昔から当たり前の様に関連性は言われている。
EVIDENCEもいっぱいある。
今朝の医療ニュース紙(MEDICAL TRIBUNE)に新しい情報。
今回のエビデンス・ポイントは至ってシンプル。
アメリカの大学病院からの報告だそうだ。
発表誌JAMAなので信頼度は十分。
方法)
高血圧患者さんを2つの群に分けて
A:高塩分先行群:はいつもより高塩分スタート。
B:減煙先行群:はいつもよりもさらに減塩で開始。
一週間の後、血圧測定して、クロスオーバーへ。
つまり、
Aグループは減塩へ
Bグループは高塩分へ
と切り替え。
その一週間後に血圧測定。
したところ、グラフの結果。
歴然。
結論)
塩分制限は高血圧に有効。
一般人にとっては、
「そんなの当たり前じゃん」
と思える高血圧と塩分の関係性でも、
「EVIDENCEがないと信頼性がない」
と一笑に伏されるのがこの業界。
んでは、この当たり前のことが、
「アメリカ人 しかも黒人と白人がまぜこぜ」
「この事実が日本人でも適用されるのか?はギモン」
とかいうヤカラが出てくる。
高血圧の体質として、
「塩分感受性」の個体差は避けて通れない。
やや余談になってしまうが、
アメリカ黒人とアフリカ黒人の差はみなさんギモンに思いませんか?
アメリカ黒人はマッチョで短距離が速く、逆にアフリカンは細身で長距離が得意。
その昔、奴隷の搬送船の大西洋上で過酷な食環境や暑さ熱中症、つまり塩分放出のため、買い付けた黒人がバタバタ死んでしまった。
アメリカに生きて到着するには、塩分保持能力に長けた黒人達であった。
ホントかな?と思うが、奴隷の買い付け人は、運ぶ奴隷の選定におでこを舐めたそうである。
おでこがしょっぱければ、「塩分保持能力が低い」と判定され、奴隷船には載せなかった。
この理由で、アメリカ黒人には高血圧患者が多い。
本題に戻って
今回の臨床試験に組み込まれたのは、50-75歳の213例で黒人が64%だった。
ということから、
塩分保持の能力が高い、つまり「塩分感受性の高い」患者でも、
減塩すれば血圧は下がるのである。
とのエビデンスが得られた、
というわけ。
季節的に、寒いし、汗もかかないし、運動量は減るし、クリスマスやお正月で塩分が増えがちだし。
血圧高い人は十分に塩分注意しましょう。