2015年~高血圧のため当院に通院しているオジサン
KMさんは現在70歳。
昔は長距離トラックの運転手だった。
昔のトラックの運ちゃんで寿に流れ着く場合に
「シャブ」がきっかけになることが多い。
高度経済成長期、走ればナンボのトラック野郎は、「寝ないで走ればカネになる」
だった。
結果として中毒になって生保に。のパタ-ンは多い。
このKMさんはどうもその分類には入らない感じ。
外来ではいつも自分から寿のことを冷静にペラペラしゃべる。
今朝は、
「先生。怖いよ最近の寿は」
「若くて頭のヘンなのがイッパイいる。」
「以前の寿はヨッパライが素手で暴れてるだけだから、ウルサイけど怖くないの」
「今は ちがう、変な若いのが木刀持ってあばれるんだ」
「あぶなくてしょうがないよ。」
「何考えてんだろうね横浜市も。こんなに頭オカシイのばかり寿に集めちゃってさ」
この現象はホント。そのとおり。
高度経済成長期に団塊世代として働いていた若者がおじいさんになり、鬼籍に入り。
空いた部屋に若い人達がどんどん入って来ている。
彼らは社会や家庭に居場所を失った メンタル、依存症、刑務所卒、LGBTなどのワケアリの人達。
これまでの住民とは質を異にしていると言わざるをえない。
寿は10年先を進んでいる。
これは今でもそう。
これからのニッポンは、多様性と共存を模索することになる。
今回の難民申請に対する国の超消極的な姿勢やLGBTへの法律整備など・・・
凝り固まった自民党政府では追いつけないスピードで国が変わっていく可能性が大きいし、変わらなければならない。
寿の街の変貌は速い。
今日の写真。
昔から三軒あった並んだパチンコ屋さんは一軒(向かって右)は20年前に閉鎖、手前左の色壁のは今度の日曜日18日に閉鎖。
のこるは奥に四角く小さくみえる一軒のみとなる。
パチンコ人口が寿からどんどん減少してしまった結果です。
寿の街は昔から包容力が豊富。
変わっていく多様性に柔軟に迅速に対応していく力は秘めている。