うさたの倉庫 -25ページ目

うさたの倉庫

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ここは何処だろう?
昨日…。

と、自分のやらかした失態を朧気ながら思い出す。
「…なんたる失態」

そう呟いてみても時間が戻るわけでもなく、ここが何処かということ、そして

「ヤマモトさんはどうしたんだろう?」

落ち着かない気持ちで蒲団を出た。


ジャケットだけは壁にかけられていて、当たり前だが服は昨日のまま。
昔ながらの日本家屋のようで、廊下に出ると奥の部屋から明かりが見えた。





「今日のみかんは愛媛のみかんですよ♪」

庭に出て日課の鳥のご飯を準備する。
半分に切ったみかんを台に固定していった。

もう小鳥さんたちが待ちきれないみたいに、庭の木のそばの枝まで来てる。

「まって、ケンカしないで」
僕がさしたところからツツキだして場所取りなのかケンカしだした。

ピチュピチュ鳴いて僕が今刺したみかんも催促してるみたい。

「わかった、僕が離れるから。仲良く食べてね」

そう言ってゆっくり後ずさしりしたら、


「天使…」

ん?何か聞こえた?誰かいる?
振り返ったら縁側にクリハラさんが立っていた。

「あ!おはようございます」

「お、おはようございます」
なんだか凄くびっくりした顔。

くふふ、それも可愛い。
とか思ったらダメかな?

「二日酔いとか、大丈夫ですか?」

「あ、大丈夫です。あの…ここは?」

「僕の家です」
あ、そうだよね。クリハラさんの了解も聞かずに連れてきちゃった。

「すみません、だいぶ酔ってらしたので。クリハラさんの家がわからずに連れて帰ってしまいました」

僕はちょっと…嬉しかったけど…
クリハラさんにはびっくりだよね。

ごめんなさい、って謝った。


「い、いや…私の方がす、すまない。迷惑をかけてしまって」

なんだかシドロモドロなクリハラさん。

「迷惑じゃないですよ。昨日は楽しかったです」

「あ!朝ごはんどうですか?トーストかフレンチトーストとか…ご飯はないんですが」

またビックリしたような顔をしたクリハラさん。
くふふ、いろんな表情。

「私は…フレンチトーストが好きで…」

「ほんとですか!じゃあすぐに作ります!」
僕は嬉しくなってすぐに庭から縁側に上がって、台所に向かった。