今日もとあるところから、

電話の問い合わせが・・・

「本人にアプローチしてますが・・・」

「おへんじいただけないので・・・」

と係員。

 

美術作品を展示して本人の顔写真を載せたい

「その許可をもらいたい」

 

本人から返事もらえないため

ブログを通じてポーラのクリニックへ

相談が来る。

 

本人は今週も来た。

ようやくあるいてこれた。

数年前に死にかけて

キリストのように復活した

やはりタダモノではない宮間英次郎氏。

濱のメリーさんと並び称される

昭和横浜の畸人

濱の“帽子おじさん”

 

「もう引退や」

「もうあんなのどうでもええんや」

「すきにしてくれたらええんや」

 

「もうやめたん」

「やめんと進歩せん」

とか、意味深いお言葉。

 

要は

「それどころではない」

が、一番の理由。

 

帽子芸術の創造性は

居場所と生きがいの安定の結果で産み出される作品。

 

高齢化の流れのまっただ中

単身独居で

体調を整えることで精一杯の

宮間さんには

日々生きてることが一番の

居場所と生きがいになっている。

 

「そのうちせんせいとこにこれんようになりそうや」

と伊勢二見の言葉で話すから、

「ほんなときはまたいくで 大丈夫や」

と伊勢弁で返す。

 

初診から6年が経過した。

ちょんまげもなくなり、

それなりに

お互いトシをとったが、

同郷の気持ちの通じ合いで

通ってきてくれる。

 

写真は

「わろて」

と頼んだら

ムリヤリ

笑ってくれたものである。