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投資は自己責任で

〜 中長期保有前提で成長株中心の”ゆるい投資”を行っています。
  目先の株価を予測したり占ったりすることには、興味がありません。

8/24付の日本経済新聞に、中国のスマホ決済についての記事がありました。
□中国スマホ決済、日本でも 現地市場3割増 200兆円 小売業、訪日客誘う 
中国でスマホを使った電子決済サービスが急拡大しており、スマホのQRコードを(アプリを入れた)タブレットにかざすだけで決済でき、専用の決済端末は不要。小規模店舗でも導入しやすい、といった内容です。

先日、GMO-PGは持分法適用会社のGMOフィナンシャルゲート(GMO-FG)に第三者割当増資(17億円)を行い子会社化すると発表しました。

GMO-FGは決済端末を販売しているので、専用の端末が不要となるスマホ決済が普及するのは不利にも見えますが、先日のGMO-PGの3Q決算説明会での解説では、GMO-FGの扱う対面市場は「『単体』から『組み込み』へ」がキーワードとのことで、このスマホ決済と何らバッティングしません。

「『単体』から『組み込み』へ」とは、これまで個々の決済端末の販売は小売店やチェーン店のレジで使うためだったのが、今後はインターネットに繋がったデバイス(例えばデジタルサイネージ付きの飲料自販機等)に組み込まれることとになる、ということです。
ウィーチャットやアリペイ、銀聯、クレカ等の多様な決済に対応した決済端末がデバイスに組み込まれるようになれば、数万台オーダーでの受注となる、との説明でした。記事のようなスマホ決済にも当然対応するんでしょうね。QRコードを読めるようにすればいいだけの話ですから、難しいことではなさそうです。

電子商取引市場(EC)と対面市場の融合が進む中で、GMO-FGは今後の年成長率を50%と見込むとの説明もありました。飲料自販機が例示されましたが、飲料自販機に多機能型決済端末を付けるのは、ちょっとオーバースペックにも思えますが多分、IoTの普及が進むともっと活用できる機器類が増えてくる、ということなんでしょうね。
このブログは、投資に関する個人的なメモです。投資先のうち、メディア掲載が比較的少なく投資に関する情報が得にくい銘柄について、情報を整理しています。

投資は中長期保有を前提とした成長株で行っています。「数年で倍になりそうな株に投資」が基本スタンスです。株価は気になりますが、目先の株価を占うことにあまり興味はありません。

投資期間は不定、「目標株価」みたいなものもありません。その会社の経営スタンスや事業環境が変わらない限り原則、投資を継続します。
株式を処分するのは、経営スタンスや事業環境が自身の投資にそぐわなくなったと判断した場合、人気化して需給相場的になり急騰した場合、ポートフォリオのリバランスが必要な場合です。

これまでYAHOO!掲示板に投稿していた内容を掲載していましたが、現在はYAHOO!掲示板への書き込みをできるだけ控えています。
YAHOO!掲示板は最近、中長期投資に関するまともな書き込みが減り、丁半博打のような短期売買をする人たちの買い煽り売り煽りの場、という感じになってしまいました。投稿に対して粘着してくる人がいるのも気味が悪く不快だし、丁半博打をやっている連中からの内容を曲解(理解できていないだけかもしれないけど)するレスや事実誤認を含むレスに、いちいち誤りを指摘するのは煩わしいので、YAHOO!掲示板への投稿は控えることにしました。
他の中長期スタンスの投資家のまともな投稿が減ってしまったのも、同様の理由かと思われます。

