2018年3月期決算と業績予想について【エムスリー】 | 投資は自己責任で

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2018年3月期決算と業績予想について【エムスリー】

エムスリーの2018年3月期決算、いつもどおり順調、期初の業績予想を上回る増収増益でした。
○2018年3月期 (単位:百万円、カッコ内は対前年比)
 売上収益   94,471(+20.9%)
 営業利益   29,713(+18.6%)
 税引前利益  29,700(+19.0%)
 当期利益   20,783(+22.7%)


また、決算短信に掲載された2019年3月期の業績予想は、以下の通りでした。
売上収益   113,350
営業利益    31,720
税引前利益   31,700
当期利益    22,220

この業績予想数値を単純に2018年3月期と比較すると、前年比は以下のようになります。
売上収益  +20.0%
営業利益   + 6.8%
税引前利益 + 6.7%
当期利益   + 6.9%

こうして単純に前年と比較して「成長鈍化!」とか言っている人たちがいるみたいです。
(ネットメディアがツイッターとかで出している、半自動作成の記事でも「営業利益+7%」となっています。

ところがエムスリーは、2019年3月期よりIFRS第9号(金融商品)の適用を予定しているとのこと。要は会計基準が変わるということですが、上述の予想値はこの"IFRS第9号(金融商品)"に基づき作成しているため、前期の決算数値と単純比較はできません。
決算短信や決算発表資料には、新しい会計基準であるIFRS9号ベースで比較した場合の前年比が、ちゃんと掲載されています。
売上収益    113,350(+20.0%)
営業利益     31,720(+15.0%)
税引前利益   31,700(+15.0%)
当期利益     22,220(+15.0%)

つまり、今回の業績予想は、売上で+20%、利益で+15%の増収増益予想ということです。

これでも「今期に比べると増益率が鈍化している」とか言い出す人がいるかもしれないけど、1年前の前々期決算に掲載された前期の業績予想は、以下の通りでした。
売上収益   +15.2%
営業利益   +15.8%
税引前利益 +16.2%
当期利益   +15.1%

要は、前年の業績予想でも、今期同様に+15%程度の増益予想だったものが、実際の決算で上ブレしたということで、成長に翳りが出ているとか、そういったことではなく、今期も堅めの予想をしているのでは、と考えるほうが自然ですね。