おはようございます!
昨日、一昨日の二日間でGIグループ登山部、総勢41名で
富士登山にチャレンジしてきました!

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私自身は登山に全く興味ありませんでしたが、
人生に一片たりとも悔いを残さないために、何事にもトライしてみようと
年始に決めた目標でもありました。

有志にもかかわらず、40名ものスタッフの皆さんが手を挙げてくれた
ことは非常に嬉しかったですし、そんなチャレンジ精神溢れる皆さんと
仕事ができることが本当に嬉しいことです。


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※金髪に見えますが、こういう帽子です(笑)

41名で同時に登るのは困難ということで、7つのチームに分かれました。
こちらが私が所属するチームです。
ところで、今回のチャレンジに関してはもともと自信がありました。
その根拠は、以下の2点です。

①昨年トライアスロンを完走した
②富士登山に成功した人には何人か会ったが、特別に運動能力が高い人ではなかった

何よりも、トライアスロンを完走したことは肉体的にも
精神的にも大きな自信になっています。

当日、非常に天候が不安定で、リスクも感じていたので
このまま撤退して富士急ハイランドでみんなで遊ぶという
バックアッププランを抱えながら、五合目までバスで
移動しました。

五合目まで登るのにバスで50分もかかるのですね。
五合目に到着すると、すでに雨が降っており
一同、テンションガタ落ちでした(涙)
経験者の話では、8月でもヒョウが降ってきたり、
横殴りの冷たい雨に何時間も打たれたり、落雷の恐怖を
感じたりと、大変な思いをしたとのことなので、
ここは慎重にジャッジしなければなりません。
勇気ある撤退で富士急ハイランドの選択肢はまだ消せません。
突撃する人、夜から弾丸で頂上を目指す人、など意見が割れましたが
一瞬雨が止んだので、この隙にということで
最後には全員、意を決してチャレンジすることにしました。

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作戦はあくまでも「いのちをだいじに」です。
頑張りすぎるとまずいので、皆さんには頑張れとは言いませんでした。

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登り始めると、当たり前ですが、なかなかにきついです。
視界も悪くなってきており、不安が高まります。
予想通りですが、最初テンションが高い人もだんだん無口になります(笑)

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そんな中、若いメンバーはキャッキャ言いながら登ってました。
歩きながら「怖い話」を一生懸命に熱弁している人もいました。
都築博志(39)はひたすら言葉少なく登り続けました。


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この写真が何合目なのか、もはや記憶にないですが
下界を覗くと下に雲がありました。

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こんな光景は人生で初めてのことです。
今回チャレンジしなければ見ることも感じることもできなかったものです。
体力はどんどん奪われる反面、心地の良い高揚感も得ながら
どんどん上を目指しました。


想定通り、途中で雨が降り出しましたが、そこまで激しいものではなく
雨具で凌ぎながら突き進みました。
ちなみに、この漢(おとこ)は後ほどチームに多大なダメージを与えることに
なるのですが、この時点では誰もそのことを知る由もありませんでした。

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コツコツと登り続け、六合目、七合目を地道に突破していきました。
途中の山小屋でとんこつラーメン(800円)、牛丼(1000円)を
チームメンバーに振る舞い、エネルギーチャージしながら
黙々と突き進みました。

そして、ついに初日の目的地である八合目の山小屋に
到着しました!

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なんと、驚くべきことに41名全員が八合目まで
登りきりました!

13時過ぎから登り始め、到着は18時40分頃
でしたので、約5時間30分かけて八合目までやってきました。
メンバー一同ハイタッチで互いの健闘を称え合いました。

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「じゃあ、風呂行こうぜ」とお約束で口にしますが、八合目には
当然、風呂もシャワーもありません。ウェットタオルで体を拭き
念願のビールと食事タイムです。

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食事はカレーと初めから分かっていたので、
私のチームは下界からチーズと唐揚げ、半熟卵を持ち込み
豪勢なスペシャルカレーをいただきました。

疲労感満載なので味も格別です。

山小屋では多くのお客様が来るということで
30分程度しか食事の時間もなく、
深夜2時に再度頂上を目指すのですぐに
就寝となります。
我々41名の大所帯ということで屋根裏部屋を
貸切にしてもらい、それぞれが寝袋で雑魚寝することになります。

21時には消灯となり、誰もが翌日の登頂を夢見て
一刻も早く眠りにつこうと寝袋に入りました。

私も一分でも早く眠りにつくためにビール3本を素早く
飲み干し、ほろ酔いと疲労感からすぐに眠りにつける
状況にありました。

ここまで本当に苦労して登りきりました。
40名のスタッフたちも、ここまできたら絶対に登頂して
ご来光を拝みたい。そのためには少しでも睡眠をとって
体力を回復させたいと誰もが願っていました。