議論は嫌いじゃないんですが、投資スタンスの違いすらわからない人たちや不快なレスをする人たちにかまっているのは面倒くさいし、結果的に買い煽り売り煽りのお先棒を担いでいるみたいになるのも、なんだか不快です。
YAHOO!掲示板の株価への影響はたかが知れていると思いますが、捨てハンや複アカの人も多いし、日がな一日、ポジショントークを繰り返している人たちに付き合うのも非生産的ですから。
BABYMETALの東京ドーム公演が9/19(月・祝),9/20(火)の2日間行われます。もともと9/19だけでしたが「相当数の応募があり、急遽(9/20に)追加公演を実施することとなった」と、株主総会でも説明がありました。
http://ameblo.jp/2sc372/entry-12176825773.html
一般的に、ドームのコンサートは費用が嵩み利益が出づらいと言われていますが、追加公演の9/20は火曜日(平日)。BABYMETALの知名度を考えるとかなり強気に思えます。「初めてのドーム公演で、無理に2daysにしなくてもいいのでは?」とか「平日にドームで追加公演なんて意味不明。」というような声も聞かれます。アミューズの株価もパッとしないし、あれこれ気を揉んでいる投資家も少なからずいるのかもしれませんw。

東京ドーム公演のチケットについては、The One(ファンクラブ)メンバー限定シートの抽選販売を皮切りに、抽選プリセール(先行販売)が何度か繰り返され、現在は先着順プリセールが始まっています。

ネットの投稿とかを見ていると、現在先着順で購入できることを以って「BABYMETALのチケットが売れ残っている」と揶揄する連中や、チケットが完売するかどうか不安で仕方がないファンもいるようです。芸能界通?の人たちは、チケットがすぐに完売しないとダメ、と条件反射的に考えてしまうみたいですねw。

これは何だか変な話です。

一般的に「商品が販売開始後すぐに完売する」というのは、需要予測の失敗を意味します。つまり、もっとたくさん販売できた可能性があったのに、ニーズを見誤って商品が供給できなかった状況です。商品の販売なら、十分に売れて少し在庫が残るぐらい、という状況が理想的。チケット販売やホテルの宿泊なら、直前まで空きがあり、最後の最後で完売するというのが理想です。
BABYMETALのコンサートで「グッズがすぐに売り切れるのは問題」と怒っている人が、「チケットが早く完売しないのは問題」と騒いでいたりするのは、何だか可笑しいですねw。

一昔前の音楽業界は、CD(もっと昔はレコード)をどれだけ売るかが勝負でした。そんな中、「ライブチケットが即完売」としてミュージシャンに箔をつけ(というか話題作りをして)、テレビとかメディアに取り上げてもらいCDセールスにつなげる、というようなプロモーションがあったように思います。
ライブの売上を多少犠牲にしても。即完売という話題作りをしてCDセールスにつなげたほうが儲かった時代。このころの力関係は、ライブの興行主やミュージシャンの所属事務所より、レコード会社の方がはるかに上。ライブの動員数も今より全然少なかったから、チケットの売れゆきが良くても意図的に小さめのハコでライブをやる、なんてこともあったでしょう。
このような背景から「チケット完売」という状況が、やたら重要視(神聖視?w)されるようになったのではないでしょうか。加えて大相撲等、動員数が増やせない会場の興行で「満員御礼」を出す文化があることも、こういった「完売しないとダメ」みたいな考え方に影響しているのかもしれません。

ところで、日本レコード協会による白書「日本のレコード産業2016」によれば、2015年の音楽ソフトと有料音楽配信の売上は3015億円。ピークの2007年は4666億円でしたから10年足らずで、3割近く縮小しています。
一方、コンサートプロモーターズ協会によれば、2015年のライブ・コンサート売上(会員のみ)は3186億円と、音楽ソフトと有料音楽配信を逆転しています。2007年は1040億円でしたから、こちらは10年足らずで3倍に急成長しています。
更にコンサート会場でのグッズ販売や会員以外の主催するコンサートを合算すれば、音楽ソフトと有料音楽配信をはるかに凌ぐ大きなマーケットに急成長しています。(急成長するライブ・コンサート市場で、アミューズがリーディングカンパニーであることが、自分が投資している大きな理由のひとつです)

今となっては、チケット完売で話題作りをしてCDをたくさん売るというビジネスモデルは、一部のアイドルとかを除けば、とっくの昔に成り立たなくなっているということです。
つまり現在は、十分な利益が見込めるのであれば、必ずしもチケットを完売しなければいけないわけではない、ということです。


