撮影日   2022.5.28

撮影場所  JR東日本信越本線 新潟駅

 

前回の新潟駅でのE129系に続き、新潟駅で撮影した写真の

紹介です。

新潟駅には磐越西線等から気動車列車も乗り入れており、

キハ110系と近年では電気式気動車のGV-E400系も使用

されています。キハ40系は訪問時既に観光用以外は引退し、

キハE120形も只見線用に転用されていました。

 

(一枚目)

普通表示のキハ110-205です。磐越西線運用だったの

でしょうか。

キハ110系はいずれ紹介しますが、この車両はキハ110系列の

中核を占める、20m級両運転台車・キハ110形の200番台

です。1993年富士重工製の1次車です。

 

キハ110形200番台は1993年から1999年にかけ45両が

製造されました。キハ110形の一般仕様車100番台をベースに

側扉をプラグドア→引戸化、ステップ高さの変更が実施されて

います。211以降は2次車となり、運転台の強化及び延長が

行われ、車椅子スペースも設置されています。

尚223~236は秋田新幹線開業前に一時的に運行された特急

「秋田リレー号」用300番台編入改造車、243~245は陸羽

東線・西線向けの眺望仕様として落成しています。

尚同時期のJR東日本の電車はステンレス車が主流でしたが、

キハ110系は鋼製車体で落成しています。

現在も地方非電化線区の主力として活躍しています。

(二枚目)

この列車は3両編成でした。

車番を控えるのを忘れていましたが、中間も200番台です。

キハ110形はスクエアな車体に側面全固定窓というのが特徴

的で、同時期の「NDC」ベースの地方線区向け気動車と

異なったデザインです。

JR東日本の気動車は所属区・運用線区ごとに異なった塗色を

纏う場合が多いですが、本系列は一部を除き白地に緑を

あしらった塗色に変更されています。

尚本系列は色々と小改造が多い様で、写真を取り損ねましたが

確かLED表示器に改造されていた様な気がします。

(三枚目)

側扉は片開でステップ付き、押しボタン式の半自動ドアです。

内側に化粧板が貼られており、同時期のJR東日本の電車が

内張を省略していたのに比べて豪華?です。

キハ110系列は一部を除きワンマン運転対応で落成しています。

(四枚目)

車内です。キハ110系の一般形車については基本的にセミ

クロスシートで登場しています。17m級のキハ100は2-2列

ですが、キハ110は2-1列仕様で登場しています。

壁や天井は白系で、床はピンク色でモケットはグレーです。

もっとも内装のデザインはキハ110系各形式・番台で差違が

有るようです。

荷棚はパイプ式で天井は中央が深くなった、三セク向け気動車で

よく見かけたタイプで肩部にバス型の吹き出し口が有ります。

照明は蛍光灯で吊手はオニギリ型です。

(五枚目)

・座席はバケットタイプで、優先席部はJR東日本の標準仕様の

モケットです。カーテンは横引き式でやはり三セク気動車風です。

ロングシート部の面積が結構広く、通勤輸送にも対応しています。

尚この車両は初期型の為車椅子スペースは有りませんでした。

(六枚目)

トイレとBOXシートの間に狭いロングシートが挟まって

いました。ここも優先席です。

トイレについては、キハ110系は基本的に和式で車椅子非

対応で登場していますが、一部洋式に改造した車両がいる

様で、地味に本系列のバリエーションは豊富です。

東日本のキハ40系列も改番を伴わない改造が多くて未だに

全貌が掴めておらず、近い運命を辿っています。

(七枚目)

運転台は半室式となっています。

ワンマン運転対応で運賃表示器(液晶式)・運賃箱(格納状態)・

整理券発行機が搭載されており車内ミラーも有ります。

写真は編成中間でワンマン関連機器非使用の状態です。

 

今まで余り興味の無かった形式ですが、実物を見ると個体差が

大きい様で詳しく調べてみたい形式です。

(八枚目)

乗車予定の「しらゆき」の時間が迫ってきたので、当時存在

した8・9番ホームに向かいます。

ここは高架化工事の際に設置された仮ホームで、2012年に

設置され頭端式構造になっていました。

この少し後、6月5日に全ホームが高架化され、8・9番線は

高架ホームに引き継がれる事無く廃止されました。

(九枚目)

隣には高架ホームが見え、如何にも工事中の状態です。

既にあらかた高架化が終っており、このホームだけが地平で

残っていました。

発着列車が限られており、ここだけ閑散としていた思い出が

有ります。

尚新潟駅在来線ホーム高架化の際にATS-Pが導入され、非

設置の115系の置換(一部は設置済みの長野車と交代)やキハ

E120形の乗り入れが廃止されるといった影響が有りましたが、

地平ホームは最後までATS-Psのままでした。

(十枚目)

9番線にE129系の普通列車がやって来ました。

信越本線の普通列車だった様です。

新潟駅には信越本線・白新線・羽越本線・越後線さらには

磐越西線と各方面からの普通列車が発着しますが、ホームは

固定されていません。ネットでも話題になっていたのを見た

事が有りますが、確かにこの9番線の案内にも行先は書かれて

いません。

(十一枚目)

これはB17編成で、0番台の4両編成で2016年の製造分です。

E129系自体が2016年から製造された形式なので、新潟駅

地平ホームに出入りしたのは6年間だけという事になります。

 

次回に続きます。

 

参考文献  JR全車両ハンドブック 2004

 

参考HP  ウイキペディア 関連ページ