撮影日   2023.6.23

撮影場所  快速「マリンライナー」高松行き車内(1枚目は岡山駅)

 

本四連絡の重要列車、快速「マリンライナー」号にはダブルデッカーの

グリーン・普通車指定席合造車が連結されていますが、この内中央

2階部分と運転台後部の区画がグリーン室扱いとなっています。

普段「マリンライナー」は普通車自由席ばかり乗っていますが、今回

たまたまグリーン車の「パノラマシート」に乗車したので、その際の

写真を掲載します。

 

(一枚目)

乗車したのはJR四国5000系ダブルデッカー先頭車のトップナンバー、

5101です。瀬戸大橋開業35周年HM付きでした。

運転台後部の大型窓1枚分が「パノラマシート」となっています。

(二枚目)

運転台とドアを挟んだ1列シート分の区画だけが「パノラマシート」

として扱われており、個室(コンパートメント)の様な感覚です。

壁や天井はクリーム系の明るい内装で、座席は2列リクライニング

シートです。回転はしないと思います。

モケットは青系で背面は水色、白いカバーが掛かっています。

座席後部にはサービスとしてブランケットも置かれています。

(三枚目)

座席自体は2-2列で、特急列車と違って3列シートでは有りません。

床は青系で座席部分は絨毯敷です。

運転士側の座席の方は嵩上げされています。

(四枚目)

運転台後部はLED式の案内装置が設置されています。

Wi-fiも設置されています。

天井は平天井でダウンライトと差別化されていますが、トンネル内は

かなり暗かったです。

(五枚目)

出入口側は簡単な仕切りが有ります。

2階建て部には上下とも階段を介しての出入りの為、パノラマ

シート部はプライバシーが保てそうです。

もっとも結構人気な席だとも聞きますが。

尚ドアはステンレス無塗装です。223系ベースの普通車自由席の

ドアは化粧板貼りなので、これはベースのE217系に合わせたの

でしょうか?

(六枚目)

「パノラマシート」だけあって、前面窓は大変大きいです。

といっても写真の様に運転台上部の機器が意外に圧迫感が有る

様に感じられましたが。

さぞや瀬戸大橋の眺めは良いと思いますが、今回は児島駅迄の

短区間の乗車で眺められず。

岡山駅発車時の光景ですが、隣は「アンパンマン」の8000系です。

(七枚目)

・ここからは児島駅までの車窓の紹介です。

岡山駅を発車すると山陽本線と電留線を跨ぐ為、立体交差を

グイグイと登って行きます。

黄色い115系の姿が見えます。

(八枚目)

そのさらに上をいく新幹線の高架をくぐると、車窓右手に

JR貨物の岡山機関区が見えてきます。

中国地方の広範囲を受け持っています。

側窓も大きいので、眺めは大変良いです。

(九枚目)

機関区内には更新色・国鉄色双方のDE10、HD300、EF210

(300番台以外)、EF65PFの姿が見えました。

DE10やEF65の姿はあと何年見られるでしょうか。 

(十枚目)

瀬戸大橋線(正確には宇野線)を快調に走って行きます。

ここは備前西市駅です。一線スルー式で、直線の1番線側を上下とも

通過列車は走行する為、この列車では右側通行で通過して行きます。

近年当駅発着列車が開設されて驚きました。

(十一枚目)

岡山市内近郊は発展が著しく、利用者も多い区間でマンションが

建ち並んでいます。道路事情も余り良くないので岡山市内南部は

いつも幹線道路は混んでいます。

妹尾駅手前で115系と交換しました。こちらも227系導入でいずれ

見られなくなります。

(十二枚目)

宇野線は宇高連絡船の時代も本四連絡で優等列車が走っている線区

でしたが、複線化は進んでおらず岡山駅と茶屋町駅の区間は現在も

単線区間が多く存在します。そもそも岡山駅出発時点で単線です。

単線区間で周りが田圃だとローカル線に見えますが、特急や快速が

一日何本も走る重要路線です。

茶屋町駅から先の区間(本四備讃線)は全線複線ですが、この区間が

ボトルネックとなっています。

よって瀬戸大橋が強風で遅延すると大変な事に…(特に岡山駅)。

(十三枚目)

早島駅と久々原駅の間は複線区間です。岡山駅と茶屋町駅までの

全区間が複線化される日は来るのでしょうか。

「マリンライナー」223系と交換します。

(十四枚目)

そして途中の主要駅、茶屋町駅に停車します。

本来は宇野線からここで本四備讃線が分岐するのですが、実際は

茶屋町駅から宇野駅の間は支線扱いでメインルートは岡山駅から

本四備讃線に向かうルートとなっており、「瀬戸大橋線」と

通称されています。

瀬戸大橋開業で高架化された茶屋町駅を一直線に瀬戸大橋へ向かい、

宇野線はその脇で分岐する様になっている為、脇役感が漂います。

 

かつてはここから下津井電鉄が分岐していましたが、1972年に

児島駅迄の区間が廃止され、以後どこの鉄道にも接続しない路線と

なりました。

(十五枚目)

茶屋町駅を過ぎ、瀬戸大橋に向かって高架を快走して行きます。

流石に近年の開業なので高規格でストレスのない走りを堪能出来ます。

向こうはJR四国の2700系気動車で、「南風」でしょうか。

瀬戸大橋をこれで乗って見たいものです。

 

そしてこの先、瀬戸大橋を渡るのが「マリンライナー」のハイライトで

パノラマシートからの眺めもさぞや良い筈ですが、残念ながらその手前

児島駅で下車してしまいまいした。

 

以上です。