二人のおばあちゃん | Hiroppeのブログ

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絵やマンガを描くのが好きなアラフィフ専業主婦です。

息子の発達凹凸の受容、道半ばです。義母から指摘されてからのありのままの感情の記録を残してあります。


祖母は昔から私の結婚を楽しみにしていた。
若い頃は当たり前の期待だった。
しかし…時間が経つにつれ、結婚する気配のない孫に気を使ってくれるようになった。
「べつに結婚しなくても、自分で生活できればいいんだよね」とよく言ってくれた。
優しさが嬉しかった。


三十路半ばで、介護職に転職した。
彼氏もいない、一人暮らしでのん気に暮らしていたが、とにかく結婚するのが夢だった。

働いていた施設に入居しているおばあちゃんに、ふと世間話で本音を漏らしてしまった。
「私、結婚できるかなあ」

痩せ気味の小柄のおばあちゃんは、小さなこぶしで私を叩いた。
「何言ってんだよ!そんな弱気でどうするんだよ!?変な奴が来たら、蹴っ飛ばしてやるくらいの気持ちでいなきゃ。
けいこちゃんには、おばあちゃんがついてるんだよ!!」

私はけいこちゃんではない。。ので、本当のお孫さんと人違いなさっていたが、こんなに熱く励まされたことは人生初だった。
私の年齢なども正しく認知されていたら、聞けない言葉だったかもしれない。
でも、とにかく嬉しかった。
涙ながらにお礼を言うと、おばあちゃんは得意気な顔で笑った。

この言葉は、私の婚活を支え続け、無事ご縁があり結婚ができた。

いい夫に巡り会えたのはおばあちゃんのおかげだと思っている。
おばあちゃん、ありがとう。