撮影日   2024.3.12及び3.14

撮影場所  各写真に記載

 

間もなく3月16日実施予定の西鉄バスのダイヤ改正により、

46番竹下線(博多埠頭~天神~博多駅~竹下~井尻一丁目

井尻六ツ角~福岡女学院間)が廃止され、その枝番扱いの

46-1番(博多埠頭~天神~博多駅~竹下~宮竹小学校西

井尻駅~井尻六ツ角~福岡徳洲会病院・雑餉隈車庫間)

46番へ改番されます。

この46番は少なくとも40年程は存在している伝統ある路線で、

途中の竹下や五十川(ごじっかわ)付近は長く46・46-1番だけが

走る地域でした。

長く46番だけでしたが、近年途中から分岐する46-1番が開設、

徐々に勢力を増やし最近は46番は1日数本だけの運行となって

いましたが、遂に廃止される事になりました。

 

尚46番の注目点は狭隘区間が介在していて中型車(かつては

中型ロング車も)による運行となっている点で、46-1番が

走る五十川付近も狭いですが、特に今回紹介する井尻駅入口~

折立間が大変狭くなっています。

残念ながらこの区間を含む五十川~折立間が今回の廃止区間

となっており、明日の運行が最後となります。

尚46番はかつて博多駅付近のJR鹿児島本線のガード下を

くぐる区間も大変狭かったのですが、こちらは経路変更で

解消されています。

今回廃止区間の写真を紹介して行きます。

 

(一枚目)

これは狭隘区間を抜けた先、多くの便が折り返す井尻

六ツ門バス停に貼られた廃止のお知らせです。

近年まで1時間に1本くらいは有った筈ですが、減便で末期は

博多駅方面は6本だけの運行となっていました。

かつては雑餉隈車庫行きも存在していました。

46-1番も停車する井尻六ツ角バス停ですが、そちらと違って

高宮通り上のバス停に発着しています。

井尻六ツ角バス停始終着便はここで井尻駅方面に曲って

井尻駅の回転場で折り返す便と、回送で雑餉隈車庫等へ

出入りする便が有ります。

(二枚目)

ここは廃止区間の始まり、五十川南交差点です。

五十川方面から来たバスはここで分岐し、左方の広い道路が

46-1番が経由する道路で宮竹小学校西を経由し井尻駅へ、

右の道路が46番が走る道路です。

この付近はまだ2車線道路です。

(三枚目)

廃止バス停の一つ、井尻一丁目バス停です。こちらは井尻

六ツ門方面、反対側の電柱側に博多駅方面バス停が見えます。

かつてはここで折り返す便が有ったと記憶していますが、

どの様に折り返したか不明です。

(四枚目)

井尻六ツ門方面は平日でも4本だけで、内1本は福岡女学院

行きとなっています。免許維持路線でも無いのに福岡市内の

西鉄バスでは屈指の本数の少なさです。

(五枚目)

井尻一丁目バス停に貼られた廃止のお知らせで、代替

停留所への距離の案内です。

井尻一丁目からは宮竹小学校西へ約100m、井尻駅入口からは

井尻駅北へ約280m・井尻駅東口へ約300mとなっています。

尚この路線図に有る様に、井尻駅方面から宮竹小学校西へ

向かう道路は近年開設された広い市道で、この道路を反対

方向に曲って笹原方面へ向かうのが45番(博多駅~諸岡~

井尻駅~昇町~雑餉隈車庫間)です。

 

この道路の開設前は45番は井尻駅~笹原方面へは西鉄天神

大牟田線沿いの狭い道路を走っており、井尻駅そばの踏切は

現在も信号が無く交通量が多い道路を直角に曲がるという

悪条件で、その為一度踏切を過ぎた先の回転場で折り返して

方向を変えるという珍しい運行形態でした。

(六枚目)

