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撮影日  2019.3.9(1枚目は3.30)
撮影場所 長崎電気軌道本線 浦上車庫前電停
     (1枚目は原爆資料館・5枚目は大橋電停)
 
今回は長崎電気軌道1700形の紹介です。
 
1700形は2000形から続いた箱型ボディの「軽快電車」の最終形式で、
1999年にアルナ工機で2両が製造されました。
1500形と同じ全金属2軸ボギー車で直接制御・吊掛け駆動の機器流用車ですが、先日最後の1両が引退した同社700形(元都電2000形)の機器を流用して
います。
今迄の車両は西鉄の廃車発生品流用でしたが、この車両の製造時には在庫が
無かったのか自社の車両の機器を流用しています。
※1500形の機器は1992年の北九州線大幅廃止時の余剰車の発生品転用と
思われます。
 
700形由来の為1500形と異なり従来車と同じ38kwモーターとスペックダウンになった他、台車も重ね板バネ式D-16NAの為1200形以降の機器流用車の中で一番古く見える台車になっています。
※製造時期は1200形のK-10や1500形FS-51とさして変わりません。
車内は車椅子スペースが設置されたとの事ですが、ドアは前中折戸の為
乗降時は折り畳む事になると思われます。
形式は1500形の次形式であり、且つ700形も掛けていると思われます。
 
(一枚目)
・何故か1701は見かけず、1702号車ばかり見かけましたが・・・。
 
この車両はクーラー類のキセは未交換です。
クーラーに車番を書くのは同社の伝統らしく20年前の写真でも記載されて
います。
上部からの車番特定の為なのか全面広告対策かは分かりませんが、クーラーの使いまわしは難しそうです。
 
(二枚目)
・同じく1702号車です。
 
オリジナル塗色ですが、次の1800形では塗色が変わり更にその後の超低床
電車では又塗色が変わった為、2000形以降の「軽快電車」色はリファイン
番ですが1700形が最後になりました。
パンタグラフはシングルアーム式です。
 
前面の電照広告は未記入です。
 
(三枚目)
・浦上車庫に入庫する同車です。
 
撮影時は長崎駅前方面からの浦上車庫停まり(電停名と違い「前」は無し)
ですが、系統番号も何も無い為経由地が分かりません。
どこ始発だったんでしょうか?
途中終点の為か幕も白地になっており、カラー幕が主力の中で異彩を放って
います。
側面幕も小さく縦で「浦上車庫」と書かれていますが見にくい・・・。
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(四枚目)
・側面と台車です。
少し塗装が浮いているのが気になりますが・・・。
 
D-16NA台車は当初1067mm用であり、狭軌の杉並線向けとして末尾に「N」が
付いていました。その後杉並線廃止に伴い1372mmに改軌され他路線に転用され
更に長崎で1435mmになり、3回も改軌されています。
種車は702か706のどちらかです。
 
(五枚目)
・こちらは参考として200・300系列の台車です。
 
撮影車が何号車か失念した為台車の形式が分かりませんが、同じ重ね板バネ式でも
色々構造が違っているのが分かります。
 
次回に続きます。
 
参考文献 鉄道ピクトリアルNO.688 2000.7 臨時増刊号 【特集】路面電車~LRT
参考HP ウイキペディア 長崎電気軌道関連ページ
 
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