大きく息を一つ吐くと、それだけで呼吸を戻し、
影山は乱れた自らの髪と着衣を直した。
「終わりましたか?」
半分開いた扉から髪の長い大柄なメイドが顔を覗かせる。
メイド服は着ているが性別不詳の人物だった。
「お風呂にお湯は用意しております」
「さすがミタゾノさん、優秀ですね」
ミタゾノと呼びはしたがその方は確認せず、
影山はぐったりと横たわる主人をシーツで隠す様に包みこみ抱き上げた。
「お掃除とベッドメイキングをしてよろしいかしら?」
「どうぞ、私はこのまま御前を浴場へ連れていきます」
メイドを残し影山が部屋を出ていこうとすると、扉が開き今度は主人の運転手が現れた。
「今日は午前中からニノ宮様のところへ行く予定なんですから、あんまり無茶しないでくださいよ~」
運転手のカザマはニコニコと困ってるのか困ってないのか解らない表情で影山に苦言した。
「御前に言われてるんですから~」
笑っているのか笑っていないのか、
その細い目は区別がつかない。
「私も御前の命なので、ね」
影山はカザマの視線から主人が見えないように背中を向けると、そのまま横を通り過ぎる。
「スケジュールは把握している、時間には間に合うはずだ」
これ以上何も言われる事は無いと、
影山は主人を連れてその場を去った。
あいばくんが雑誌で執事は影山、メイドはミタゾノ松にい、運転手はカザマくんって言ったから。
妄想ネタをありがとう。