撮影日   2022.5.26(14・15枚目は2019.3.21)

撮影場所  各写真に記載

 

前回に続いて昨年春の北陸旅行の記事です。

今回は4年ぶりに少しだけ乗車したえちぜん鉄道の電車の

写真です。

 

(一枚目)

・JR福井駅の西口の駅舎です。

大きく「DINOSAUR KINGDOM FUKUI」と書かれており

恐竜のイラストが描かれています。

恐竜王国ならではです。

北陸新幹線の工事もかなり進んでいました。

こちら側は福井鉄道が駅前に発着しており、元名鉄の880形を

撮影しました。

かつての訪問時の記事は以下の一連の記事で紹介しています。

2019.3 福井鉄道紹介  | 303-101のブログ (ameblo.jp)

(2019.7.13)

えちぜん鉄道 福井駅及び越前本線紹介 | 303-101のブログ 

(ameblo.jp)(2019.9.9)

(二枚目)

・時間が有ったので、えちぜん鉄道に4年ぶりに乗車する事に

しました。

ホームに上がると「地味にすごい福井」なる文字と少女達?が

描かれたステッカーが貼られたMC7000形がいました。

元JR東海119系を魔改造した7000形については以下の記事で

紹介しています(2019.10.6)。

 

この編成はMC7005+TC7006で、元クモハ119-5321+クハ

118-5313でした。1983年製で当初クモハ119-21+クハ118-

13でしたが、インバータークーラーによる冷房化で+5000、

更にワンマン化され+300となりました。

前面は105系と同じマスクからMC6000形風のマスクに整形され、

貫通幌は撤去されてスカートも設置されています。

えちぜん鉄道 7000形紹介(1) | 303-101のブログ (ameblo.jp)

(三枚目)

側面です。「ワンマン 三国港」の行先です。

入線時に足回りは大改造され、VVVF制御にLED照明の省エネ車と

なりましたが、結構種車の姿が残っています。

屋根上は通風器撤去やシングルアームパンタ化が行われています。

インバータークーラーはそのままですが、入線時にステンレスキセ

となった様です。

中央扉左脇の戸袋窓はJR時代のワンマン化で押しボタン式半自動

ドアとなった際に閉そくされたものです。

一方シンプルな2段窓や大型の取っ手が付いた車内のBOXシート

等は国鉄時代のスタイルです。

実際に乗車すると国鉄スタイルながら綺麗になり、近代的なVVVFの

音が聞こえてくる楽しい電車です。

(四枚目)

乗ったのは勝山永平寺線の勝山行きワンマン列車で、MC6100形

6109の単行でした。「えちてつサポーターズクラブ」の

ステッカー付です。隣の新福井駅までの乗車で、降車時の撮影です。

MC6100形は現在の主役で12両が在籍しています。

この車は元愛知環状鉄道の100形105で、入線時に相方の制御車

205の運転台を取り付け両運転台化されています。

1987年日本車輛製です。

尚本形式は以下の記事で紹介しています。

えちぜん鉄道 MC6100形紹介 | 303-101のブログ (ameblo.jp)

(2019.9.20)

(五枚目)

同車の運転台です。

オーソドックスなツーハンドルタイプです。

80年代製造の為か計器類がブラックアウトされ近代的です。

(六枚目)

運転台はワンマン対応で半室式となっています。

製造時からですがワンマン化されたのは福井に来てからです。

御覧の様に大変見通しが良いです。

(七枚目)

あっという間に新福井駅から福井駅まで折り返しました。

来たのは6109と同じステッカー付のMC6105の福井行きです。

現在の主役、元愛知環状車ですがこちらは元から両運転台で製造

された300形が由来で、1987年日車製の301が種車です。

前照灯は後に白色LEDに変更されています。

7000形と似ていますが貫通幌が付き、尾灯の形も違います。

(八枚目)

終点福井駅で撮影した、6105の側面です。

愛知環状100・200・300形自体が119系を短くし片開ドアに

した様な車体で製造された為、同じ路線で走っているとやはり

兄弟形式に感じます。

但しクーラーについては当初導入された2両(MC6000形)は種車の

ままでしたが、この6100形は交換され屋根上に補助電源のSIVが

設置されています。

パンタグラフは菱枠式のままで、通風器は元から有りません。

(九枚目)

北陸本線に戻り、加賀温泉駅まで乗車しました。

ここも新幹線の工事が進んでおり、工事中の箇所も有りましたが

大分外観は出来ていました。鉄道運輸機構の文字も見えます。

ロータリーも工事中でした。

 

尚本来ここで降りる予定はなく、一つ手前の大聖寺駅で下車する

予定でしたが寝過ごしました。普通列車の本数が少なく、バスも

良いものが無く一時間待つ事になりました…。

(十枚目)

・加賀温泉駅で撮影した、681系の「しらさぎ」です。

北陸新幹線延伸で去就が心配されますが、写真のクロの

流線型先頭車はカッコいいです。

 

