「患者には出しても、医者が飲まない薬、飲みたくない薬」

今週号の週刊現代。

第二弾。

 

前回号でも同様の企画。

前回も今回もインタビュー取材時に記者にお話したが、

言いたいことは、字数の加減で全く伝わってない。

 

週刊誌は、文春でも新潮でも叩かれて売れるなら「叩き台」としての記事を書く。

売れてナンボ。

現代は以前はもう少し硬派だった。

今は下半身記事が多い。

 

また下半身記事にまみれて、高齢者向け、あるいは近未来高齢者向けの特集。

 

記者には、いつも外来で患者さんに伝えていることを告げたが載せてくれてないので自分のブログに。

 

「モグラたたきの医療」

「縦割りの医療」

が不必要な薬を増やす。

 

モグラは、かたちを変え、場所を変えて出没する。

肥満 運動不足 喫煙。

これだけあれば、

高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症の下地。

頭の先から考えて、

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、認知症。

中耳炎、蓄膿、咽頭がん、喉頭癌。

肺気腫、肺癌、喘息、肺炎。

心筋梗塞、狭心症、感染性心内膜炎、不整脈・心房細動。

痛風、腎不全。

敗血症、大動脈瘤、閉塞性足壊疽、蜂窩織炎。

胃がん 肝臓がん  胆のう癌  膵がん 大腸がん・・・

変形性腰椎症、膝関節症、骨粗しょう症・・・

 

等々。

あげればもっともっともっとある。

きりがない。

 

大学病院 、基幹病院に行けばその疾患担当科のDrが出てきたモグラを叩く薬を出す。

 

でも、モグラを産出しているのは、患者のライフ・スタイルなのだ。

 

各科のドクターはそこには触れない。

触れる時間がない。

説明しても患者に響かない。

説明には報酬がつかない。

勤務医の給料は変わらない。

早く終えないと、次の患者の待ち時間が長くなる。

だから、触れない。

薬で自分の守備範囲のモグラを叩き続けることになる。

 

でも違うだろ!

モグラを出させない土壌をつくることが医療だろ。

 

5000あるけば認知症が、

6000あるけば骨粗しょう症が ウツ病が、

8000あるけば高血圧 や不整脈が・・・

予防できる。

 

禁煙して、

緑黄色野菜をふんだんに 特に食前に食べて、

日光に当たって

快眠快便すれば

殆どの疾患が予防できる。

ピンピンコロリ路線になる。

 

腰痛を例にとってもわかりやすい。

整形外科は駅前、駅ビル、大通りのバス停前にある。

もしくは大きな駐車場を弊している。

痛い患者のアクセスを考えれば当たり前。

そうしないと客が来ない。

でも駅ビルテナントは高い。

駐車場も地代家賃が大変だ。

電気、マッサージ、牽引 と診療器機。

あの手この手でやらないと腰痛は治らない。

治るわけがない。 体操も筋トレもダイエットもおしえてない。

いたみがとれないと患者は不満だ。

だからロキソニンが出る。

最大のモグラ。

このモグラ最近 血圧あげる 腎臓壊す  胃を壊す。

悪名高いんで消えた。

出てきたのは別モグラ、リリカモグラにトラムセットモグラだ。

モグラを出さない 食事療法 運動療法 禁煙 抗炎症ダイエットが必要なのだ!

 

という、きわめて当たり前のことを書いても

週刊現代は売れない。

だから、ここに書いておく。