚目)

西武新宿方先頭車、クハ40106の側面です。

こちらはパートナーゾーンは有りません。

ドア周りは青と緑系に塗り分けられ、車椅子やベビーカー

マークが有る扉にはイラストが描かれており30000系と同じく

「スマイルトレイン」らしさを感じます。乗務員室扉の上にも

イラストが描かれています。

又ドアは半自動対応で押しボタンが設置されています。

 

この0番台車は副都心線に直通する有料の座席指定列車「S-TRAIN」

と、新宿線から拝島線に直通する「拝島ライナー」に使用されます。

特急車の001系・10000系に次ぐ立場で、一般形車両のクロスシート

車では4000系以来久々の導入です。

「拝島ライナー」は朝夕ラッシュ時に絞って運行され、西武新宿発は

夕方、拝島発は朝方の運行です。

西武新宿発は高田馬場と小平に停車し、小平以降は各停で料金不要で

乗車可能です。基本的に座席指定券が必要となります。

尚西武新宿駅の券売機で試しに座席指定券を買ってみると、まさかの

JR九州のICカード「SUGOCA」で購入できました。東日本のホーム

上のグリーン券券売機では使えなかったのに…。

(十四枚目)

車内はクロスシートモードで、進行方向向きでした。クロス

シートモードでは回転も可能となっています。

西武初のデュアルシート車で関東では東武や京王、そして少し

前に見かけた京急でもデュアルシートの有料列車が走っています。

(近鉄では料金不要なのに…)

 

車内は白系で、モケットは青色で爽やかな内装です。有料列車

運用時は一部の扉のみ開閉します(料金不要区間除く)。

シートピッチは広いですが、ドア間に3列並ぶ為クロスシート

モードでは窓割と合いません。

(十五枚目)

天井は中央部が少し凹んだ形状で、横流ファンを装備し照明は

LEDです。一般列車にも使用される為広告が多いのが難点です。

ドア上には2画面表示のワイドタイプの液晶式案内装置(スマイル

ビジョン)が設置され、運行情報や広告が表示されます。

 

小平駅まで乗車しましたが、夕方ラッシュ時にもかかわらず

車内は大分空いていました。日曜だった為、平日はもっと多いと

思われます。

尚車端部はロングシートですが、ここも割り当てられるの

でしょうか?

(十六枚目)

座席の背面にはドリンクホルダーが付いています。コンセントも

設置されているので快適に過ごせます。

多少揺れながらも停車時の衝動は少なく、快適でした。

もっとも個人的にはやはり2ドアクロスの4000系の方が有料列車

には向いていて、快適に感じられました。

 

4000系の置換には本形式の4連版でも登場しないかと思って

いましたが、まさかの東急9000系が来るとは…。確かに向こうも

車端部はクロスシートですが。

尚途中で「西武 旅するレストラン 52席の至福」用の4000系と

すれ違いましたが撮影出来ず…。

 

次回に続きます。

 

参考HP   ウイキペディア 関連ページ