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撮影日  2018.1.4
撮影場所 上信電鉄線 高崎駅
 
本日は上信電鉄オリジナル電車の6000形を紹介します。
 
この車両は1981年に新潟鐵工所(現 新潟トランシス)にてクモハ6001+
クモハ6002の二両固定編成一本が製造されました。
一枚目は高崎方の6002、5枚目は下仁田方の6001です。
 
車体は同社標準の20m3扉で、デザイン面は1976年自社発注の1000形を
元に発展させたデザインになっています。
 
最大の特徴としては同社初の冷房車となった事です。
製造された1980年頃は地方私鉄でも冷房車が徐々に登場し始めていた頃ですが、
当時の国鉄はローカル線用の105系や119系はまだ非冷房でした。
写真には写っていませんが、分散式冷房が設置されています。
 
又、当初室内は小型のクロスシートとロングシートの千鳥配置で、クロス
シートは同社唯一でしたが、2005年にオールロングシートになりました。
 
他にも特徴として、
・前面大型一枚窓
・前照灯部分にバンパー
・空気ばね台車
・全電気指令式ブレーキ
・デスクタイプの運転台とワンハンドルマスコン
を採用していますが、これは1976年の1000形から採用しています。
下3つの特徴は当時の国鉄でも通勤車への採用は少なく、同社の先進性が
伺えます。
 
車体色は白地にストライプの帯が走った斬新なもので、これも1000形からの
発展形ですが、既に20年近くラッピング車になっています。
 
側面窓はドア間3枚窓と4枚窓が混在していますが、これはクロスシート時代の
名残で、4枚窓部分がクロスシートでした。
貫通路は妻面の固定窓の幅から分かるように広幅になっています。
パンタグラフは両先頭車の運転台側に付いています。
 
斜めになった前面や車体肩など、全体的に角ばったイメージです。
デザイン自体は1980年代の地方私鉄としてはかなり斬新で、大手私鉄にも
劣らないと思いますが、新潟鐵工所製の電車はこの頃は同社だけしか導入
されませんでした。
 
この電車に乗って高崎から下仁田迄行きましたが、空気ばね台車の為
乗り心地はふわふわとして割と良かったと思います。
 
既に車齢35年が過ぎましたが、107系への置き換え対象にはなっていないと
思われ、これからも同社の中堅的存在として頑張って欲しいと思います。
 
尚、妻面に「等級 2」とありますが、2等車扱いなんでしょうか?
 
以上になります。
 
参考HP ウイキペディア 上信電鉄6000形関連ページ
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