気が付けば…
引き寄せられるように、口づけていた。
ヒカルさん…の、黒目がちな目が
熱が有るかの様に潤んで、
私に向けられて…
触れてしまい、驚いた顔。
だけど、
ゆっくりと閉じられる瞼。
伸ばされた手が、私の胸元のシャツをにぎって、
好き…
と聞こえた気がした。
一度触れたら
二度、三度と止められなくて。
下唇を食むように唇の柔らかさを確かめれば、
「クリハラ…さん…」
熱い吐息の合間に名前を呼ばれた。
深く、
深く口づけていた。
私の名を呼び、薄く開いた唇に
差し入れた舌は甘い熱に捕らわれて、
「ん…っ、…ふ…」
息を継ぐ事も与えてやれぬほどに、理性を奪われる。
「はぁ、…ん…」
空気に足掻き、捩る身体を強く抱きしめて…
『貪る』
という言葉のままに、
餓えるように、あさましいほどに、
彼を求めた。
「ごめん…なさい」
その言葉が、私の耳に届くまで…。