が、ここで事件が起きました。
消灯2分後に、この世の生き物とは思えぬイビキの音に
誰もが言葉を失いました。

この漢(おとこ)です。

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フゴオーオオオオオ! スギュルピィィイ・・・
フゴオーオオオオオ! スギュルピィィイ・・・
フゴオーオオオオオ! スギュルピィィイ・・・

永遠にリピートされるこの漢のテロレベルのイビキの爆音に
誰もが無言で震えました。

彼だけが快適な眠りにつき、他のメンバーが全く寝れないという
状況を分析し、私は意を決して彼を叩きおこしました。

「すまん、30分だけみんなに時間をくれ。その後に寝てくれ」

彼はもごもご言いながらなんとか、状況は理解したようでした。
この隙に、と再び寝袋に入り一刻も早く寝ようと私も試みました。
限られた30分のうちになるべく深い眠りにつかなければなりません。
「寝るぞ寝るぞ寝るぞー!!!」と気合を入れて眠ろうとしていた
その時、

フゴオーオオオオオ! スギュルピィィイ・・・
フゴオーオオオオオ! スギュルピィィイ・・・
フゴオーオオオオオ! スギュルピィィイ・・・

5分程度で再び奴がテロ行為に及びました。
さすがに、2回も叩きおこすのは気が引けます。
なんとか眠りにつこうと試みました。

しかし、不可能です。
彼のフゴオスギュルビーは常人の10倍は超えています。
寝袋で震えるスタッフの皆さんの心の声が私を突き動かしました。
もう一度彼を叩き起こしました。

「よし、今から外でミーティングしよう。」

彼は再び状況を理解したようです。
「今度こそ大丈夫です。」ともごもごしながら体を起こして
座っていたので、ミーティングは行わず、再び眠りにつきました。

この後のことは私の記憶もはっきりしませんが
しばらくすると、やはり彼のフゴオスギュルビーが炸裂していました。
そして、気がつけば深夜1時になり、頂上目指して再出発する時間が
近づいてきました。

1時30分、再び我々はヘッドライトとともに登り始めました。
非常に険しい道もたくさんありました。
足を踏み外すと命に関わるような大惨事にもなりえます。
一歩一歩慎重に歩を進めました。

頂上まで約2キロ。ひたすら登り続けました。
気づけば時計は3時を指していました。
この辺りでやっと頂上の明かりが見えてきました。
永遠とも思えた頂上が一歩一歩、確実に進めることで
眼前に迫ってきました。

もう、ひたすら突き進むしかありません。
そして、ついに登頂しました!

こちらは今年一番綺麗なご来光とのことです!

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これまでのすべての努力が報われた瞬間でした。
高山病との戦い、足の痛みとの戦い、テロ行為との戦い、
すべてを忘れられる美しい光景でした。

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また、このチームで誰も欠けることなくゴールできたことが
本当に素晴らしい経験となりました。

そして、なんと41名全員が登頂に成功しました!
さすが、我が社のスタッフです。根性あります。誰もが最高の笑顔で
達成感を味わいました。


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初めて登る人も何人もいましたが、みんな本当に頑張ったと
思います。

が、我々はここがゴールではなかったことを思い知らされることになります。
9時間かけて登ってきた山を今度は降りなければならないのです。

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「山登りは降りの方が辛い」と言いますが、
なるほどそうかもしれません。

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膝への負担が半端ではないです。
後ろ向きに歩いてみたり、
横向きに歩いてみたり、いろんな方法でひたすら
降りました。

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私たちはいろんな方法を試す中で、ベストな技を編み出しました。
名付けて「スキー降り」

降り坂をゲレンデに見立てて、真っ直ぐではなく、斜めに降りることで
膝への負担を緩和し、負荷を違う筋肉へと分散することができました。

スキーの初心者のように大きくゆっくりと、斜めに歩き続けてみたり、
軽く小走りしながら、こまめにターンしてみたり、
とにかく、スキーと同じ動きを心がけました。

快調に進んでいたので、それを真似する人もどんどん出てきました。
下から見上げるとスキー場のようになっていて笑えました(笑)

その調子で私は勢いよく降り続けました。
その間、二回勢い余ってこけました。そこもスキーのようでした。

そして、いよいよ3時間30分ほどでなんとか本当のゴールである、
五合目まで辿り着くことができました。

時間はかかりましたが、全員が大きな怪我なく無事にゴールインできました。

参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。
私の夢、目標の一つに付き合っていただきありがとうございました。
そして、目標達成、本当におめでとうございます。


今回のチャレンジでは
どんなに困難に思えることも確実に努力を積み上げることで
乗り越えることができるということを、体験として学べたことは
今後の人生で大きな自信になると思います。

仕事においても、プライベートにおいても今回の経験を
活かしてさらなる人生の質の向上を共に目指していきましょう。

また、まだ登ったことがない人は
人生は一度きりなのでチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
きっと後悔はしないと思います。

今後もこれに懲りずに様々なことにチャレンジしていきます。
仕事も遊びも全力で!
それでは本日も一日、よろしくお願いします!