「80's Rider」へようこそ!

 

14時過ぎ、人工透析を終え、帰宅してまもなく、外が騒がしい事に気が付いた。

女房が呼ぶので行ってみると、斜め向かいの家で事件が起きたらしく、刑事さんが聞き込みに来ているので相手をしてくれと。

 

え?一体何があった?

そう思いながら玄関をあけると、捜査員と思わしき人物がバインダー片手に手帳を見せてきた。

周辺にはブルーシートが貼られ、規制線が張られていた。

「あいつ、何かやらかしたんですか?殺人?」

 

捜査員は言葉を濁し、回答ははぐらかされたのだが、鑑識課員らしき人物、ブルーシート、報道でよく見る景色に人の死が絡んでいることは間違いなさそうだった。

 

事件のあった家には、60歳過ぎの引きこもり男とその母親が住んでいる。

この引きこもり男というのが厄介者で、隣近所に対して攻撃的な態度をとる事で有名、トラブルや110番沙汰はしょっちゅうで、近所の人間は誰も相手にしない程の問題児だった。

 

我が家も例外ではなく、引っ越した翌日、子供のはしゃぐ声がうるさいと、家内が文句を言われ、緊張を解けないにらみあいが続くばかりでなく、家の前に痰を吐かれたり、通過する度に爆竹を鳴らされたりと、トンでもない嫌がらせを受け続けている。

バイクの整備でエンジンをかけようものなら、すぐさま出てきて「うるさい」、と怒鳴り込んでくるし、まだ20時くらいでも工具の音がうるさいと、110番通報するようなキチガイ振りで、少々手を焼いていたところだ。

 

その激高した時の目つきが異様に鋭く、もしかしたら殺されるかも知れない、そんな気を起させる程異常な性格だった。

 

テレビのニュースで空撮が流れたらしく、知人からLINEでいくつか問い合わせがあったのだけれど、間違いない、当然我が家も空撮の映像に映っていた。(笑)

 

いつかやるだろうと思ってはいたが、とうとうやりやがった。

ただ、刑期を終えて戻ってくるのが気になったのだが、本人も自殺を図り、絶命したと聞いて、少しほっとした。

今の家に引っ越してきて、25年以上も嫌がらせを受けていた訳だが、本日、その悩みからも解放され、なんだかホッと一息つけそうな、そんな日が突然訪れた。

 

ドイツにいるダエグ後輩君もよく怒鳴られたうちの一人で、彼に報告したら、「ヤバそうなヤツでしたけど、まさか本当に人殺しするとは、人間って怖いですね」驚きを隠せない様子でした。。

 

殺されてしまった被害者の方は本当に無念としかいいようがないですが、心からお悔やみ申し上げたいと思います。