さて、BABYMETALです。
BABYMETALのライブの場合、チケット以外のグッズ売上が非常に大きいという特徴があります。先のロンドン、ウェンブリー・アリーナでのライブでは、日本人参加は数%程度だったにもかかわらず、ウェンブリー・アリーナのグッズ売上額の記録(単日のライブでの売上)を塗り替えた、という情報もありました。もともとメタルには、Tシャツなどのグッズを集めたりお気に入りのTシャツでライブに行く文化があるし、BABYMETALのファンには中高年層も多く金銭的に余裕があることも、Tシャツをはじめとするグッズ売上が大きくなる一因でしょう。

このように考えると今回、東京ドーム2daysとしたのは十分なグッズ売上が見込めることで、例え9/20のチケットが多少余っても十分にペイすると、アミューズは判断したということではないでしょうか? ちなみに今回のドーム公演のThe One会員向けの数種類のTシャツは既にネットで予約販売済み。今回の東京ドームではグッズ販売も効率的に行われていますw。会場でのグッズ販売も、ちょっと前と比べると大幅に改善されています。
ちなみに、アミューズ全体の「ファンクラブ商品売上(ファンクラブ会員収入とアスマート等やライブ会場でのグッズ販売収入の合計)」は154億
(前期比+33.5%)と非常に大きいものです。チケット販売等のイベント収入が193億円ですから、ファンクラブ商品売上はイベント収入に迫る金額で、アミューズ全体の売上の約3割を占めています。

アミューズが、採算割れのリスクが高いのに2daysにしたとは思えないし、増してBABYMETALに箔をつけるためだけに採算度外視で2daysにしたというのも、上述したように考えづらいです。(東京ドームなら休日に満員札止めの公演を1日やるだけでも十分に箔はつきますからw。)
9/20の会場に空席が目立つのを心配する向きもあるけど、仮に9/20のチケットが十分に捌けなかったとしても、BABYMETALのコンサートが見てみたい人は業界関係者に限らず五万といるから、アミューズが会場を埋めようと思えばいくらでも埋められるでしょう(つまり、アミューズが実際にやるかどうかはともかく、やろうと思えば満員御礼状態にするのはそんなに難しいことじゃないのでは、ということですw。そもそも、チケットが完売したかどうかなんて誰にも分からないわけだし、アミューズが「完売」といえば「完売」ですからww)。
チケットが完売となったかどうかなんてことより、クオリティの高いコンサートをできるだけ新規のファンも楽しめるようにして、ファンベースを広げていくことのほうが重要だと考えます。無論、
空席だらけは問題だし収益があがることが前提ですがw。

BABYMETALは東京ドーム2daysを控えているにも関わらず、これまでメディア露出は控えめだった印象。国内4大フェス参加で新規のファンは増えたはずだけど、新規ファンに東京ドームに来てもらうためにも、これからメディア露出が増えてくるのかもしれませんね。

さて、どうなることやら。
以上、自分の見解ですので外れても悪しからずw。
GMOフィナンシャルゲート(GMO-FG)の第三者割当増資とグローバルカードシステム株式会社(GCS)の孫会社化についてのプレスリリースがありました。

GMO-FGは対面市場決済(インターネットを用いない、小売などで用いる決済端末を使う決済)の会社で、これまでGMO-PGの出資比率は49.6%で、持分法適用会社でしたが、今回、出資比率を65%に引き上げて連結子会社化するべく第三者割当増資を引き受けるとのことで、取得価額は17億円です。

3Qの決算説明会で詳しく説明があったとおり、GMO-FGのビジネスは急拡大が予想されています。GMO-PG本体は25%成長をコミットしていますが、GMO-FGは50%成長を視野に計画を立てている、とのこと。
GMO-FGの販売する決済端末が、これまでは店舗への提供だったものが自販機等へ組み込まれることとなり、その需要が急拡大することを見込んでいるようです。

おそらく今回のGMO-FGへの出資は、この50%の成長に対応するための資金提供ということでしょうね。大きく伸びる分野であれば、出資比率を高めると連結業績へのプラスの寄与度も大きくなるでしょうしね。


