「御前、お目覚めになりましたか?」
主人の覚醒を確認し、影山は硬くなり始めた熱の中心へ指を滑らせた。
「あ、…っん」
命じてもいないその先の行為に、反射的に脚を捻らせて身体が逃げようとする。
「あっ、や…」
「止めますか?」
冷たく言い放つ影山の言葉に、
「ん、や…だ、…」
まだ確かではない意識が快 楽に傾き、主人は素直な言葉をこぼした。
「はぁ、あ…、…かげ、や、ま」
もっと…、と伸ばされる手が影山の頬に触れ、
影山は満足気に密かに微笑んだ…。
ボタンを外していくと、なめらかなシルクが主人の肌を滑り落ち、肌を晒していく。
全面に開かれた窓から射し込む光に、顕にされた細い身体が快感に色づき赤く染まるのが良く解った。
「あ…っ」
晒された美しい身体を指でたどり、掌で探り、唇で確める…。
何処か不審なところは無いかと細心の注意で調べた。
「んっ…」
胸の赤い実を唇で甘く噛み、舌で転がせば、
いつもと変わらない反応。
影山は、心のうちで安堵のため息をつく。
「ぁ…、っ…影山…」
主人の細く長い指が影山の髪に差し込まれ、綺麗に整えられた髪を乱していく。
着衣も呼吸も何一つ乱す事の無い影山に抗議するように。
…後でちゃんと整えないと…。
チラリと頭の片隅でそう思い、すぐに主人へと影山は意識を集中させる。
主人の体調の管理も身体の検査も、影山の仕事のうちだった。