撮影日   2024.5.14

撮影場所  JR西日本山陽本線 岡山駅

               

少し前に訪れた岡山で撮影した、岡山地区の秘宝・213系

0番台です。

 

 

(一枚目)

備前西市行き普通列車に使われる213系C-03編成クハ212-3で、

相方クモハ212-3と共に1987年川崎重工製です。

この車両はサハからの改造ではない車両で、2両ともに0番台

オリジナルスタイルの編成です。

0番台車の2両編成は2本だけの存在です。

 

211系ベースの軽量ステンレス車体を持ち、電動車は1M方式と

なり短編成での運用に対応しています。

当初は宇野線の快速「備讃ライナー」で使用され、1988年に

瀬戸大橋が開業すると同線の快速「マリンライナー」に抜擢

されました。

しかし後継223系5000番台及びJR四国5000系導入により、

岡山地区のローカル輸送用に転用されました。

現在は2両編成と3両編成が存在し、2両編成は車内収受式

ワンマン運転に対応しています。

又体質改善工事も行われています。

(二枚目)

同車の側面です。

岡山地区では117系亡き後唯一となった2ドア車体で、2連の

1段下降窓が並んでいます。

車内はオール転換クロスシートとなっています。

 

体質改善工事で行先表示器はLED化され、半自動用押しボタンが

設置されています。

又ワンマン運転時用のドア表示器が設置された為、戸袋窓は

一部閉塞されています。

転落防止幌も設置されています。

塗色は「マリンライナー」時代から変わっていません。

(三枚目)

クハ212形は元からトイレ付きでしたが、体質改善の際に

車椅子対応の大型に変更されました。

100番台は運転台側に設置されており、編成によってトイレの

場所が異なります。

車内は体質改善工事で化粧板や床、座席モケットが一新されて

おり同時期施工の205系や221系体質改善工事車に近い内装です。

近年のJR西日本のリニューアル車では標準的な、黄色の吊手が

見えます。

トイレ向かいは車椅子スペースです。

ワンマン運転用に整理券発行機や運賃箱、運賃表示器が設置

されています。

(四枚目)

相方クモハ213-3です。

こちらは貫通幌は付いていません。電気連結器付きです。

尚行先の宇野線備前西市行きは近年設定されたもので、1往復

だけの運行です。途中は大元駅だけの短区間列車で、設定理由が

謎です。

「マリンライナー」からは撤退しましたが、現在も瀬戸大橋線

での運用が存在し、他に山陽本線や赤穂線、伯備線で使用されて

います。

 

民営化直前に登場した211系スタイルの電車は民営化後も増備

され、213系の他に719系(東日本)・6000系(四国)・415系

1500番台(現役は九州のみ)が他に存在します。

しかし民営化後も多数増備され、独自に213系5000番台も投入

したJR東海は近い内に置換が完了する見込みで、JR東日本も

211系はかなり数を減らし719系は5000番台のみとなりました。

九州も415系は運用を減らしています。

この顔が最後まで残るのは岡山の213系か四国の5000系か、

あるいは三岐鉄道で再就職予定の211系でしょうか。

(五枚目)

最後に、クハ212形の台車TR235Bです。

211系と共通で円錐積層ゴム式のボルスタレス式空気バネ台車で、

動台車はDT50Bです。

本系列の足回りは211系と共通で、中空軸平行カルダン駆動で

回生・抑速ブレーキ付き電気指令式ブレーキです。

1M方式の為主制御器は異なりモーターも同じ120kwながらMT64と

別形式です。体質改善工事後も足回りは変わっておらず、223系

導入まで岡山地区で唯一の回生ブレーキ付き車両でした(一時期

乗り入れていた四国6000系除く)。

 

新鋭227系導入後も活躍を続けると思われ、長く頑張って欲しいです。

以上です。

 

参考文献  JR全車両ハンドブック2004

 

参考HP   ウイキペディア 関連ページ