ロールケーキ(2) | うさたの倉庫

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しょおちゃんが、背中をぽんってしてくれたら
すっと気持ちが軽くなった。

しょおちゃんのあったかさが
手のひらから身体全部にひろがるみたい。


横で、
スラスラとしっかりしたコメントが出て、
ほんと、しょおちゃん…カッコいいよ。

隣にいて、こんなにも…こんなにも、
しょおちゃんとの違いを感じた。

俺としょおちゃんは違うってわかってても…。


しょおちゃんが今まで
どんな事をこなして乗り越えてきたのか、
今、凄くわかる。

背中に触れてくれた手を持って、
頼りたくなるけど、

だけど、そんなのは駄目だって…
前ばっかり見てた。



いつも横にいて、
同じグループとして一緒に成長してきた、

今は同い年の、
俺の尊敬するしょおちゃん。

でも…。

「しょおちゃんは甘くて…苦い」









早朝、漸く家に帰り着いて、
疲れや眠気も有るけど、どうしてもと録画していた番組を見た。


緊張に手をぎゅっと握りながら、
笑顔でアーティストや曲を紹介する姿に、

もう、生放送ではないのに

見ていて緊張が伝わる。


それでも隣の彼女を気遣い、 番組を進行していく。
生放送が苦手だって解ってて、
グループに傷がつかないかって心配して、

それでも後悔したくないと受けた強さが、

泣き虫のくせに、涙を見せまいと後ろを向く姿が


愛しい…。

「なんで、あいつが今この腕のなかにいないんだろう?」


事務所の初詣に少しだけ顔を合わせて、
一瞬だけ強く抱き締めた。

俺の全身で雅紀の緊張や疲れを溶かせてやれたら…。そう思って全身で抱き締めた。

今、家族と会って
休めてるんだろうか?

「ふぅ…」
そんなことを考えて一通り見終えたら、
一つの山場を越えたと、

一息ついた。



雅紀。
せっかくの同い年期間が、あっと言う間に終わっちまうだろ。


「早く、会いてぇ…」




漸く眠ろうと横になったら、玄関のチャイムが煩く鳴った。