681系は前回紹介の683系の元となった北陸特急向け交直流型

特急電車で、1992年に先行試作車が製造され1995年から1997

年まで102両が製造されました。

車体は鋼製で一部箇所にはステンレスを採用しており、JR西日本

の特急形電車初のVVVF制御装置(GTO素子)を採用しました。

ブレーキも電気指令式となり、最高速度は130km/hとなり

「はくたか」用は北越急行内で160km/hを実現しました。

基本番台と試作車の1000番台は「サンダーバード」(当初は

「スーパー雷鳥」)用として導入され、「はくたか」向け導入の

2000番台は北越急行所属でしたが廃止後はJR西日本が購入して

います。

現在は多くが「しらさぎ」の他「ダイナスター」「能登かがり火」

といった北陸完結特急に使われ、「サンダーバード」用は付属用と

して一部が使われるだけです。

試作車についてはクロの1両を除き廃車されています。

(十一枚目)

運よくトップナンバーのクロ681-1が組み込まれた編成が

来ました。金沢所属のW06編成で、1995年近畿車輛製です。

この名古屋方からクロ681-1+サハ680-2+モハ681-1+

サハ681-301+サハ680-1+クモハ681-501の6両です。

この車は2代目で当初試作車で同じ車番が存在しましたが、

量産改造で1000番台となっています。

681系の先頭車は基本的にこの非貫通スタイルが主体でしたが

683系では減ってしまい、以後の形式は貫通スタイルだけと

なってしまいました。

このクロ681形は1-2列回転リクライニングシートで定員36

名となっています。

(十二枚目)

これは4号車サハ681-301です。

定員46名で、普通車は2-2回転リクライニングシートです。

元はサハ681形200番台として製造され、サハ680形と違い

パンタグラフや主変圧器・主整流装置を持ちません。

681系は片デッキの車両が多いですがこの車両は両デッキで、

車椅子対応トイレや多目的室、カフェテリアを備えました。

その後サハ681形200番台は多くが300番台に改造され、

カフェテリアを撤去し車販準備室や車掌室を設置しています。

これは683系と車内設備を統一する為のもので、この為

681系に改造が多く発生しています。

転落防止幌は後年設置され、「しらさぎ」転用で塗色変更

されています。

但しリニューアル工事は一部を除き未施工です。

(十三枚目)

金沢方先頭車クモハ681-501で片デッキです。

定員64名で制御装置やCP、補助電源(SIV)を搭載します。

隣接するサハにパンタを搭載しユニットを組むのは683系と

同様です。

駆動装置はWN駆動でモーター出力は220kw(試作車は245kw)、

台車は軸梁式ボルスタレス台車です。

681系量産車の貫通先頭車はクモハ681-500番台と3両の付属

編成クハ680-500番台だけです。

(十四枚目)

これは過去に芦原温泉駅で撮影した、681系「しらさぎ」です。

こちらは付属の3両編成でW11~15(基本番台)又はN11・12

(2000番台)のいずれかです。

先頭はクハ681形で、基本番台又はバリアフリー化した200番台、

元北越車2000番台のいずれかです。

681系は基本6連+付属3連の為683系の様に編成が複雑では

有りませんが、番台区分はそれなりに多いです。

(十五枚目)

基本編成との連結面です。

右側はクハ680-500又は2500番台、左はクモハ681-500又は

2500番台ですがスカートに小さく書かれた車番は3桁に見える

為、北越車では無さそうです。

 

間もなく北陸新幹線の敦賀延伸により北陸特急は大幅に再編され、

681系は683系と共に大幅に余剰が発生すると思われます。

683系は289系改造の可能性も有りますが、車齢が比較的高く

鋼製車体でリニューアルも殆ど未施工の681系は廃車がかなり

発生すると考えられます。

北陸時を疾走する姿も後僅かかも知れません。

(JR九州の783系や787系の置換に…)

(十六枚目)

時空を戻し、今回買った切符を2枚。

えち鉄の新福井駅→福井駅間の切符は車内でアテンダントさん

から買いましたが、数分で着くにも関わらず車内での切符の

発売でした。「特別補充券」なる名称で、乗降駅に〇をつけ

必要事項を記入するタイプです。

JRの車内補充券の様に車掌さんが車発機で発券するタイプでは

有りません。

(十七枚目)

もう一枚、福井駅で買った「懐鉄(なつてつ)入場券」です。

知人の依頼で買ったもので、駅ごとに違う車両の写真です。

これはかつての北陸路の新幹線連絡の俊足スター列車「きらめき」

で、専用塗色でグレードアップ改造した485系が「かがやき」と

共に使われていました。

見た事は無いですが写真で馴染みで懐かしく感じます。

そして隣はDD15でしょうか、こちらも気になります。

 

次回は大聖寺駅近くの保存車です。

 

参考文献   JR全車輛ハンドブック 2004

 

参考HP  2nd-train 

 

                Rail.Lab

 

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