EHさんは65歳のおじさん

 

寿町の簡易宿泊所に住んでます。

 

陳旧性肺結核  過緊張性膀胱  高血圧症  陳旧性ラクナ梗塞(左放線冠)

 右肺尖部ブラ 頚部&腰部の脊柱管狭窄症 頸椎症性筋萎縮症  スギ花粉症

 

の通院病名があります。

 

2005年からのおつきあい。

キッカケは当時寿町に多かった結核でした。

 

入院→外来と結核の内服治療からはじまって

19年間。

上記病名群の経過で

現在に至ります。

 

この間徐々に進行したのが 脊柱管狭窄症。

今回 特に腰部の進行が顕著なため、

病院で手術の方向で依頼しました。

 

EHさんは柔順で穏やかな人。

当院外来で頻回にみられる 短気や恫喝などの問題行動は

全くなかった人。

 

柔順すぎる欠点は

医師の言うことに

全く疑念を持たない。

 

この状態で

基幹病院の整形に 脊柱管狭窄症の手術を依頼したところ、

術前CTで

肺癌疑いが見つかりました。

 

当院 胸X線では全く無しでしたので

あったとしても 早期 です。

外来頻回通院での検査検査が始まりました。

 

途中、どうなってんのか?

分からなくなったので、整形外科主治医に電話しました。

 

 

「脊柱管狭窄症の手術を優先し、

患者のQOLを改善してそしてその後に

肺癌であるならその治療。」

と呼吸器内科のDRと会議をして、方針が決まったそうです。

 

ここでも、病院癖 満載。

転移性肺癌を疑い同院にて胃カメラの検査。

胃癌はなかったがピロリ菌が陽性 判明。

そのために二種類抗生剤+制酸剤のピロリ菌殺し

のお薬が一週間処方された。 

 

6/12の脊柱管狭窄症OPE直前に

下痢、食思低下、腎機能障害を副作用として有する

強力な内服です。

 

あのな!

近頃の若い消化器内科医よ!

 

術前には

しっかりとタンパクを摂取して

感染予防につとめ

万全な状態にもっていく

 

って、シロウトでも そう思うでしょ。

 

狭いとこみたらなんでもかんでも

本能的に、反射的に

ステント入れたくなる

 

出っぱってるものみたら削りたくなる

 

ピロリ菌みたら後先考えずに

殺したくなる

 

これじゃ、だめなんだわ!

 

家族ならやらんでしょ。