撮影日   2024.4.30

撮影場所  大分バス 県庁前バス停付近

      (4・5枚目は県庁正門前)

 

大分バスではまだまだ現役の日野+西工ボディ大型ツーステです。

 

(一枚目)

・県庁前を走る12745号車です。

 

1997年式KC規制の日野車で、大型リーフサス・ツーステップ車で

となっています。

前面窓段下げ仕様の西工96MC B-Ⅱボディとなっています。

前中4枚折戸で銀サッシ2段窓となっています。

大分バスは日野車メインユーザーですが、長く富士ボディと西工

ボディを愛用していました。

U規制車に続き10m級短尺で4枚折戸での導入ですが、KC規制の

日野大型ツーステは富士及び日野ボディは導入されず、西工ボディ

だけの導入でした。同社の大型ツーステでは最後の導入です。

(二枚目)

・同車の側面です。

 

行先表示器はLED改造されています。

大分バスではモノコック車時代からトップドア車を除き、

側面行先表示器は大型でしたが、KC規制の一時期側面方向幕

は腰部に設置されていた時期が有りました。現在は社名表示で

固定されて、窓内部に大型のLED表示器が設置されています。

塗色は路線車の標準色で、前面以外はラッピングされています。

青緑色のモケットが見えます。

(三枚目)

・後部です。後面窓は3分割窓です。

大型のバックアイカメラと乗降中表示器付きで、ブレーキランプは

角型になっています。

 

このグループは1997年に5台、1998年に3台の計8台が導入されて

います。1994年に続いての大型ツーステの導入ですが、同じ短尺・

リーフサスの日野車ですが富士ボディから西工ボディとなりました。

西工+日野大型はP規制以来で、96MC且つB-Ⅱに変更されました。

同じ1997・98年には同社初の大型ノンステで、大分バスでは珍しい

三菱エアロスターが4台入りました。初期のノンステの為スロープ

及びニーリング無しという仕様でしたが、現在は運用を退き1台は

教習車、3台は何と越後交通に譲渡されてしまいました。

 

・車番 12745 ナンバー 大分22か21-19 年式 1997

 所属 大分中央 形式 日野KC-HT2MLCA LED改造車

 大型リーフサス・ツーステップ車 西工96MC B-Ⅱボディ

 前中4枚折戸 銀サッシ2段窓 路線色 広告ラッピング車

(四枚目)

・こちらは県庁正門前を走る12757号車で、K12 大道・

ふじが丘経由田尻ニュータウン行きです。

同型ですが1998年式で、こちらはラッピングされていません。

側面窓下の方向幕も綺麗に埋められています。

同時期導入の中型車は大分市内向けはワンステやセミツーステ

での導入でしたが、このグループは通常のツーステです。

 

大分バスの大型車は断続的に導入されており、1998年の後は

2006年まで空きました。西工ボディの大型車は次は2007年導入

ですが、再びB-Ⅰボディとなりました。

よって大分バスのB-Ⅱはこのグループだけの導入です。

又、モノコック車時代から続いた前中4枚折戸の大型車はこの

グループが最後となりました。

(五枚目)

・同車の後部です。

大型のバックアイカメラが珍しいです。

 

96MCの大型路線車で4枚折戸、銀サッシ2段窓の組合せは意外に

少なく、長崎バスや旧・明石市営バス等導入事業者は限られて

いました。もっとも特殊支援学校向けでは2000年代でも導入

事例が存在します。

全体的に均整がとれていて好ましく感じるスタイルです。

 

・車番 12757 ナンバー 大分22か21-60 年式 1998

 所属 大分南 形式 日野KC-HT2MLCA LED改造車

 大型リーフサス・ツーステップ車 西工96MC B-Ⅱボディ

 前中4枚折戸 銀サッシ2段窓 路線色 

 

 

以上です。

 

参考文献  バスラマインターナショナル No.121 2010.8