うさたの倉庫 -23ページ目

うさたの倉庫

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ポンって置かれただけの手のひらなのに、
優しさがじわっとあたたかくて、

頭を上げれなかった…。


僕がそのままでいると、クリハラさんの手は優しく僕の髪を何度も撫でてくれて、


なんだか、犬とか猫の気分?
「くふふ…」

ちょっと可笑しくなってきて、

頭をあげて笑ってしまった。

「くふふ、クリハラさんは優しいですね」


「ありがとうございます」
こんどは、ぺこって頭をさげて笑った。


「ヤマモトさんは笑顔が似合います」



「あなたが笑っていると、私も嬉しい気持ちになります」

クリハラさんはそう言って、僕がみとれるような甘い笑顔で微笑んだ。






「ごちそうさまです。美味しかったです」
結局、クリハラさんは用意した朝食を全部食べてくれて、僕のいれたコーヒーも美味しそうに飲んでくれた。

「ありがとうございます」
久しぶりの一人じゃない朝ごはんに、僕もちゃんと食べた。


「今日はこれからどうされますか?」
実は僕は仕事が休みだから、
もっとクリハラさんを知りたいって思ってるんだけど。



「実は…」

「泊まっていたホテルをチェックアウトして、長野に帰らないと」

「え?ホテル?長野??」

クリハラさんの言葉にビックリしてしまった。
ほんとは僕の家にいる時間はなかったんじゃないのかな?

「あの…、図々しいお願いなのですが…」


「駅まで…見送ってもらえますか?」
凄く申し訳なさそうにクリハラさんは言うけど、ここに連れて来たのは僕だから…。

「あ、はい!もちろんです」


「僕は…、今日は仕事は休みなので…」
寂しいって気持ちが胸を重くしそうになるけど、僕は笑顔で答えた。


クリハラさんは長野の人なのか。
今度は…、


今度はいつ会えるんだろう?