次に、GCSの孫会社化についてですが、GCSの事業はクレジットカード等の決済代行です。

GMO-PGとGCSには人的関係も資本関係はないし、この会社の詳細や設立経緯(平成19年設立と比較的新しい)は不明ですが、GMO-PGやGMO-FGと本社は同じヒューマックス渋谷ビル(というか、GMO-PGがGCSに賃貸しているみたい)だし、主要取引先にGMO-PGやGMOイプシロンが名を連ねていて、もともとGMO-PGとは繋がりが深い会社のようです。

GCSの前期の売上は2.65億円、経常利益8百万円と小規模。HPを見る限り独特な技術を持っているような会社ではなさそうです。

GCS孫会社化の目的や意図ははっきりしませんが、GMO-PGの業績にさほど影響はなさそうですね。



GMO-PGが今年6月30日に出資した、プリペイドカードの発行管理を手掛ける株式会社バリューデザインが、本日8/22にマザーズへの上場申請を行いました。9/26に上場予定とのことです。

GMO-PGの出資について、プレスリリースでは以下のように説明されています。
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バリューデザインは、プリペイドカードの導入に必要なサービスをワンストップでサポートするプリペイドカード発行システム「バリューカードASPサービス」を提供しており、導入実績は業界最多となる国内・海外合わせて4万8,000店舗以上、取扱高は年間1,000億円に達しています。
一方GMO-PGは、EC事業者を中心とした加盟店向けのオンライン総合決済サービスや公的機関向けの公金決済サービスなどを展開しており、決済サービスに強みを持ちます。

このような背景のもと、GMO-PGは、両社が展開する事業で多くのシナジーが見込めると考え、バリューデザインに出資をいたしました。今後、バリューデザインのプリペイドカード発行・導入のノウハウや、リアル店舗に多くの顧客を持つ強みと、GMO-PGの決済サービス力やEC事業者を中心に多くの顧客を持つ強みとを活かし、オンライン決済領域における既存事業の拡大はもちろん、プリペイドカードのオンライン決済やスマートフォンを活用したサービスなど、日本のキャッシュレス化を促進する新しいプリペイドスキームの構築を目指してまいります。
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プリペイドカード市場は現在8兆円程度ですが、2020年には20兆円規模となるとの試算がありますが、この成長市場を取り込むため、バリューデザインへの出資を決めたということ。投資目的ではなく、提携関係の構築による事業の拡大が目的のようです。そもそも6月に出資したばかりですから、上場によって含み益が発生しても、大したことはなさそうですねw。
ちなみに「上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)」によれば、GMO-PGの保有株数は66,600株、保有比率は5.8%とのこと。

GMO-PGが
プリペイドカード関連でどのようなビジネスを展開するのか楽しみなところですが、他の事業と同様、すぐに大きな利益を生み出すというようなものではなさそうですね。


日本郵便のネット決済撤退報道の記事には、
「通販事業者の多くは、アマゾンジャパン(東京・目黒)や楽天などの大手通販サイトの決済サービスをすでに使っている。日本郵便ファイナンスの加盟店は現在でも数百社にとどまり、黒字化の見通しが立たなかった。」
とあります。
ただ、日本郵便ファイナンスは設立3年目で加盟店を数百社確保しているということですから、スタートしたばかりの決済事業者としては、そんなにひどい状況ではない、という印象を受けます。

また、インターネットの通販事業は、アマゾンや楽天など大手だけが伸びているわけではありません。
GMO-PGの決算説明会ビデオでも、
「電子商取引はアマゾンや楽天の寡占が進んでいるわけではなく、その他の事業者も大きく伸びている。個々の加盟店の規模はそれほど大きくないが、トータルでの売上の伸び率は、楽天を大きく上回る。」
と説明しているし、実際にGMO-PGの売上や加盟店数が増加を続けていることは、決算説明会などで折にふれて説明されているところです。

