撮影日   2021.10.14

撮影場所 博多駅バスターミナル

 

西鉄バスでは少数派の三菱ニューエアロスターワンステップ車です。

 

(一枚目)

・29番 アイランドシティ照葉~博多駅間で到着後、回送となった3644号車です。

手前の9825号車の方が目立っていますが。

 

この車両は2012年式のLKG規制車で、大型スロープ付きワンステップ車です。

西日本車体解散後の為純正のニューエアロスター旧マスクで、前中引戸で黒サッシ

逆T字窓です。行先表示器はLEDで、前面は系統別の色幕付きです。

写真では回送表記で近年見られるようになったイラストも添えられています。

塗色は「スマートループ」色です。

前面にはベビーカーマークが貼られています。

 

三菱製一般路線車は2001年式の3600番台(KL-MP系:西工ボディ大型ワンステ)が

導入された後全く導入されず(高速・貸切車は導入)、2011年式の4500番台で久々に

導入されましたが西工解散後の導入の為純正ボディで前中引戸になりました。

但し2011年度の三菱大型ワンステは2台しか導入されず、翌2012年式で纏まって

導入されましたが後半からは車体はそのままQKG規制車になっています。

しかし翌2013年度は三菱の一般路線車は導入されず、2014年以降はノンステで

導入された為三菱純正ボディの大型ワンステは2011・2012年度しか存在しません。

※個人的には北九州市営バスのエアロスターワンステの方が4枚折戸なので西鉄感を

強く感じますが。

(二枚目)

・後面です。バックアイカメラ付きです。

この時期の三菱ノンステ(ゲテノン)と違いワンステは見た目のバランスが良いです。

色付きガラスの車両に存在する、運転台後部の謎の小窓も無い為見栄えが良い

です。これで4枚折戸なら良かったのですが。

 

3600番台はこれより以前では2001年式の三菱車で使われており、西鉄の車番附与

方法だと基本的に20年後に同じ番台が使われる筈です。

(三菱車は3000・4000番台を使用・年度ごとに百の位が変わる為20年で一周する)

本来はこの2012年式は4700番台の筈ですが、2010年は三菱車の導入が無くこの

年で使われる筈だった4500番台が2011年に使われており、車番がずれた上2012年

度は当初4600番台が付与されましたが、まだ1992年度の4600番台車が残存しており

(今も生き残っていますが…)、車番が足らなくなった為2012年度の途中からは3600

番台(3630~3677:2001年式は3601~3626)が附番されました。

他メーカーの車両も色々有って車番の附与順番がずれた為、最近は昔の様に車番を

見ても導入年が一発で分からなくなりました。

(三枚目)

・車内です。液晶式の運賃表示器です。

座席は全て前向きのローバックシートで、前中ドア間は全て1人掛け、後部は2人掛けです。

西工ボディのワンステは中ドア後部はスロープ形状ですが、純正ボディ車では遂に段差

付きになってしまいました。

車内は「スマートループ」仕様で、グレー系の内装です。床は濃いグレーで、手すりもグレーの

ゴムが巻かれています。

座席も特徴的なグレーのモケットで、優先席は山吹色です。

(四枚目)

・座席です。

「スマートループ」車は初期の車両では座席の形状が角ばっていて2人掛けシートはセパレート

タイプでしたが、途中から写真の様に一般的な形状になり2人掛けシートも背面が連続タイプに

なってしまいました。更に座席の掴みや肘掛けもウッドタイプだったのが一般的な黒い樹脂製?

になってしまいました。コスト削減でしょうか。

もっともこの後大量導入されたノンステは国交省標準仕様になった為、普通のノンステの車内に

なってしまいましたが…。

 

・車番 3644 ナンバー 福岡200か24-51 年式 2012 所属 アイランドシティ

 形式 三菱LKG-MP35FM  大型スロープ付ワンステップ車 前中引戸 純正ボディ

 LED表示器 スマートループ色

 

 

以上です。