バンダイ サンダーバード1号です。

 マットジャイロ同様、不燃ゴミからの再組立てです。

 今時では滅多に見ないフリクションモーター動力品なので、

珍しいと思って手を付けてみました。

 

 フリクションモーターは、モーター⁽動力⁾といいながら、

はずみ車で回転を保持するだけで動力を持たないので、

フィクションモーター⁽なんちゃってモーター⁾だとばっかり

思っていました。

 以後、フリクションモーターを見かけなくなってしまい、

本当のことを知ったのは恥ずかしながらごく最近のことです。

 昔はフリクションモーターを使った玩具やプラモデルはよく

見かけました。

 値段のグレード的には、

 

ころがし → フリクションモーター → ゼンマイ → モーター

 

だったと思います。

 当時は1回押し回ししてどのくらい遠くまで走らせることが

できるか競争して遊んだものです。

 今でもモーターは依然現役で、ゼンマイがプルバックゼンマイ

として生き残ったにもかかわらず、フリクションモーターは何も

進化することもなく淘汰されてしまいました。

 寂しい限りです。

 

 閑話休題

 

 ブツは前髪付きのバンダイ坊やマークのもので、マット

ジャイロと同じ頃のもののようです。

 部品点数も少なく、タイヤは紛失していて、翼の片方が折れて

いました。

 フリクションモーターの動作も渋くて回転が持続しません。

 とりあえず外せそうな部品は外してみましたが2つだけでした。

 紛失しているタイヤですが、前作のマットジャイロで使わな

かったタイヤがちょうど使えそうでしたので早速持ってきました。

 

 

 赤色のレーダードームはどうしても外れなかったので、そのままに

しています。

 前輪はシャフトの先を潰して止めていて、代用品がなかったので

これもそのままにしてすすめることにしました。

 「THUNDERBIRD1」とエンジンの「1」は紙のシールを

貼ってあるので、無理に剝がさずすすめることにしました。

 

 まずは動力部分の修理と組み立てです。

 フリクションモーターはクリーニングと注油で元通りに動きました。

 マットジャイロのタイヤを取り付けてみると、タイヤの外周の

バリがあたってこすれてうまく回らないことがわかったので、

バリを凸凹ができないように深めに削ってあたらないようにしました。

 

 

 画像左:フリクションモーターと代用品のタイヤ。

元々そうだったかのように見えるのは同じ時代のもののせいで

しょうか。

 はずみ車は結構小さいですが回転は数十秒程度持続します。

 歯車などの抵抗⁽フリクション⁾はかなり少なそうです。

 画像右:ようやくうまく回るようになったところ。

 クリアランスは1mmありません。

 

 さて、今回は無事復帰できましたが、今後も手入れの必要が

出てきそうなので、後の蓋は脱着可能にしておかなければ

なりません。

 後の蓋パーツにプラ板のリブを追加工して、差し込み式に

します。

 そして、ネジを貫通させて固定することにしました。

 ネジは皿のタッピングビスを使います。

 頻繁に取り外すことはないので、これで大丈夫でしょう。

 

 

 画像右:タッピングビスの取付穴、これを蓋のリブを貫通・

共締めして固定します。

 

 次は折れた翼の修理です。

 厚さが1mm以下で薄いため、端にプラ板を接着したぐらいでは

簡単に取れてしまいます。

 まずは折れた翼の先から1cm弱の片側を翼の厚さの半分程度に

削ってプラ板を貼って延長します。

 翼を削ってある程度整形したら、削り残した翼の先にプラ板を

貼って継ぎ足します。

 先に削った翼に合わせて継ぎ足したプラ板を整形します。

 最後に全体を削って仕上げます。

 なお、フリクションモーターの収容部に亀裂があったので、

瞬間接着剤を流し込んで、ついでに直しておきます。

 

 

 画像右から2番目:フリクションモーター収容部の亀裂を

修繕したところ。

 眉毛付きのバンダイ坊やがわかりますか?

 

 これで再組立ては終了で、塗装に入ります。

 デカールの入手ができないので、貼り付けられたシールは

利用するのですが、エンジン部は青なのに銀色のシールが

巻いてあります。

 胴体のシールも青地に銀文字です。

 色がまったく逆じゃないですか!!

 バンダイらしからぬ大ポカです。

 当時のサンダーバード2号はまともだったのに。

 安物だったので手を抜かれたのでしょうか?

 

 胴体のシールはどうしようもないのでそのまま使用します。

 エンジンの銀はどうしても許せなかったので、「1」の文字と

スリットの黒を残して除去して、エンジン部を青に塗装する

ことにしました。

 

 

 そして通常通りに塗装、機首部分の2本の黒帯もマスキング

テープを使って塗装しました。

 レーダードームは材質の関係で塗料が食いつかなかったし、

色もそこそこ似ていたのでそのままにしました。

 最後に悩みの種の動力部分の張り出し部分ですが、

タイヤが目立たないようにタイヤと同じ黒に塗ってみました。

 

 

 これで完成です。

 

 

 最初に見たおもちゃおもちゃした印象は大幅に改善できたと

思いますがどうでしょうか?