撮影日   2021.4.6

撮影場所 1・2枚目 市役所前バス停 3・4枚目 熊本駅前ロータリー

 

九州産交では少数派の、前後引戸の大型ツーステの日野ブルーリボン

2台です。

 

(一枚目)

・A4-2  池田二丁目、植木、北区役所経由小野泉水公園行き1080号車です。

 

2000年式のKC規制車で、10m級短尺の大型ツーステップ車で黒サッシ逆T字窓です。

前後引戸で、行先表示器はLED改造されています。

窓はフィルム貼りになりました。

クーラーはビルトインクーラーです。

 

元は大阪市交通局(現 大阪シティバス)の車両です。

同局のツーステップ車は早い時期からニーリング装置を採用していた為、本車も

付いていると思われます。独特なドア開閉時のチャイムも残っているのでしょうか?

同局は長年バンパーフォグランプレス仕様でしたが、KC規制の末期からコスト削減

目的で標準的な仕様に近づける様になってきており、この車両もフォグランプが

設置されています。

(二枚目)

・後面はバックアイカメラ付きです。

一挙に同型車が10台移籍しています。

仕様的に郊外向けな為か、山鹿と松橋に集中的にいます。

 

九州産交では中型車は一時期前後折戸を採用しており、移籍車でも多数前後

ドア車が移籍しています。しかし大型車で前後ドアというのは大変少数派で、

近年移籍してきた大阪市営と神戸市営移籍車だけです。

仕様的には産交バス所属で郡部配属でも良さそうな気もします。

 

尚県内ではかつて大阪市営移籍の前後引戸の三菱P-MP系エアロスターKが熊電バスに

入った他、熊本バスにはまとまった数のいすゞP-LV系キュービック前後折戸車が入った

事が有りますが、いずれも過去の物となりました。

 

・ナンバー 熊本200か10-80 年式 2000 所属 山鹿

 形式 日野KC-HU2MLCA  大型ツーステップ車 前後引戸

 LED改造車 大阪市営バス移籍車

(三枚目)

・こちらはA4-1 京町本丁、植木、北区役所経由植木駐車場行き1145号車です。

 

同年式で車体長や窓なども同じで、一見上と同型車に見えますが、よく見ると

コーナリングランプが有ります。

こちらは神戸市営バス移籍車で、坂の街神戸らしく高出力エンジン車です。

産交の日野路線車で高出力エンジン車はこの神戸市営移籍車だけです。

 

同局からは他にもいすゞキュービックや、ニューエアロスターも移籍しています。

やはり山鹿や松橋など、比較的郊外向けの路線が多い営業所配置車が多い様です。

(四枚目)

・後部写真です。バックアイカメラ付きです。

 

やはり1080号車と同じに見えますが、後部方向幕周りが黒く塗られていません。

又側面行先表示器は両者とも窓の下揃え設置ですが、神戸市営バスの方向

幕車は側面窓一杯に設置されていた為、LED改造後も名残が有ります。

 

それにしても、産交の大型移籍車は2000年代後期から主に首都圏の低床車が

多く移籍しており、バリアフリー化に貢献していました。ツーステ大型車の移籍は

絶えていませんでしたが、2013年頃からこれらの移籍車が入り、久々のツーステ

移籍車となりました。オリジナルの大型ツーステは1996年が最後で既にこの代も

廃車が出ており、産交で最後まで残る大型ツーステはこれらのグループに

なりそうです。

 

余談ですが同じ頃に鹿児島交通グループにやはり関西の複数の事業者から

前後ドア大型車が多数移籍しています。こちらはU代車が混ざっていて、

売れ残り感が有る車両もいましたが、何か繋がりが有りそうな気もします。

 

・ナンバー 熊本200か11-45 年式 2000 所属 山鹿

 形式 日野KC-HU3KLCA  大型ツーステップ車 前後引戸

 高出力エンジン車 LED改造車 神戸市営バス移籍車

 

以上です。