GMO-PGの2019年9月期2Q決算、順調でした。
□2019年9月期第2四半期決算説明会資料
https://corp.gmo-pg.com/newsroom/pdf/190510_gmo_pg_kessan.pdf
決算発表翌日、株価は前日比450円安(-5.33%)と大きく下げましたが、決算発表翌日の急落はGMO-PG株ではよくあること。
余談ですが、GMO-PGのように決算説明会を決算発表の翌日とか別日に設定する会社の場合、決算発表翌日は数字だけを見て短期勝負をする人ばかりになりがち。数字にサプライズがある場合は急騰、その他の場合は売り仕掛けで急落(その後に"粗探し的な後講釈"ww)、みたいな流れが起こりがち。週末だったし米の対中関税の件も不透明だったし、狼狽売り、手仕舞い売りが出やすい環境。今回の急落は決算ギャンブルの延長戦だったということでしょうかw。
今回のGMO-PG株急落の原因を、2Q単独の売上高が+20.3%と今一つだったことに求める向きもあるようですが、決算説明会資料に、これは一時的かつ特殊要因によるもので、それらを除外すれば約24%成長とあることから、特段気にすることでもなさそうです。最近はGMO-PG株でギャンブルをやっている人たちが増えてるみたいだし、今後の株の値動きは?ですがw。
さて以下、決算説明会資料で気づいた点です。
◎銀行Payについて
GMO-PGはこれまで「QRコード決済は楽天Payなどを手がけている」としていましたが、決算説明会資料(P16)によれば、ネット系のQRコード決済26社中、15社に関与しているとのこと。GMO-PGがかなり幅広く関与していることが判明しました。
また、GMO-PGが手がける銀行Payは11行ですが、2019年10月から「メガバンク3行」が始めるQRコード決済との相互開放が予定されていると書かれています。
資料中のイラストでは「Bank Pay」としかありませんが、「メガバンク3行」との説明ですから、メガバンク3行の一角である、みずほFGの「J-Coin Pay」も相互開放すると解釈するのが自然ww。銀行PayとJ-Coin Payとの相互開放の話はまだオープンにはなっていないので、これは地味にサプライズですw。まぁ、常識的に考えたら当然やるんでしょうけど。
GMO-PGとしては、QRコード決済が普及すればするほど恩恵を享受することができそうな印象ですね。
ネット系と銀行系のQRコード決済アプリを1つずつスマホに入れ、財布にはクレカ1枚とキャッシュ少々を持ち歩けば、どんな場面でも対応できそう。多くの人が、こんな感じで利用することになるのではないでしょうか?
◎BtoB決済について
決算説明会資料中の具体的なBtoBのビジネスは、4月にプレスリリースのあったインフォマート社に提供しているファクタリング「GMO BtoB早払い」だけです。インフォマートの請求書プラットフォームの年間流通額は6.3兆円で利用企業数28万社とのことでそれなりに大きいんすが、GMO-PGの狙うBtoB市場はもっと大きいはず。ちなみに日本のBtoB決済市場全体では1000兆円程度です。
決算説明会資料P11に「注力5分野における具体的な施策」が記載されていますが、「広義EC」に「SMCC & VISA」(三井住友カードとVISA)と太字で書かれています。(上述のインフォマートのファクタリングは「フィンテック」で別に記載)
ところがP12の広義ECの具体的な説明が書かれた25%成長プランには「SMCC & VISA」ではなく「BtoB市場の開拓」となっています。これは「SMCC & VISA」で「BtoB市場の開拓」を行っていくということではないでしょうか?
1Qの決算説明会で相浦さんは、以下のように述べました。
「BtoBでサービスをされる方に対して、決済プラットフォームを提供していく。2,3ヶ月後に発表する予定。」
以前にも書いたとおり、GMO-PGは三井住友カード、VISAとともにBtoB決済のプラットフォーム構築するということでしょう。以前のエントリは以下。
■BtoB向けの決済プラットフォームについて(2019/2/18)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12441085275.html
世間的には騒がれていないけど、クレカを用いたBtoB決済でも日本はアメリカに大きく水を開けられています。裏を返せば、それだけ日本には成長ポテンシャルがあるということです。
BtoBでのクレカ決済に必要性を感じない人たちもいそうだけど、クレジットカード会社を通す決済には取引先の与信管理という点で大きなメリットがあります。
与信管理は取引先の支払能力や信用を管理することですが、一企業が単独で行うのは困難なため、かなりいい加減な会社が多いのが現実。「相手から財務三表と申告書をもらい、帝国データバンクで一通り調べ、場合によって取引銀行に評判を確認する」みたいな、形式的な管理になっている会社が多いと思われます。
クレジットカード会社は国内外問わず、社長個人のカード利用履歴に至るまで評価が可能だし、与信管理の精度がまるで違います。海外との取引の増加などを考えると、今後、ますます与信管理は重要になってくるだろうし、クレカ決済を通じた与信管理はひとつのソリューションになりうると考えています。
近いうちに何か、動きがあるかもしれません。楽しみなところです。