撮影日   2020.9.10

撮影場所 各写真に記載

 

今回は先日八女を訪れた際のネタです。

 

(一枚目)

・堀川バスの福島本社近くの車庫(どんどら付近)を訪れたら、同社唯一の三菱路線車

エアロミディ小型ツーステップ車9131号車が遂に廃車されていました。

 

この車両は前中折戸で、銀サッシメトロ窓となっています。行先表示器は最後まで幕式でした。

車内は元事業者時代のままの青系ローバックシートで、運転士側は前中ドア間はロングシートで

中ドア対向部は車いす対応の折り畳み式でした。

元は名古屋市営バスが1998年に地域巡回バス等に導入した車両で、当初は専用色でした。

同時期導入のループ系統用車はワンステで導入され、且つ固定窓という独自仕様でしたが

こちらは当時の市営バスの標準仕様のツーステメトロ窓で導入されました。ワンステ設定後の

エアロミディMJ系前中ドア車のツーステは余り見ない気がします。

2010年に廃車され、2台が堀川バスに導入されました。導入後は久留米線に入ったことも有った

そうですが、八女地区のローカル線の横山線や白木線で主に使われました。同社の路線車で

小型車はこの車両が初めてかも知れません。

1台は数年前に廃車され、この9131号車が一人頑張って来ました。後述のポンチョ導入までは

辺春線用のリエッセと並び2台だけの小型車でした。

又同社路線車で三菱車はかつてオリジナルで西工ボディのMP系やトップドアのMK系が存在

しましたが、廃車になって久しくこの車両が最後の三菱路線車でした。更に前述リエッセを除き

最後のツーステで、又同社では僅かとなった幕式車且つスロープ・リフト非対応車でした。

しかしとうとう廃車されてしまいました。

尚西鉄バス二日市にも1台導入され、コミュニティバス予備車として使われました(3341)。

西鉄では珍しい移籍車且つエアロミディで、しかも「赤バス」を簡易化した独自の塗色で注目

されていましたが廃車済みです。

 

尚末期は横山線にほぼ専用されましたが、この路線は星野線の途中の大瀬始発で納又迄

向かう路線です。この路線、本数が大変少なく乗りにくい路線です。毎日運行で平日は

2往復運行ですが、大瀬発は夕方2本で納又発は朝と夕の1本ずつなのですが夕方の納又発

1本は途中飯塚(いつか)バス停を経由しないルートとなっていて微妙にルートが違うという

乗りバス泣かせの路線です。しかも土日祝日は飯塚を経由しないという・・・。

元は飯塚を経由しないルートで、このルートは21世紀になって設定されたらしいのですが

他にも一時期杠葉(ゆずりは)経由も設定されていましたが現在は廃止されています。

そして何と言っても、この路線とにかく狭い!!飯塚経由も含め狭く見通しの悪い山道の

連続で、早朝や夕方は見通しが悪く運転は大変なのではないでしょうか?

納又バス停から先、かんかけ峠を越えると田主丸へ至りますがこのかんかけ峠が凶悪に狭いです!

整備されていない「険道」で車で走ったことが有りますが二度と走りたくない悪路です。

このエアロミディ導入以前は中型車が使われて(8m級の短尺車も存在)いましたが、小型車でも

大変な道です。

 

・車番 9131 ナンバー 久留米200か843 年式 1998 所属 八女

 形式 三菱KC-MJ218F改 小型リーフサスツーステップ車 幕式表示器

 元名古屋市交通局 廃車済み

(二枚目)

・このどんどらの車庫には、ウェルバスという貸切事業者の車庫も同居しています。

この会社は車種に特徴が有り、元遠鉄グループ系と思しきエアロクイーンⅡリフト付き

やJR九州バス中古の富士1Sボディスーパーハイデッカー等豪華な車両が多く殆どの

車両がバリアフリー対応となっています。

堀川バスの車庫と同居していますが、関係は不明です(本社所在地は八女市内の他の

場所です)。

 

この車両は近年導入された中古と思しきエルガワンステで、長尺で前中引戸・黒サッシ

メトロ窓です。スロープも付いている様です。

メトロ窓で前中引戸のエルガわんすてというと東武バスの深夜急行車や淡路交通の

路線車が思い浮かびますが、この車両は側面行先表示器が無く元は貸切や特定、

自家用車だったのかも知れません。

気になるのが、JRバス東北の訓練車(自家用登録)に似た車両が存在する事です。

2009年式のPKG-LV234Q2だそうで中古導入車ですが、ひょっとしたら出自は同じかも

知れません。

 

・ナンバー 久留米230あ10-80 年式 ? 所属 ?

 形式 いすゞLV系 大型スロープ付きワンステップ車 貸切車 他社移籍

(三枚目)

次に福島バス停の堀川バス本社に行くと、何とポンチョが導入されていました。

1ドアのポンチョロングボディで、車番は9260です。遂に同社にも小型ノンステが入りました。

主に辺春線や白木線で使われている様です。

 

他にも同時期にショートボディのポンチョ9258号車が導入されていますが、そちらは他社移籍の

中判ナンバーとなっています。そちらは横山線に使われているそうですが、あの道をポンチョが

走るとは・・・。

(四枚目)

・同車の側面です。

一般的なポンチョでLED表示器付きで、横引きカーテンとなっています。

標準仕様ノンステのステッカー類は見当たりません。

 

さて、この車両新車なのか移籍車なのか・・・。もし新車なら辺春線のリエッセ9118号車

以来(2003年式)で、実に17年ぶりとなります。

とは言え標準仕様ノンステのステッカーが無い等怪しい面も有りますが・・・。ポンチョは

移籍か新車か判別が難しい・・・。

 

・車番 9260 ナンバー 久留米200か16-20 年式 ? 所属 八女

 形式 日野HX系 小型スロープ付きノンステップ車 LED表示器付き 1ドア仕様

(五枚目)

・最後に、久留米市の城島地区を車で走っていたら今では貴重なエアロミディ小型車の

廃車体が!

 

表記から熊本バスの貸切車です。P-MK126Fと思われ、ブルーガラスの逆T字窓の様でした。

エアロミディMK系の角型貸切ボディで大変懐かしいスタイルです。この時期はMJ系の設定前で、

MK126系が小型車として設定されていました。

熊本バスでは末期はローカル線用に格下げされたMK126系が近年まで残っていたので、その

個体かも知れませんがびっくりしました。

 

以上です。

 

参考文献 バスラマインターナショナルスペシャル 13 30周年を迎えたJRバス

 

参考HP ウェルバス公式HP

            堀川バス好きのblog