今回はガチ電気系工作です。

 馴染みのない方、お付き合いくだされば幸いです。

 ベース部に電源の制御部を組み込みました。

 

 まずは電飾のON/OFFスイッチから。

 点灯させる予定のライトは以下の5種類です。

 ・ヘッドライト

 ・ウインカーランプ(右+左)

 ・ポジションライト

 ・ブレーキライト

 ヘッドライトとポジションライトは同じスイッチでON/OFF

できるとしても、4種類のライトに個別にスイッチを付けるとなると

スペースだけでも大変です。

 このため、中間OFFポジション付きの2接点スイッチを使います。

 これは、真ん中でOFF、左右それぞれで個別にONできるスイッチ

です。

 ウインカーは左か右のいずれかしか点灯しないので大丈夫です。

 ヘッドライトとブレーキライトが同時点灯できないのが難点ですが、

2つのスイッチで済ませられるので助かります。

 スイッチ操作は意外にスイッチに力がかかるので、基板に半田付けして

基板を車体にスペーサを介してネジで取付けます。

 シャーシには予めスイッチノブが出る穴とネジ止めの穴を開けて

おきます。

 

 

 車体下部のグランドクリアランスは結構少ないので、皿ネジを使って

取付けています。

 加工のため、モーター+ギアユニットは一旦取り外してあります。

 

 次は、ヘッドライト用電源の加工です。

 ヘッドライトの白色LEDは3Vでは安定して点灯できないので、

5V電源が必要です。

 このため、3Vから5Vに変換する電源ユニットを使います。

 電源は乾電池2本を使う携帯充電器の基板を使います。

 詳細はマグマライザー製作記事を参照してください。

 設置場所はギアボックス内部ぐらいしかないので、高さを抑えるため

部品の一部を一旦外して横向きに半田付けし直しています。

 また、ギアボックスの金属フレームでショートしないように裏側

にはカプトンテープを貼り付けます。

 カプトンテープは絶縁に使用する特殊なテープで、破れにくく半田

付けの熱にも耐えられます。

 結構高いですが電気系の工作には結構役に立ちます。

 そして、スペーサ代わりに基板の端材を取付けておきます。

 

 

 右は動作確認で、5Vの電圧が出ていてLEDが点灯しています。

 コンデンサ(基板上側)は横向きにして半田付けし直しています。

 左端の茶色いものがカプトンテープです。

 基板裏側の半田付け部分がシャーシに接触しないための絶縁です。

 

 次は、ウインカー点滅回路です。

 100円ショップで夜間走行用ポジションランプを改造します。

 ボタンを押すとLEDが点滅するアレです。

 そのままでは点滅間隔が短いので、内部の抵抗を変えて2秒周期で

点滅するよう改造します。

 いろいろ取り替えては動作確認して、1MΩでうまく動作しました。

 また、スイッチ接点を抵抗でつないで、常にONするようにして

います。

 これを左右のウインカーにつなげば、点滅させることが出来ます。

 

 

 動作確認は本来付いていたLEDでおこないましたが、その後、黄色

LEDで確認しました。

 白色LEDと黄色LEDでは動作電圧が異なるので、抵抗値を変えて

輝度を調整しています。

 基板と部品の高さが抑えられているので、ドア内装と外板の間に

うまく縦に入れることができます。

 

 というわけで、なんとか取付けることが出来ました。

 5V電源はかなりぎりぎりです。

 

 

 5V電源基板の取付のために、それまで折り曲げで済ませていたギア

ボックス前部の板金は切除することになりました。

 それでも、取付は後部シート下のギアボックススペースぎりぎりで、

部品の上を配線が通っただけで隙間ができるくらい厳しいです。

 ウインカー点滅回路基板は、使わなくなった電池ボックス金具取付用の

支柱に穴を開けてネジ止めしています。

 

 さて、電池ボックスからの配線の引き回しですが、電池の隣は

ミサイル発射機構のスペースになっているので、配線が浮くとミサイルに

あたってうまく動作が出来なくなる恐れがあります。

 このため、コードキーパーを車体にねじ止めして配線を固定します。

 コードキーパーはフックに束線バンドをひっかけて配線を固定する

もので、最小でも10×15mm程度の大きさになってしまいますので、

最低限必要な2箇所に取付けるのがやっとでした。

 

 

 ステアリング機構上部の取付はタッピングビスを使用、床部は電源基板

同様に皿ネジ+ナットで固定しています。

 

 最後に車体上部接続部を含めた配線をおこないます。

 車体上部との接続は取り外し可能にするために、コネクタを使用します。

 コネクタの車体下部側は固定としてピンヘッダーにします。

 本来ならコネクタのオス側を使いたいところですが、これもスペースの

関係でコネクタのピンと同じピッチのピンヘッダーを基板に半田付けして、

スイッチ同様に基板を車体にスペーサを介してネジで取付けます。

 

 

 右端は、実際にコネクタを取付けてみたところ。

 本来あるモータースイッチとモーターの狭いところに取付けるため、

ぎりぎりのスペースに取付けることになります。

 モーター側とモータースイッチ側で間隔が異なりますが、これは

コネクタのピン穴位置に合わせたため。

 これによりコネクタの左右逆挿入を防ぐことが出来ます。

 配線は、部品を避けておこなうため、予め現物合わせで配線長さを

決めて半田付けをしてから取付をおこないます。

 取付後の配線修正はかなり大変なので、都度動作確認してから進め

ます。

 コネクタ後部とモーター左側にスペースの余裕がありますが、

ここは車体上部のテールライトや付属回路のために取って置いて

います。

 

 これで、車体下部の配線加工は完了です。

 次回からは引続き車体上部の電飾加工の続きをおこないます。