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撮影日  2018.8.10
撮影場所 国東観光バス 杵築営業所
     ※敷地外から撮影
 
前回訪れた国東営業所の続きで、国東観光バスの杵築営業所を訪れました。
杵築は国東半島南部の付け根部分にあたり、旧城下町になります。
日豊本線が通っていますが、JR杵築駅は市街地と離れた所に設けられています。
 
以前は大分交通国東線が旧国鉄の杵築駅から市街地の杵築市駅を経て国東駅まで
結んでいましたが、1966年に廃止されました。
かつての杵築市駅跡は現在バスターミナルになっており、その近くには営業所が
設けられていますが、現在は国東観光バスに移管され近辺のローカル線を担当して
います。
 
今回はその営業所に止まっていた車両を紹介します。
まずは現役車から。後ろ向きの写真ばかりですが、経年車の記録として紹介します。
 
(一・二枚目)
・左から、
:ナンバー 大分200 あ123 型式 三菱KC-BE438E? 年式?
:ナンバー 大分22 か18-19 型式 日産ディーゼルU-RM210GSN 
 年式 1992
:ナンバー 大分22 あ121 形式 日野U-RH1WFAA 年式 1991
 
:ナンバー 大分22 か17-55 型式 いすゞU-LR332J 年式 1992
:ナンバー 大分22 か18-35 型式 日産ディーゼルU-RM210ESN 
 年式 1993
:ナンバー 大分200 あ63 型式 日野KK-RX4JFAA 年式1997
です。
 
このご時世に見事にKC代までの車だけでしかも全車字幕です。
 
123号車は旧型のローザで、マイナーチェンジ後のマスクを持つ短尺仕様です
前面行先表示器は前照灯の間に後付されているようです。
中折戸に銀サッシで、元自家用や特定転用の移籍車です。
以前は玖珠観光バスに在籍していました
尚マイクロバスはバックアイカメラの代わりに外付けのミラーの事も有りますが、
大交らしくしっかりバックアイカメラが付いています。
 
18-19と18-35号車はどちらも前中折戸の標準的な中型車で、富士8Eボディ
です。
同型に見えますが、18-35の方は8m級の短尺仕様です。
微妙に各車で仕様が違うのが大交グループの特徴です。
 
参考文献では18-19は大分所属でした。大分時代はLED表示器に改造され、
その頃は側面腰部分の表示器は使用停止になり、中ドア後ろにLED表示器が
付いていましたが、現在は後面幕も含め全車字幕に戻っています。
 
18-35の方は早くから国東観光バスに移籍しており、ずっと字幕のままです。
 
121号車は中折戸の小型レインボーで、黒サッシです
座席は枕付のハイバックシートで、自家用チックな仕様ですが元は玖珠観光バス
所属のオリジナル路線車でした
玖珠観光バスエリアも路線整理が続いたので、上の123号車と同じく近年移籍して
来たものと思われます。
さすがに後面幕は無いですが、バックアイカメラは有ります。
 
17-55は18-19や18-35と同じく前中折戸の標準的な中型車です
年式もほぼ同じですが、こちらはいすゞシャーシの為旧型の富士6Eボディです。
いすゞの中型車は富士重ボディの場合モデルチェンジが遅れ、1995年の途中から
8Eボディになりました。
尚九州の事業者でU代のいすゞ中型車に富士ボディを架装したのは他に昭和バス
だけです。
※昭和バスはU-LR332JをIKC、富士重、西工三メーカーの車体で導入しており、
しかも前二者はトップドア、西工ボディは前中折戸で低床仕様でした。
 
参考文献では国東観光所属ながら国東配置でしたが、現在は行先を見ると杵築所属と
思われます。
 
・最後の63号車だけ塗色が違います。
このリエッセが導入された2000年頃、国東観光が導入した小型車はこの緑帯に
なっていました
銀サッシ・トップドアでハイバックシート付の移籍車ですが、参考文献だと一時期
大分空港から黒川温泉までのシャトルバスに使われたそうで・・・。
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(三枚目)
・こちらは廃車体です。
余り写っていないので手がかりが少ないですが、出来る限り紹介します。
 
・まず左の富士重8Eボディ2台は小型ブレーキランプの為、U代車ですが大交グループには何台もいたので特定出来ません
銀サッシ・二段窓の為オリジナルです。
 
・次のエアロミディMMは観光マスク・黒サッシ・メトロ窓の為、P-MM517Jと
思われます
かつて特急便で使用された上級仕様車ですが、大型9m車で観光マスクは全国的に
珍しいです
尤も大交では1988~89に10台導入されたそうで割と見かけた存在です。
以前紹介しましたが、少なくとも中津で1台この時は現役でした。
 
・一番右端は車番から、
ナンバー 大分22 か16-56 形式 日産ディーゼルU-RM210ESN 
 年式 1993 車番 TKN588
と判断しました。
 
8m級の短尺仕様でトップドアです。前面は4枚目に少し写っていますがフォグ
ランプが新7Eと同じく下に分かれた初期型です。
以前は大交北部バス所属で「トラバス」カラーでしたが、国東観光バスでも
そのままの色で廃車になりました
 
尚、以前紹介した記事で同じ仕様の車の廃車体が有りましたが、そちらは消去法で
16-57と17-52と推定されます。
 
(四枚目)
・最後に見にくいですが、全体写真です。
 
続きは次回です。
 
参考文献 バスラマインターナショナル No.94 2006
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