うさたの倉庫 -24ページ目

うさたの倉庫

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「うまい…」

クリハラさんは僕がつくったフレンチトーストをそれは美味しそうに食べてくれた。

古風な感じの話し方で、
少しかたい感じのお医者さんなのに、

食べてる姿は、
口いっぱいにフレンチトーストをモグモグしてる。

なんだか絵本に出てくるリスみたい。

見てると幸せな気持ちになってくる…。

「くふふ…」

思わず笑い声がもれた。

「なにか可笑しいだろうか?」

クリハラさんが食べるのをやめて聞いてきた。

「あ、ごめんなさい」
食べるのをやめないで、って僕は思わず願った。

「おかしいんじゃなくて、嬉しいなって…」

「嬉しい?」

「僕のつくったフレンチトーストをこんなに美味しそうに食べてくれて…」
…って、正直に言ったらクリハラさんの顔がみるみる赤くなった。

何か食べれないモノでも入ってた?
「何かダメなモノが有りました?」

「え!?」

「顔が赤くなって…」


「サラダとか?ドレッシングが辛かったですか?大丈夫ですか??」

僕は心配になって台所にお水を取りに行った。





「大丈夫、全部美味しいです」

って、クリハラさんは水を受け取りながら言ってくれたけど、大丈夫かな?

「無理はしないで下さいね、残しても大丈夫ですから」
ちょっと申し訳なくて、ごめんなさいって頭をさげたら、

「全部…好きですよ」



クリハラさんの手が、僕の頭を優しく撫でた。