昔々、ヴィヴァルディの「四季」ブームというのがあって、
中でもアーヨさん、またはミケルッチさんが率いる
イ・ムジチ合奏団のレコードがバカ売れしたという、
今日では考えにくい現象が起こりました。
で、自分で初めて買ったクラシックのレコード(LP)が、
これであったという・・・
初めて買ったクラシック | 音楽あれもこれも=ただし偏りはあると言えよう= (ameblo.jp)
そう、店員さんの勧めで購入したのは、イ・ムジチではなく、
トゥルーズ室内管弦楽団の「四季」だったわけですが、
既にこの時「四季」ブームだったかどうかは、
記憶が定かではありません(爆恥)
で、今日話題にしたいのは、果たしてこの「四季」に
「指揮」は必要なのか否かということです。
私が購入したトゥルーズ室内管弦楽団のは
オーリアコンブさんという指揮者がいるものでしたが、
イ・ムジチを含め多くの室内楽団では、
コンマスが弓で指揮しながらsoloを弾く
バロックスタイルが主流なのかもしれません。
そうするとどうしてもsoloに入る瞬間とか、終わる瞬間とか、
どうしてもタイムラグが生じたり、バタついたりする可能性があります。
またソリストの好みで、やたらテヌートが多用されたり、
揺らぎが出たり、弾き振りでは、まあそれもありきで、
これがむしろ遊び心のように解釈されていたような気がします。
ところが今日ご紹介の演奏!弾き振りなのに、きっちりしている!
まあ、solo vlaの音程が上ずっていることを許容すればですがwww
さすがバッハの無伴奏であれだけキッチリした演奏をする、
シェリングさんならではだと思います。
シェリング独奏(指揮)、南西ドイツ室内管弦楽団演奏
ヴィヴァルディ作曲、協奏曲「四季」
(動画には1972年録音とありますが、おそらくCDの記載の1969年だと思います。)
この演奏、賛否両論に分かれます。
シェリングさんの演奏は、チャイコン、メンコンでも同じで、
キッチリ、カッチリしているので、「技術的に素晴らしい」派と
「遊びが無くて面白くない」派に分かれてしまうのは必然かとwww
私は「技術的に素晴らしい」派ですが、
今になって最初に聴いたトゥルーズ室内管の聴いてみると
テンポこそは遅めですが、遊びの少ないキッチリした演奏と聴きとれました。
やはり初聴きで曲の印象がついてしまうのかもしれません。
で、今日の結論!
「四季」の演奏を仕切るには、指揮があってもよいが、
指揮が無くてもコンマスとオケがしっかりしていれば、
問題ないというのが常識と、言えよう!(大爆恥)