撮影日   2024.2.11

撮影場所  各写真に記載

 

先日、西鉄バス佐賀が運行する45番 江見線(西鉄久留米~

江見~佐賀第二合同庁舎)間が2025年9月末までに廃止される

という報道がなされました。

この路線は西鉄バスが佐賀市内中心部まで乗り入れている3

路線(他は40番 信愛学院~目達原(めたばる)~佐賀第二

合同庁舎、1・42番 西鉄柳川~大川橋~佐賀駅バスセンター)

の一つです。

※1番は佐賀発のみ、佐賀市内区間で42番を名乗る。

久留米市内と佐賀を結ぶ路線は上記40番も運行されていますが、

40番が久留米市内からはまずは県道22号、途中から国道34号線

を走って長崎本線沿いに佐賀に至るのに対し、45番はひたすら

国道264号を走ってJRとは離れた経路です。

 

現在は平日約15往復で1時間に1本程度の運行で、40番の久留米

~佐賀間の直通便と余り変わらない本数(但し40番は区間便が

多数存在)ですが、昔から乗客減が続いており近年は中型車での

運行がメインとなっていました。

そして近年の運転士不足から遂に沿線自治体に廃止を申し入れた

との事で、ニュースソースでは現在の1日31便を今年10月に

16便に減便するとの事です。 

 

今後の動向が注目されますが、先日乗車したので紹介します。

 

(一枚目)

・始発は佐賀駅近く、佐賀営業所に設置された佐賀第二合同庁舎

バス停ですが、今回は佐賀駅バスセンターからの乗車でした。

回送状態でやってくると思いきや、乗客がいました。

 

現在45番に特に狭隘路線は有りませんが、中型ワンステでの運行と

なっています。2014年頃までは大型車が入っていたそうですが、

乗客減で中型車になりました。

かつてはほぼ同経路で特急便も入っており、間合いで45番の普通

便に入る事も有ったそうです。

特急便は基本的に高速転用の大型ハイデッカーで、20年ほど前に

見た時は58MC S型ハイデッカーで、「とよのくに」転用車で

前面の愛称表示がひっくり返された状態で使われていました。

中央床下トイレ付きでしたが、近距離高速色となっていました。

 

久留米近辺では20番(久留米~吉井~日田)や32番(久留米~八女

~山鹿)間で優等便が存在し、高速転用のハイデッカーが使われて

いました。更に昔は久留米~飯塚間の特急便も存在したのが

大変懐かしいです。

(二枚目)

・上と同じく昭和バスや佐賀市営、祐徳自動車と並んだ

45番 西鉄久留米行きです。

 

乗車したのは2007年式のいすゞ車2263でした。

PA規制車で西工96MC B-Ⅰボディです。

前中4枚折戸で黒サッシT字窓という当時の標準仕様で、製造時

から行先表示器はLEDで後部は上寄せ設置です。

塗色は「赤バス」色でバックアイカメラ付きです。

前面窓内部設置の色幕は黄色を表示です。

 

・車番 2263 ナンバー 佐賀200か791 年式 2007

 所属 佐賀 形式 いすゞPA-LR234J1 西工96MC B-Ⅰ

 前中4枚折戸 黒サッシT字窓 LED表示器 赤バス色

(三枚目)

車内です。

当時の「赤バス」標準仕様で、クリーム系の壁に薄茶の床で

ローバックシートで前中ドア間は1人掛けです。

中ドア向かいは車椅子対応の折り畳み式です。

運賃表示器は液晶式となっています。

佐賀駅から乗車時は10名程でしたが、途中江見までに殆ど

降りてしまいました。

(四枚目)

座席は紫系で、枕部にカバーが付いたタイプです。

KK規制までの中型ワンステの主力、RM系では2人掛け座席が

オフセットタイプで窓側の座席が少しずれた配置でしたが、

この車は通常の座席です。

中ドア前の優先席はピンク色になっています。

(五枚目)

・ここからは車窓風景です。

佐賀駅BC出発後、まずは大財町経由で市内の中心部・片田江

へ向かいます。ここでは市営や昭和、祐徳と他社と入り混じって

走ります。

この片田江交差点で左折し、後はひたすら国道264号線を走り

ます。柳川へ向かう42番はここを直進します。

尚かつての特急便は大財町経由では無く、1本隣の大通りを走り

唐人町・佐賀県庁前経由だったそうです。

(六枚目)

片田江の先、東佐賀バス停までは40番も同じルートですが、

それから先・旧長崎街道を直進する40番と違い、45番は

構口交差点で右折し264号を進みます。

写真は佐賀市内近辺の大型商業施設の一つ、モラージュ佐賀

前バス停です。施設内には入らず国道上の設置です。

 

尚佐賀駅~モラージュ佐賀までの路線は別に祐徳自動車が

運行しています。

佐賀市内から東部方面は祐徳のエリアでは無いのですが、

何故か祐徳の運行です。

(七枚目)

更に進むと道崎バス停で、ここは佐賀市と神埼市千代田町の

境目です。

分かり辛いですが後ろの団地の駐車場と手前の歩道の間に

佐賀市交通局のバス停と折り返し場が有ります。

この道崎までは佐賀市営バスも運行されています。

(八枚目)

こちらは西鉄の側の道崎バス停です。停留所名表示部分が

錆びてかなり見にくいですが…。

 

かつては道崎から先、旧千代田町の迎島まで市営バスが伸びて

おり、越境路線でしたが2008年に廃止されました。

原の町バス停まで西鉄と並走していました。

現在迎島付近は神埼市巡回バス(ジョイックス交通が運行)が

走っていますが、神埼駅方面へ走っており佐賀市内へは運行

されていません。

佐賀市営バスは他にも諸富町や川副町などに越境路線を走らせて

おり、特に市内南部の各町は佐賀市営が唯一の公共交通機関

でしたが、現在は殆どが合併し佐賀市になっています。

(九枚目)

佐賀市を出ると神埼市内に入ります。かつての千代田町で、

現在上記の巡回バスを除くと45番が唯一の公共交通機関です。

沿線は佐賀平野らしく田畑とクリーク(用水路)が広がって

います。平坦な上に道路が発達しているので、通学でも

自転車利用に流れバスは苦戦しそうです。

 

停留所名が錆で見にくいですが、写真は姉という変わった

名前のバス停です。手持ちの地図帳を見ると妹や兄といった

地名は無さそうで、又飛び地が存在するのが気になります。

(十枚目)

・更にその先、みやき町に至りますが45番はその中でも旧・

三根町域を走ります。

 

写真はその中の寄人(よりうど)橋バス停です。ここは回転場と

建物が有り、3台程停められる回転場が有ります。

久留米と佐賀発の最終便が寄人橋止まりで、ここで滞泊(現地

出退勤?)している様です。建物は結構立派なので休憩所や

点呼、かつては宿泊もしていたのでしょうか?後ろのガレキが

気になる立地ですが…。

40番も途中目達原に広く立派な折り返し場が有り、久留米発の

区間便が多数設定され、休車が留置中の姿も見た事有ります。

 

尚かつてここを通った際はみやき町コミュニティバスの

ハイエースが休んでいました。その当時は西鉄バス佐賀運行

でしたが、現在は事業者が変わったので今も使う事が有るのか

不明です。

 

次回に続きます。

 

参考HP   讀賣新聞オンライン(2024.2.10)

 

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