撮影日 2021.5.9
撮影場所 亀の井バス 鉄輪待合所付近
前回の別府駅前に続き、今回は鉄輪(かんなわ)にて撮影した
亀の井バスの車両を紹介します。
別府市北部に位置する鉄輪は難読地名ですが、別府八湯の
一つ、鉄輪温泉で有名です。
温泉やホテルが集中しており、亀の井バス及び大分交通の
一般路線が乗り入れる他、福岡と別府を結ぶ高速バス
「とよのくに号」も一部が経由し、ターミナルの一つです。
尚、坂だらけの別府ですがここもえげつない坂道だらけの
場所です。昔商用車でこの辺りを走った時は坂道発進が
本当に恐怖でした…。しかも道が狭く、交通量も多いという…。
バスの需要が多いのも頷けます。
(一枚目)
・硫黄の匂いに囲まれた鉄輪で撮影した475号車です。
16番 別府駅~別府北浜~流川地区~ビーコンプラザ~山の手
~鉄輪間の路線で、この車両に乗ってここまで来ました。
行先表示に英語・韓国語が併記されているのが別府らしいです。
2010年式のPDG規制のいすゞ車で、中型スロープ付きワン
ステップ車です。西工96MC B-Ⅰボディでマイナーチェンジ
タイプです。前中引戸で黒サッシ逆T字窓になっています。
行先表示器はLED式です。
路線色で、出入口表示はピクトグラムタイプでない古いものです。
前に紹介した日デ+西工ワンステと似たスタイルですが、この
車両はいすゞ車です。亀の井バスは西工+日デ車をPB及びPDG
規制で導入しましたが、その後いすゞ車に切り替えました。
当車を含め2台が導入されましたが、結局このグループが最後の
亀の井バスの西工ボディ車となりました。
又、従来いすゞ車が全くいなかった亀の井バスですが、以後
いすゞ車が続きリフトバスも導入される様になりました。
尚、親会社の西鉄バスの中型ワンステも長く日デ+西工ボディ
でしたが、2006年以降いすゞシャーシに切り替わりました。
早くも西鉄バスから同じPDG-LR+西工ボディの同型車が1台
移籍しましたが、4枚折戸でT字窓なのが相違点です。
貴重な「スマートループ」色で新製された西工ボディ中型車で、
灰色のモケットが特徴でしたが移籍時に紫系に変更されました。
そちらも見たかったのですが捕捉できず。
(二枚目)
・車内です。
前に紹介したPB-RM系と違い、前中ドア間は運転士側が一部
2人掛けとなっています。中ドア前の優先席は黄色いカバーが
掛かっています。
運賃表示器は液晶式です。
壁はクリーム色で大理石柄で西鉄バス風のタイプ、床は水色です。
中ドア後部の床は段上げになっています。
ニーリング装置付きでした。
(三枚目)
・座席です。
ハイバックシートで青系のモケット、レザーのカバーが巻かれて
いるのが本家西鉄バスの座席に似ています。
全体的に西鉄バスの「赤バス」に似て非なる車内でした。
・ナンバー 大分200か475 年式 2010 所属 本社
形式 いすゞ PDG-LR234J2 西工96MC B-Ⅰボディ
中型スロープ付ワンステップ車 前中引戸 黒サッシ逆T字窓
LED表示器 路線色 ニーリング装置付
(四枚目)
・終点、鉄輪の駐車場の写真です。
3台ともいすゞLRで、日野製中型車ばかりだったイメージとは大きく
変わってしまいました。
一番左、917号車は前回紹介の909号車と同型で、松戸新京成バス
移籍車です。2005年式のPA規制中型スロープ付きノンステです。
中央502号車も前に紹介した503号車と同じく2台しか存在しない
エルガミオのリフト付き車です。前中4枚折戸のワンステップ車です。
こちらは503号車と違って「ぐるっと」のステッカーが貼られて
おらず、行先も1番 別府駅西口行きになっています。
16A/26A運用時にステッカーを貼るのでしょうか?
右に見切れている839号車は2017年式の新型エルガミオで、
次回紹介します。
・ナンバー 大分200か909 年式 2001 所属 本社
形式 いすゞPA-LR234J1 中型スロープ付ノンステップ車
前中引戸 黒サッシ逆T字窓 LED表示器 路線色
標準仕様ノンステップ車
松戸新京成バス移籍車
・ナンバー 大分200か502 年式 2010 所属 本社
形式 いすゞPDG-LR234J2改 中型リフト付ワンステップ車
前中4枚折戸 黒サッシ逆T字窓 LED表示器 路線色
(五枚目)
・502号車の後部です。バックアイカメラ付きです。
こちらは503号車と違って車体中央に「リフトバス」標記が
有りませんでした。
(六枚目)
・鉄輪の待合所です。
亀の井バスの待合所は道路を挟み1番と2番乗り場に分かれており、
こちらは1番乗り場側です。
いずれも近年建て替えた様で大変綺麗で、中には窓口やお手洗いも
有りました。
この付近の道路も2車線ですが道幅は余り広くないのですが、
その中をひっきりなしにバスがやって来ていました。
尚、大分交通の鉄輪バス停とは離れています。
どちらも鉄輪行きのバスが有るのですが、混乱しないのでしょうか。
(七枚目)
・こちらは2番乗り場側です。
訪問時は季節柄鯉のぼりが見られました。
上写真の駐車場はこちら側で、狭い道なので誘導員さんがいました。
こちら側の乗り場には高速バス「とよのくに号」が発着し、
天神や博多駅の文字が有ります。尚別府行きはここに入らず、少し
離れた国道500号線上の鉄輪口バス停に停車します。
小倉の文字も見えますが、大分・別府~北九州を結んだ「ゆのくに号」
はコロナにより訪問時は運休で、この後復活しましたが今年になって
再度運休し、結局先日5月1日に廃止されてしまいました…。
他に血の池地獄、紺屋地獄という穏やかならぬ行先が見えるのは
流石別府です。流石に地獄の英訳は「hell」では無いですね…。
アフリカンサファリの行先も「地獄」に負けないインパクトが
有りますが、かつてはその先難読地名の安心院(あじむ)まで
延びていました。
次回に続きます。
参考HP ウイキペディア 関連ページ