撮影日 2020.5.26
撮影場所 筑豊電鉄筑豊電気鉄道線 楠橋駅
今回は筑豊電鉄が誇る最新鋭車、5000形について紹介します。
5000形は筑豊電鉄初の超低床車且つ初の完全新車として2015年にアルナ車両にて新製されました。同社の「リトルダンサー」シリーズの3車体2台車型の連接車で、タイプUaとして同型車は以前紹介した長崎電気軌道5000形や富山地鉄T100形が同型車です。又初めてカルダン駆動(直角カルダン)やVVVFインバーター制御、電力回生ブレーキにLED表示器や室内照明といった新機軸を導入しており、ハイテク且つ省エネに留意した車両となっています。尚この形式が導入されるまで同社は日本でも数少ない全車釣り掛け駆動の事業者でした。又3車体連接ながら3000形と異なりワンマン対応となっています。
現在までに4本が導入されており、5001と5003編成がピンク系、5002編成は緑系、5004編成は青系の塗色となっています。この形式の導入により2000形(3車体連接車)引退が進み、現役は1本のみとなったのは前回紹介したところです。
(一枚目)
・楠橋駅に進入してきた5002編成で、黒崎駅前行です。
緑系の塗色となっています。2016年製となっています。
このスタイルの路面電車は前述の如く各地に同型車がいますが、やはり今まで西鉄軌道線の流れを汲む車両ばかりだった筑鉄で見ると新鮮な感じがします。
(二枚目)
・こちらは反対側の5002B車です。
系統はCK1となっています。
御覧の通り、ホームと電車の間が殆ど無く乗降が容易となっています。
(三枚目
・反対側側面です。
ドアは片側2か所配置で、中間のC車は引戸で先頭車は片面に1か所のみ折戸が設置されています。今まで折戸の車両ばかりだった筑鉄で初めての引戸を設置した車両です。もっとも、同じリトルダンサーUaシリーズは先頭車が片開き・中間車が両開きのスイングドア車ばかりなので、筑鉄向けの特殊仕様と言えそうです。筑鉄が折戸にこだわったのか、それとも車体接触限界の為か・・・。西鉄の軌道線は折戸でほぼ統一されていたので、その伝統が残っているのかも知れません。パンタグラフはシングルアーム式です。
(四枚目)
・続いてやって来たのは青系の5004編成で、2017年製の最新増備車です。
CK21番 筑豊直方行き。
(五枚目)
・前面は大型の1枚窓となっています。
3000形もそうでしたが、更に大きくなっており見通しは良さそうです。
側窓は逆T字窓となっています。
この電車に乗車し、筑豊直方に向かいました。
(六枚目)
・車内です。まずは運転台側から。
この形式は車内のインテリアにこだわっており、壁などは全体的に木目調で統一されています。床は濃いグレー系となっています。照明はLED照明で、大変明るくなっています。
座席はロングシート主体ですが、運転台後部は前向きのクロスシートとなっている他、各先頭車左列は一部ボックスシートの部分が有ります。といっても座席自体は小柄ですが。
モケットは御覧の様な独特な模様のストライプとなっています。運賃表示器は液晶式です。
走行音は大変静かですが、やや揺れました。
(七枚目)
・中央側の室内です。
このロングシートは大変柔らかく好感が持てますが、何せ狭いのが難点です。西鉄天神大牟田線9000形も座席が柔らかいですが、最近の西鉄系の流行りなのか・・・。袖仕切りの形は最近の流行りの形状ですが、木目なのが独特で隣のドアとも色合いが合っています。
ドア脇には整理券発行機やICカードリーダーも備えています。中央のドア右わきの小さなボタンらしきものが気になりますが、車掌スイッチでしょうか。
とにかく大変明るく、落ち着いた車内でした。
増備はひとまず落ち着いた様ですが、今後も主力として頑張って欲しいです。
以上です。
参考HP ウイキペディア筑豊電鉄関連ページ