産業創世記の話というのは、どこの国のどの産業であれ、どの会社であれ面白いものだと思う
今の時代に比べれば、圧倒的に単純無垢な夢を描いた、一人の人間がその夢を追いかけて
会社を作り、店を作り、苦難を乗り越えながら成長していくのだから
そして成功の結果はすでに自分たちは知っている物語だ
江戸の昔でいえば勧善懲悪のお話とおんなじだろうか?
飲食業に話をシフトさせれば、最近、聞く 飲食業チェーンオーナーの成り上がりさんたちの話は
自分には面白くもなんともない話が多い
それはそれなりに夢も希望もあって始めているのは分かるが
その結果できた店を見れば、それほどのオリジナリティーも個性も見えてこない
見えてくるのは、それで儲かったというビジネスとしての会社経営
こう言っては失礼かもしれないが、誰かが考えたステーキチェーンを買い取って上手くいっていたり
すでに出来上がった回転寿司業界に工夫を加えて
ビジネスとして成功することは、もちろん素晴らしいことではあるのかもしれが
歴史に名を残すようなことでもなんでもないな~
と思うし,そのビジネスが次の世代に夢を与えることもないと
自分は何となく最近思うことがある
まあ、もともと飲食業のチェーン化というのは好きではないが
もしそうするのであれば、もう少し夢のあるビジネスにはできないもなのだろうか?
あまりにも夢も希望もなくて、げっそりするし、そうした日本のお金儲け主義の飲食業が
良い飲食店も育てなければ、良い飲食店をつぶしていることも事実
個人店で始めた、その人の素敵な思いがあふれた飲食店というのが
生き残る可能性や確率は、今の個人店を取り巻く環境ではわずかしかない
大型と名のつく商売は、自分からみると文化の壊し屋のように見えるこの頃だ