井尻駅入口バス停(井尻六ツ門方面)です。

西鉄の踏切を渡った先に有ります。

この辺りは住宅が建て込んでいますが、46番に過去に乗車した

際は本数が少ないせいか、竹下や五十川付近までは結構混んで

いても、この辺りでは大体ガラガラでした。

西鉄天神大牟田線は高架化が進んでいますが、大橋駅~井尻駅

~西鉄雑餉隈駅間の高架化の見通しは立っていません。

この辺りまでは2車線です。

(七枚目)

この路線の真価はここからです。

上写真の少し先の三差路で道は分かれますが、この付近から

一挙に狭くなります。

左方の道路が井尻駅入口方向、右側は井尻六ツ門方面から

来る道路、手前側は井尻六ツ門方面へ進む道路、中央の進入

禁止の標識で分かる様に一方通行となっています。

(八枚目)

上写真の手前側道路の続き(井尻六ツ門方面へ向かう道路)

です。この付近はとにかく狭く、似た様な幅の道路が入り組んで

いる為分かりにくいです。

井尻付近は道が狭く、一方通行が多く存在しておりこの道路も

中央の標識の様に一方通行です。

(九枚目)

・写真の道路をさらに進むと、鋭角のT字路を曲がります。

この中央の道路がバスが走る道路で、その先に見えるのが

高宮通りです。高宮通り(福岡県道31号・通称5号線は片側

3車線の幅広の道路なので、狭い道路から一挙に広い道路に

曲るのは何だか違和感を覚えます。恐らくここが一番

狭いのでは無いでしょうか?中型ロング車でよく曲がれた

ものだと思います。

写真の標識で右側方向に進む道路にバスの進入が禁止されて

おり、この標識手前までバスが走っている傍証です。

(十枚目)

こちらは上写真を高宮通り側から見た写真です。

完全に一車線で、当然一方通行です。

46番は長い伝統がある路線なので大昔は大型車が走った時代も

有ったかも知れませんが、流石にここは無理だったのでは

ないでしょうか。

(十一枚目)

上写真を曲がった先、高宮通り上の折立バス停です。

ここまでが廃止区間となり、次が井尻六ツ門バス停です。

福岡市内有数の高規格道路・高宮通りの様子が分かります。

ここは他にも42番(大橋駅~井尻六ツ門~昇町~博多南駅・

月の浦営業所間等)も停車します。

尚博多駅方面のバスは経路の都合でここに停まりません。

(十二枚目)

こちらは博多駅方面のバスが向かう道路の入口です。

右側に位置する井尻六ツ門バス停発車後、広い高宮通りを

少しだけ走り、この横断歩道の先・写真中央の信号が有る

狭い道路に曲って行きます。

曲った先は7枚目の写真の場所で、当然一方通行です。

(十三枚目)

上写真の道路の続き、7枚目の交差点です。

たまたま博多駅方面のバスがやって来ました。

2014年式のレインボーⅡ中型ノンステの2841で、46番は

中型ワンステ・ノンステの運行となっています。

他に46-1番でも中型車が運用されますが、同路線は大型車も

使用されています。

(十四枚目)

狭隘区間を抜け、井尻駅入口バス停へ向かう同車です。

ここからは2車線道路を走って行きます。

尚雑餉隈→竹下営業所で中型車限定なのはこの46番だけで、

廃止後これらの中型車の動向が気になります。

46番や46-1番は竹下付近まではかなり混雑する事が有るので

中型車では輸送力不足だと感じており、廃止を機に大型車に

統一されるかも知れません。

 

これで46番の廃止区間の紹介は終わりです。

西鉄バスでは90年代後半にダウンサイジングで中型車が大幅に

増える前は中型車の運用は限定的で、福岡市内では狭隘路線の

この46番・3番の星の原団地系統・55番などが代表格でした。

個人的に何度も使った事のある路線だけに廃止は残念ですが、

今後も残る新生46番をこれからも利用して行きたいです。

以上です。

 

参考HP   西日本鉄道グループ(公式HP)