日本郵便ファイナンスは「物流サービスにファイナンス機能を付加して顧客の利便性を高めることができる」というのがセールスポイントでした。一方、アマゾンや楽天はECサイトですが、物流からファイナンスまで一気通貫のサービスが備わっています。
アマゾンや楽天の利用料の高さにメリットを感じないEC事業者にとって、日本郵便ファイナンスのサービスには魅力を感じなかったということでしょう。
日本郵便ファイナンスのサービスは、差別化を図るにはちょっと中途半端だったた、ということではないでしょうか。
GMO-PGの株価が急落しましたが、他の小型株、成長株も軒並み下げており、8月初旬のような大型ファンドの解約が発生した影響ではないかなどと、市場では囁かれています。こういった突発的な下げは需給の悪化によるものでGMO-PGのビジネスの好不調には関係ないけど、中長期保有が前提とはいえ株主としては気になるところですw。

本日8/17、日本郵便の子会社がネット決済から撤退し、GMOインターネットグループに売却するという記事が出ました。

□日本郵便、ネット決済撤退 IT大手に売却 三井住友信託と提携も解消
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20160818&ng=DGKKASFS17H2G_X10C16A8MM8000
□日本郵便がネット決済から撤退 担当子会社をGMOに売却へ

記事には「GMOグループの決済代行会社が加盟店向けのサービスを引き継ぎ」とありますが、GMO-PGとはどこにも書かれていません。「GMOグループの決済代行会社」といえば「GMO-PG」と考えたくなりますが、GMO-PGと三井住友銀行との決済代行JVで、2月から営業を開始した「SMBC GMO PAYMENT」に引き継ぐと考えるほうが自然ではないでしょうか?ちなみに、GMOインターネット、GMOペイメントゲートウェイ、三井住友FG、三井住友銀行の4社は資本業務提携をしています。
https://corp.gmo-pg.com/assets/files/pdf/150609_gmo_pg.pdf

SMBC GMO PAYMENTは、三井住友FGから顧客の紹介をしてもらい、ビジネスを行うとのことでしたが、具体的にどんな顧客がいてどんな案件があるのか、よくわかりませんでした。電子商取引を新たに始める顧客なんてたかがしれているし、既に他社との契約がある取引先を、銀行が圧力をかけてSMBC GMO PAYMENTに切り替えさせるようビジネスというのも、なんだか無理筋ですw。
にもかかわらず、先日のGMO-PGの3Q決算説明会では「事業計画を上回る案件が流入、営業体制を強化し迅速対応中」と説明があり、ビジネスは絶好調とのことです。

今回の記事で、なんとなくSMBC GMO PAYMENTの設立目的、存在理由が見えてきたように思います。以下、自分が考える、その理由です。

電子商取引(EC)の急拡大に伴い、インターネット決済ビジネスは成長を続けていますが、決済金額が少ない中小の事業者(というか、大手を除くほとんどの決済事業者)は利益が出せなくなってきています。決済ビジネスは装置産業的な性格を強めており、システム増強やセキュリティ投資等を継続的に行っていかねばならず、採算が取れない事業者にはますます厳しい状況。
つまり、インターネット決済市場は急拡大しているものの"winner-takes-all"の構造で、利益が出せるのは一部の勝ち組みだけ、という、ちょっといびつな構造です。今後、独立系の決済事業者の経営悪化や、大手企業の決済子会社を整理する動きは確実に増加します。採算性だけではなく、セキュリティ面を考えても業界再編は必至の状況です。

こういう背景を考えると、SMBC GMO PAYMENTはこういった業界再編の受け皿的な存在となっていると推察できます。
つまり、今回のように企業が決済子会社を解散させるような場合に、GMO-PGが加盟店(顧客)を引き受けるということです。三井住友FGに限らず、過去に銀行が関与して設立した金融子会社や決済子会社はたくさんあるから、ビジネスチャンスには事欠かないでしょうw。ただ、セキュリティ面の問題を考えると、社員まで引き受ける吸収合併みたいなことはしないと思います。

