※教育について熱く書かせて頂きました!
厳しい表現もあるので、ご注意ください
宿題を夕食までにしない。
起床がいつもギリギリ。
言っても全然言うことを聞かない!
それ、大人の正しさを武器にしていませんか?
大人の理屈にのっとれば、それは正しいことです。
しかし、子どもにも子どもの正しさがあります。
我が子の机はいつも筆舌に尽くしがたいくらい散らかっています。
もう!いい加減、片付けて欲しい!
と思いつつ、整理整頓が正しいというのは私の言い分。
この子にとっては、
散らかっていることに不便を感じないとか、
そこへ大人の正義を振りかざして言うことをきかせるというのは、
子どもの意思を無視した支配では?
と、考えました。
だからと言って、全て子どもの意思を尊重しろとは思いません。
躾や教育は必要です。
なので、ここまでは本人に任せる、
これは声かけが必要という線引きを常に大人は考えるべきです。
子どもが言うこときかないことへの苛立ちは、
自分の思い通りにならないことが原因かもしれません。
いやいや、正しいことに従わせるのが何がいけない?!
と思われる場合は逆の立場で考えてみましょう。
ここにあなたの健康増進をしてくれるトレーナーがいます。
健康増進のため、毎日決まった時間の筋トレ、有酸素運動、
あなたは私に全て従えば、健康を手に入れられる!
四六時中、自分の意思を通せない状況。
たまったもんじゃないですよね。
大人の正しさには先見もあるし論理的。
しかし、
では、どうすれば子どもの意思を尊重しながらも、
子ども側も親の意思を汲み取ってくれるようになるか。
信頼関係を築くほかありません。
幸い、
子どもだから親が好きで信用するなんて当たり前でしょ?
なんて、あぐらをかいていてはいけません。
子どもは外の世界でも学び、心も頭も成長していきます。
そんな中、
大学生のときに、公設民営の学童でアルバイトをしていました。
児童相談センターとも連携を取った施設で、
親子関係が上手く行かないお子さんが一時保護で訪れることもあり
中でも印象に残っているお子さんがいます。
当時、11・12歳くらいの男の子です。
どうしてもお母さんと一緒にいたくない。
緊急を要さない保護だったので、虐待ではなかったと思います。
けれど、閉館時間の22時を越えても、家に帰りたくない。
安住であるべき自宅にいるよりも、
慣れない学童でよく知らない職員と一緒にいる方が良いなんて!
本来ならば子どもに安心を与えるべき親が!
親が子どもに出来ることは早期教育でも中学受験でもなく、
子どもの安全基地たれ!と力をこめて言います。
安全に衣食住が守られ、安心を与えてくれる親。
これがあってこそ、子どもは外の世界で大冒険が出来るのです。
上記の学童の少年に安全基地はありません。
頼るべき親が敵なのです。
そうなったらどうすれば良いか?
自分が大人になって、親から自立して生きるしかありません。
しかし、それは本当の自立と言えるでしょうか?
河合隼雄先生の著書より、
「人間が自立するということは、自分が何にどの程度依存しているかをはっきりと認識し、それを踏まえて自分のできる限りにおいて自立的に生きることである。」
自立は依存が出来てこそ成り立ちます。
このいびつな自立は、大人になったときの生き方や人間関係の構築に
教員時代の面談で、
親子関係が上手くいかないお母さんとお話したことがありました。
「でも先生、私、子どもの下手にでたくないんですよね。」
呆れました。
子どもの何倍生きているのですか?
その年数分、子どもの言動を俯瞰し、想像し、
同じ土俵に立ってどうするの?!
親が1番できること、しなければならないことは、安心を与える です。
子どもを1人の人間として見てください。
その人権を踏みにじらないでください。
そこで初めて人と人の信頼関係が生まれます。