自分らしさ⇔相手からのイメージ | つゆ散歩

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『知らぬ間に築いてた
 自分らしさの檻の中で
 もがいているなら
 誰だってそう
 僕だってそうなんだ』

 名もなき詩・・・Mr.Children





そもそも
自分らしさって一体なんだろうか・・・。





〇〇はいつも優しいね
〇〇はいつも気が利くね
〇〇はいつも明るいね




って言われれば言われるほど
そうしなきゃいけないって思ってしまう。
相手からのイメージを無理に自分に押しつけてしまう。
そうして知らないうちに、
自分自身で自分をガチガチに固めてしまって、
身動きを取れなくさせてしまっている。





本当の自分はこんなんじゃないのに・・・。





相手の持っているイメージから、
自分を壊すことが怖くなって、
より、身動きが取れなくなる。





自分もきっと同じことを
相手にしてしまっているのだろう。





〇〇はいつも明るいからな。
〇〇はいつもおおらかだからな。
〇〇はいつも無理を聴いてくれるからな。
〇〇はいつも自分の味方だからな。
〇〇はいつも怒らないからな。





相手と接すれば接するほど、
その人の基本的な性格を知ることが出来る。
それを相手のイメージとしてインプットして、
結果相手を追い詰めてしまっていることもある。





そして、自分が持っている相手のイメージと
かけ離れたような場面に出くわした時。





「いつもはこんなんじゃない!」
「いつもとは違う!」
「へ~こんな一面もあるんだ!」
「裏切られた!」





そして
「あいつらしくない・・・」





偶々、垣間見た新たな一面に、
驚いたり、嬉しくなったり、怒りを感じたり。
きっと様々な事を想うだろう。





でもそれは自分の中でのイメージとは違っただけで、
相手本人の人格が変わったわけではない。
相手らしさをまた1つ知っただけ。





他人を100%理解しようなんて、
神様ではないから、
おこがましい事なのかも知れない。





みんな人間だから、
毎日毎日、逢う度逢う度
違う一面があって当然。





いつもは笑っているあいつも
時には涙を流す日もあるだろう。

いつもは優しいあいつも
時には鬼のように怒る日もあるだろう。

いつもはポジティブなあいつも
時にはネガティブな日もあるだろう。

いつもは大胆なあいつも
時にはガラスのように繊細な日もあるだろう。

いつもは勇敢なあいつも
時には臆病になる日もあるだろう。






僕らはロボットではないから、
毎日同じ気持ちではいられないし、
同じ事が出来るわけではない。





相手からのイメージを壊すことを怖がって、
身動き出来なくなるようなら
そんな自分らしさは必要ない。





相手からのイメージとかけ離れた自分を見せた時に、
自分から離れて行ってしまうような、
そんな希薄な人間関係ならいらない。




きっと本当の自分らしさは、
信頼できた人にしか見せられないのかも・・・。




冒頭に書いた、
『名もなき詩』の一節。
「自分らしさの檻」を壊してくれるのは、
自分と信頼できる大切な人たちなのかもしれない。