採算性が悪化している事業者の顧客とはいえ、採算悪化の理由は手数料率の低下ではない(というか、手数料低下圧力はすでに一段落している模様)から、システム等でGMO-PGグループの規模の恩恵を受けられるSMBC GMO PAYMENTは採算の問題はなさそう。
また、企業との接点ができれば、将来のBtoB決済等のマネーサービスビジネス(MSB)の足がかりにもなるというメリットもありそうです。現にSMBC GMO PAYMENTの設立目的には、「MSBの拡大」とか「新たな決済サービスの創造」とか書かれていますしね。

今回の日本郵便子会社の事業承継は、GMO-PGの業績への影響は軽微ですし、目先の株価に影響しないのかもしれませんが、GMO-PGの将来のビジネス展開を考えると、重要なトピックだと考えています。
アミューズの1Q決算発表がありました。
 営業収入 116.88億円
 経常利益  12.55億円

まだ1Qだし、そもそも1Qの業績予想は存在しないので、評価のしようがありませんが、2Q累計(上半期)の業績予想に対する進捗率は営業収入では50.8%、経常利益では53.7%となっています。

アミューズは一般的な小売業や製造業の会社と異なり、ライブ等のイベントの有無で損益が大きくブレます。毎年毎年、同じアーティストが同じライブを行うわけではないし、短期間の損益の比較・評価は困難。つまり、1Q決算で上半期予想額の半分を稼げているかどうかで評価することすら、アミューズの場合はあまり意味はありません。「稼げていないよりは安心」程度ですねw。

また前期の経常利益は27.50億円であり、対前期で見ると55%の減益。「55%の減益」ということだけを捉えて騒いでいる人たちもいますが、今期の減収減益は想定内のところです。

前期は特殊要因的なこともあり、通期で経常利益が58.55億円と過去最高益となり、1Q決算でも過去最高益を更新しています。それまでの1Qの過去最高益(経常利益)はH2703期(前々期)の14.69億円だったので、前期の27.50億円は前々期の約2倍と大幅増でしたから、前期比較で見れば今期が大幅減益となるのは仕方ありません。

アミューズの前期が過去最高益となったのは、看板アーティストの大型コンサートが重なったことによるものです。サザンオールスターズの新譜発表からのツアー、Perfumeの結成15周年&メジャーデビュー10周年のアニバーサリーライブ、福山雅治のスタジアムライブや年末ライブなどなど、大型イベントが目白押しでしたw。

一方、今期は桑田佳祐がソロ活動を行うもののサザンオールスターズはなし。また今年の福山雅治は俳優業中心(&リオ五輪レポーター?)でライブ活動は減る見込み。毎年嬬恋でやっていたアミューズフェスも中止で、今期はある意味、閑散期、端境期的な期で、来年以降に向けた充電期間のような感じです。

アミューズはこれまで、今期は減収減益の見込みであることを決算短信や決算説明会資料などで説明してきています。5月に出した期初の業績予想でも今期は経常利益ベースで対前年32.2%減の見込みとしています。
「予想が32.2%減だったから、55%と減益幅が拡大している」と面白おかしく騒ぐ連中もいるけど、上述の通り、アミューズの場合は四半期ごとの評価は意味がありません。


ところで、アミューズの期初業績予想は毎回超保守的。期初業績予想の公表時点で未発表分のコンサートについては、予想数値に反映しないのが通例となっているみたいです。BABYMETALの東京ドーム追加公演とか、Perfumeのドームツアーとか、最近発表となったコンサートはおそらく期初の業績予想には含まれていませんから、これから業績予想の上方修正が出てくる期待は大です。
ただし、上方修正があるとすれば、過去の経験則からいって早くても10月末の2Q決算前ぐらいでしょう。「BABYMETALの好調を見込んで会社が大きな上方修正を出すのでは」と囃す人たちもいたけど、1Q直後に上方修正を出すなんて、よほどのことでもない限りありえないです。

アミューズの今期業績が減益となることは、アミューズ自身が言い出すよりもかなり前から予見されており、株価は昨年末から大きく調整してきました。今回の1Q決算発表は目新しい材料ではなく、すでに株価に織り込み済みと考えるのが自然で、教科書的に考えれば、株価にはあまり影響ないのかもしれません。

