65過ぎて人生もたそがれ。

体力の衰えを隠せず、仕事にあぶれたTOMMY

カネもなく、池袋と山谷をうろうろ。



所持金なくなるころ、「横浜へ行け」「寿なら何とかなる」

との仲間からのアドバイス。





夕方、電車で石川町に着いたTOMMYは駅近くの路上でまずは一泊。


朝起きて役所に行きたいが、初めての横浜。

どこが中区役所か ワカラナイ。



通行人に「あっち」「あっち」とめんどくさそうに指さされ、

とうとうスタジアム横に役所をみつけた。




「寝るところがない」

TOMMYはこれまでの人生を根掘り葉掘り説明。

その日のウチに生活保護をGETしたTOMMYは、簡易宿泊所M荘の一階に。



飲酒の度に追い出され、I会館、A会館、転々。

簡易宿泊所の渡り鳥に。





咳と痰。

動けば苦しい。

歩けない。


K診療所では酒飲み連中が行列して

「こんなの待ってられない」と思い、中止。

E病院では、女医さんに

「あなたのような人が来るところではない」

とあしらわれ、

「あ~そーすか。」

と、あっさり退散。



役所に告げたら、

「ならば ポーラさんへ」



平成17年56日。

TOMMYは 初めてここを訪れた。




以下次号