撮影日 2021.4.6(3・6枚目は2018.1.3、4・6枚目は2019.1.3)
撮影場所 熊本電鉄バス他 市役所前バス停付近(4・5枚目は御代志駅)
本日は国内で恐らく4台しか製造されなかった、4枚折戸のノンステップ車の
紹介です。
(一枚目)
・三菱+西工96MC B-Ⅰボディの大型ノンステップ車3304号車です。
この車両は、1999年式のKC規制で、スロープ付き車となっています。
同社のかつての標準だった西工ボディです。熊電では一貫して前面窓
非段下げタイプのB-Ⅰボディを採用していました。
側面窓は少数派のピラーレス仕様、クーラーもパッケージクーラーに
なっている点がポイントです。
同社の新車は2000年頃から2004年頃まで創立90周年記念として黄色
ベースの「アイミーカラー」を採用していましたが、この車両は通常の
旧塗色です。
行先表示器はLED化されていますが、元は前面は経由地と行先の分割式、
側面は窓一杯サイズに上段行先・中央から下は経由地、後部は特大サイズ
でした。
車内中ドア後部は段上げ仕様となっています。
本車両の最大の特徴は何と言っても中ドアが4枚折戸な点です。
これは西工ボディだけがごく僅かに採用したもので、電鉄バスではこの1台
だけです。中ドア下部のスロープ板がワンステとの相違点です。
本家、西鉄バスでは同社初のノンステの1998年式3305・3306号車で採用
さらました。恐らく西工ボディでは初のノンステップ車で、西鉄らしく4枚折戸と
なったものでしょう。シャーシは同じ三菱KC-MP系でピラーレスの側窓と
パッケージクーラーは同じですが、車体はB-Ⅱとなっています。
当初福博循環系統等で使われましたがすぐに福岡空港国際線ターミナル
連絡バスに転用されました。1999年に増備された3417は当初から連絡バス
用です。後に空港内のランプバスに転用され白ナンバーとなり、更に教習所へ
移動しました。少なくとも1台が今でも教習所にいます。
又前ドアが折戸なのもポイントです。この時期の大型ノンステップ車は前
グライドスライドドアが標準でしたが、西工ボディでは2000年代前半でも
前折戸仕様のノンステを一部事業者に納入していました。
近年では新型エルガ及びブルーリボンで標準になっています。
(二枚目)
・後部写真です。
バックアイカメラと乗降中表示器付きです。
前面窓は3分割窓です。
見ずらいですが、後面窓のかなりを大型LED表示器が占めています。
翌年も1台(54号車)が増備されましたが、そちらは前折戸で中ドア引戸
となり、「アイミーカラー」になりました。
上記の経緯から、今でも普通に乗れる4枚折戸のノンステは本車だけです。
尚電鉄では他に同型のKC-MPノンステがもう一台(1044号車)がいますが、
そちらは立川バス中古で三菱ボディ+前中グライドスライドです。
よって同形式3台全部仕様が違います。
(三枚目)
・おまけで、3年前に撮影した時の写真です。
上記と比べ広告ラッピングが無い他、バンパーの「SUNQパス」のステッカーが
有りません。
尚本車の座席は同時期のノンステでは珍しく横向き座席が無く、前中ドア間は
1人掛け、後部2人掛けです。車椅子用折り畳み席を除きハイバックシートで、
黒地のビビッドなモケットなのが特徴です。
写真でもタイヤハウス上のハイバックシートが見えます。
・ナンバー 熊本22か33-04 年式 1999 所属 辻久保総合営業所
形式 三菱KC-MP747M 西工96MC B-Ⅰボディ大型スロープ付き
ノンステップ車 前中4枚折戸仕様 LED改造車 旧塗色
部分広告ラッピング車
(四・五枚目)※2020.9.20追加
・2019年に撮影した同車です。
既に2021年と同じラッピングが施され、前面バンパーに「SUNQパス」が付いていました。
側面の窓割が中ドア前が逆T字窓が2個、中ドア後部は逆T字窓が2個に加え最後部が
固定窓という特徴的なレイアウトが分かります。
又中ドアステップ部分がスロープ引き出し可能になっているのがワンステとの相違点です。
既に20年超ですが、長く頑張って欲しいです。
(六枚目)※2023.4.15追加
・3枚目を撮影した際、乗車した同車の車内写真が見つかりました。
前中ドア間に2個分の逆T字窓、そして行先表示器と中央の4枚折戸
という独特の窓配置から断定できます。
座席はこの時期のノンステでは珍しく全て前向きで、前中ドア間は
1人掛け、中ドア後部は2人掛けです。中ドア向かいの折り畳み席
意外はハイバックシートで、モケットは黒地の派手なデザインです。
運賃表示器はデジタル式です。
運転台後部には「スロープ付超低床バス」と表記されています。
残念ながら引退してしまった様で、長い活躍お疲れさまでした。
以上です。