しかしながら、アミューズは個人の売買が中心。企業研究をしっかり行って、中長期保有を前提とした個人投資家もいるんでしょうが、株を使ってギャンブルをしているような人たちの売買も結構多そうです。アミューズ株に限ったことではないけれど、ここのところ株式市場は個人の横着な売り買いが横行しているように感じます。

株を使って、決算の良し悪しだけにベットして丁半博打的な売り買いをする人たちは「対前期55%の減益」というところだけを見て売ってきそう。また「福山の結婚が原因でアミューズの経営が悪化している」とか「BABYMETALは利益が出ないことが露呈」とか、芸能ネタが大好きな人たちがネット上にテキトーな書き込みをして騒いでいるみたいだから、不安になった個人投資家の狼狽売りも発生しそうです。7月に入ってからの戻りを「1Q決算期待で上昇していた」なんて考えている人もいるだろうから「失望売り」も出そうだしw。

ただし今回の決算は、今後の業績悪化懸念とか事業環境の変化とかを示唆する内容ではありません。アミューズの成長ポテンシャルに翳りがでているわけでもなく、中長期保有が前提の投資なら、もし大きく下げれば絶好の買い場となると考えます。アミューズの株価は所属アーティストのスキャンダルなどで急落することがあるけど、そういった特殊要因を除けばこの先、あまりネガティブなニューズはなさそうですからね。ちょっと買い煽りっぽいけど、"最後の買い場"なのかもしれませんねww。
たとえ株価が一時的に下げたとしても、売りものが一巡して落ち着いてくれば、今後の上方修正期待から値を戻してくるでしょう。どの辺まで下がるか、いつ頃に反転するのかは、誰にもわからないですがw。

さて、どうなることやら。
GMO-PGの株価は3Q決算発表後、ずいぶん大きく下げました。これまでも決算発表後に急落することがちょくちょくありましたが、今回の下げは過去のの下落幅と比べても、かなり大きいですね。

ここのところ、エムスリーなど主要な成長株の下げも目立ちますが、8/8付の日経によると、数千億円規模の超大型ファンドにリバランスの動きがあり「先週後半から割高な内需株を売り、割安な景気敏感株を買う動きを強めていた」とのこと。
■株、夏枯れムード濃厚 需給相場の終わり近づく

今回のGMO-PGの値動きでは、買い板が厚いところに数千株以上の売りを断続的にぶつけてくるような売り方が何度も見られました。一般的に、ファンドを解消するときや大型ファンドのリバランスのような場合は、自身の売りで価格下落を起こすことを気にしないかのように、淡々と売ってきます。GMO-PGは1年以上前から持っていたとすれば、現在の株価水準でも十分に利が乗っているから、リバランスの対象になっていそう。

今回は、いつもの決算後の下げと、この超大型ファンドのリバランスとが相俟って需給が悪化、大きな下げを引き起こしたのでは、と推察しています。下げが大きくなると、"フィンテック関連"で信用買いをした短期勝負の個人の損切りやら追証に絡む投げ、狼狽売りなんかも出てくるでしょうから、下げが益々きつくなりますしね。信用売りで一勝負する人たちも出てくるしw。

ただ記事には「先週後半から目立っていた超大型ファンドによるリバランスの動きがしぼんできた」とも書かれています。リバランスのための処分は、必要なボリュームを売れば終わるもの。大きな売りものがなくなれば、個人の狼狽売りなんかも減ってきて株価は落ち着いてくるはずです。(8/8も処分売りが続いていたようですが、まぁ、そのうち落ち着くでしょうw)

今回の下げは、会社の業績や成長性に起因するものでは関係なく、需給悪化によるものです。GMO-PGのような優良株なら,下落が止まって割安感、売られ過ぎ感が出て、投資家の買いたさが下落の怖さを上回ってくれば、そのうち反発するでしょう。売りものがどの程度出てくるのかがわからないから、落ち着きどころはわかりませんが。

