「雅紀?」
口開いて寝てる…。
CMみたいに花見こたつをしたいって、ようやくの休みになんとか連れ出したら、準備が出来たとたんに眠ったみたいだ。
それでなくても休みがないのに、ドラマもはいって睡眠時間は3、4時間。
連れ出したのが申し訳なくなってくるけど…。
「しょ、…ちゃ…」
なんか、むにゅむにゅ寝言言ってる。
「気持ち良さそうだなぁ」
あんまりその寝顔が無防備で可愛くて、
起こしたくなくて、
俺は横に腰をおろした。
見上げると、匂いたつほどに満開の桜の間から青空が見える。
やわらかな春の風が吹いて、
ひらひらと花びらが、
雅紀の唇に舞い降りた。
「桜の花びら、食う気か?」
そんな風に見ていたのに…。
麗らかに差し込む日射しが桜を通して、雅紀の頬をピンク色に染める。閉じた瞼にサラリとかかる今は艶やかに黒い髪、長い睫。
赤い唇に桜の花びら。
のぞきこみ、俺の影がかかる。
唇でそっと花びらに触れると、
あたたかく、やわらかかった。
「だらしねぇ寝顔…」
そう言いながら、
自分の顔がだらしなくなってるのを自覚していた。
いよいよ明日、御前様の全貌が明らかに!ご本人達も望む御前様と影山のコラボ。御前様を見たら何か妄想したい~。