撮影日   2022.5.29

撮影場所  JR東日本小海線 小淵沢行き普通列車車内

      (11~17枚目は小淵沢駅)

 

前回に続き一昨年乗車の小海線の車窓の記事です。

まったりと乗車していましたが、気が付けば終点・小淵沢に

近くなりました。

 

(一枚目)

・前回紹介の信濃川上駅を過ぎ、暫く走ると野辺山駅が

近づいてきました。この辺りは野辺山高原に近く、観光地で

写真の様にお土産屋さんが見えました。

その奥に見えるSLはかつて当線の主役だった「高原のポニー」

ことC56形C56 96で、1937年日本車輛製です。

長距離の簡易線向け小型テンダ式機関車だったC56が末期まで

活躍したのが小海線でした。

(二枚目)

野辺山駅は1935年の開業で、ここは鉄道省により開業した

区間となります。相対式2面2線となっていて業務委託駅です。

ここは確か右側通行となっていて、写真で看板が見える2番線が

小淵沢方面の乗り場でした。

(三枚目)

・ホームの裏側にはレール等の資材が置かれていました。

駅名板は佐久平駅と同じく高原を走る当線らしいデザインです。

 

ここは何と言っても日本の鉄道路線で最高地点(標高1,375㎜)の

最寄り駅で、隣の清里駅との間に最高地点が有りますが上手く

撮影出来ず。

小海線自体が大変標高の高い場所を走り、標高1,000㎜超の

駅が多数存在していますが、野辺山駅も標高1,345.67㎜地点に

あり、この様に標柱が設けられています。日本の普通鉄道では

最も位置が高い場所に有ります。

(四枚目)

続いてお隣、清里駅です。1933年に鉄道省小海南線の

終点として開業した駅で、相対式2面2線の駅です。

観光地・清里の最寄り駅らしく洋風の駅舎(撮影出来ず)を

擁します。訪問時点では業務委託駅でしたが、今年3月に

無人駅になってしまったとの事です。

これは駅前広場で、路面に大きく書いて有るのは周遊バスの

「清里ピクニックバス」の乗り場表示でしょうか。

(五枚目)

・これは清里高原観光案内所の建物です。今でも清里は

観光地ですが、どうも駅周辺が栄えたのは90年代までだった

そうで、周辺には商業施設の廃墟が見られました。

諸行無常です。

(六枚目)

ここにもC56形が保存されていました。C56 149で、

1938年三菱重工業製です。

C56形は小海線や飯山線、大糸線で使われていた為小海線

近辺で複数保存されています。

もっともここはホームとの間にアクリル製のボードが有り、

乗車したキハ110形が反射していて残念な写りです。

(七~九枚目)

・ここは甲斐小泉駅付近だったと思います。

高原の畑や家並の向こうには南アルプスの山々が見えます。

方向的には富士山も写っているのかも知れません。

(十枚目)

終点、小淵沢駅に近くなりました。

築堤上を大きなカーブを描きながら進んで行きます。

小海駅を出て2時間以上、広い長野県内を横断し既に山梨県に

入っています。

(十一枚目)

遂に終点の小海駅に到着しました。

思いがけない事に、ここでは観光列車「HIGH RAIL 1375」

が停まっていました。

「HIGH RAIL 1375」は2017年から運行されている

臨時快速列車で、主に土日祝日に運行され全車指定席です。

(十二枚目)

 「HIGH RAIL 1375」はキハ103-711+キハ112-

711の2両で運行されています。

キハ103形はこの1両だけの存在で、16m級のキハ100形

を改造したもので連結面側を使用停止にしています。

元はキハ100-29で、1991年富士重工製でした。キハ100

形は小海線には元々存在せず、盛岡からの転属です。

一方キハ112-711はキハ110-108を改造したもので、

やはり連結面側を使用停止しキハ112形に編入されました。

「HIGH RAIL 1375」用の710番台となっており、

この1両だけの存在です。1991年富士重工製で、小海線に

生え抜きでは無く小牛田からの転属車です。

(十三枚目)

2号車キハ103-711です。1形式1両の珍車となっています。

車体は大きくは変わっておらず、前面は原型を留めており

大きなヘッドマークが掲げられています。

車掌は乗務しない為「ワンマン」表示が有るのが大きな違和感

ですが、アテンダントさんが乗務し車内サービスを行います。

ドアはプラグドアで押しボタン式半自動ドアとなっており、

側窓は一部窓が埋められており跡が残ります。

行先表示器はLED改造されています。

(十四枚目)

連結面側です。塗色は星空や山々を描いたデザインとなって

おり、大きなロゴが入っています。

この車両は車内が2-2リクライニングシートとなっており、

一部は車椅子対応で1人掛けです。車椅子対応の大型トイレが

連結面側に設置され、運転台側後部には天井に星空を投影

して書棚が設置されたギャラリーとなっています。

定員は21名です。

(十五枚目)

1号車、キハ112-711です。運転台部分は外観上は撤去

されていません。転落防止幌が設置されています。

こちら側は連結面側ドアは撤去されています。

この車両の車内は独特な座席配置で、運転台側後部は物販

カウンター、その後客室部は片面は窓側に斜めに配置された

1人掛けの「シングルシート」、反対側は窓に平行に配置

された2人掛けの「ペアシート」がそれぞれ7列分設置され

ています。そして連結面側には4人BOXシートが1列設置

され、合計定員29名となっています。

(十六枚目)

キハ112-711の前面です。この編成は電気連結器が1段

タイプのままで、2段式に改造された小海線の在来車とは

異なっています。

車内は盛況で、いずれ乗って見たいものです。

(十七枚目)

・乗車してきたキハ110形です。長時間の乗車でしたが、

車窓は楽しく飽きない路線でした。

2日間に渡ってキハ110系で飯山線と小海線を走破した

訳で、妙な充足感が有りました。

 

これからは中央本線に乗車し、次へ向かいますがその前に

ここで名物を食べました。

次回に続きます。

 

 

参考HP  JR東日本(公式HP)

 

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