また、こういった処分売りなどの需給悪化による急落の場合、ファンドなどプロの投資家は下げている時に買い向かうようなことはせず、大きな売りものがなりをひそめるのを見極めてから、慎重に買い始めるパターンが多いと思われます。

個人的には、GMO-PGは安定した成長性を見込んで中長期保有前提で投資しています。中長期的にみれば需給は一時的要因。今回の下落の原因が需給悪化なら、ファンダメンタルズ的に特に処分する理由はないので保有継続です。というか、株価が落ち着いてきたら追加取得の方向ですw。

株価が大きく下げると、高PERで割高だから下落したという後講釈が出てきます。PERはもっとも単純でわかりやすい指標のひとつで、ある意味教科書的ですが、将来の成長性を考慮できないという欠点があります。従って、
成長性を株価に織り込む成長株は高PERとなるし、成長率が加速すればさらに高PERとなるのは当然です。
成長株の場合、特定の株について時系列で比較するのは意味がありますが、
他社とのPERの比較だけで割安割高を判断して売り買いする投資家は、ほとんどいないでしょう。
株価の適正水準を知りたがる人もいるけど、雑誌などの株価の割高割安分析とか、あたった試しがない。株価なんて美人投票的な側面もあるし、株価に適正水準なんて存在しないのではないでしょうかw。
平成28年9月期 第3四半期決算説明会の映像が公開されました。
http://www.irwebcasting.com/20160801/5/a2caa9c654/mov/main/index.html
事業は絶好調といった感じですね。

以下、印象的だった内容。

■3Q単独の営業利益は対前年比+32.2%となった。足元の成長が若干、加速しているような感じを受けている。既存事業20%+新規事業5%で25%の利益成長を達成する計画(コミットメント)は、既存事業で+22%、新規事業が+7~8%の推移しており、いずれも上回っている。MSBも好調で、全体的に非常に順調に進捗している。

■決済処理金額の増大等により、スプレッド収入が対前年比で+49.1%と大幅に伸びた。また、ストック収入の成長は去年までは今ひとつだったが+32.2%と全事業で目標としている+25%を超えてきた。

■大手事業者の獲得に注力。システム開発力、コスト競争力は他社を圧倒、提案力も備えている。決済処理1兆円増に向けプロジェクトを発進中。

■ECと対面が融合を強めていくと考えているが、対面型決済を手掛けるGMOフィナンシャルゲート(GMO-FG)の決済端末の売上は、IoTの流れの中で今後、自販機等の機器への「組込み」が主流となると見ている。GMO-PGは年成長率25%をコミットしているが、GMO-FGは数年は年成長率が50%程度となると見込んでいる。

■2月に営業を開始した、三井住友フィナンシャルグループとのJV「SMBC GMO PAYMENT」は、事業計画を大きく上回る件数が三井住友銀行を通じて持ち込まれており、対応のため営業体制を強化しなければならなくなっている。いかにこなすかが喫緊の課題という、期待通りの状況となっている。

■マネーサービスビジネスは残高ベースではすでに、期初計画を上回った。トランザクションレンディングの残高が少し減っているが、これは大口需要が一時的に減ったこと等による。一方、早払いが大きく伸びている状況にあるが、早払いも短期の資金融通に他ならず、将来的にはトランザクションレンディングに繋がる、良い傾向にある。

■GMO後払いも好調で決済件数は前年比+80%、単月黒字化しており、来期は通期の黒字で計画する予定。データの蓄積が進み、開始時からデフォルト率が3分の1となって、収益性が大きく改善している。

■アジアではこれまで、国内と同様の決済代行と日系企業の決済をやってきた。そろそろ次の段階に移行していきたい。現在は利用者サイドに決済手段を提供することを考えている。利用者に決済手段を提供する、というのは日本でのGMO後払いのようなものを指すが、ローカルの需要を取り込むことを目指したい。今回のインドのモバイルウォレット企業MobiKwickへの出資も、こうした決済手段の提供の一貫である。これを軸にアジアでの成長を加速していきたい。