質問79.紫色の木 | あなたが、人生の最期に「○○ならよかった…」と後悔しないための、91の質問

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あなたにとって「充実感」「達成感」「幸福感」とは何ですか?91個の質問を通して、一緒に考えていければと思います。

質問79.『他人から「それ、いいね。」と予想外の誉め言葉をもらって、うれしかったことはありますか?』
 
こんにちは、河合です。
 
今日は
「子どもの可能性」
について、お話します。
 
今回の記事を読めば、
あなたはこれまでに
あなたの意志とは無関係に作られた
狭い枠組みから抜け出して
新しい可能性が広がる感覚を
実感できます。
 
特に、
あなたが、
小学校就学前のお子様をお持ちなら、
今回の記事は、ぜひ読んでいただきたいです。
 
僕が小学生の時の話です。
 
図工の時間に、
「なんでもいいから、木の絵を
描いてみましょう。」
という課題がありました。
 
僕は、下書きもそこそこに
太くて大きな幹の
とても高い木を、
画用紙いっぱいに描きました。
 
他の子も
思い思いに、自分の木を描いていました。
 
僕も、木の形としては、
他の子と、たいして違っていませんでしたが、
 
一つだけ、大きく違う点がありました。
 
僕が描いた木は、
「紫色」だったんです。
 
なぜ紫色の木を描いたのか?
 
あまりよく覚えてないんですけど、
 
たぶん、夕暮れ時に見た大きな木が
とても印象に残っていたから、
紫色を塗ったんだと思うんです。
 
僕は、一生懸命描きました。
 
ですが、それを見た先生は
一言、突き放すように言いました。
 
「河合君、
木の幹は、紫じゃなくて、茶色でしょう(苦笑)」
 
僕は、深く傷つきました。
 
僕にとって、木は紫色であり、
それが真実でした。
少なくとも、僕にとっては。
 
先生は、
僕の真実を、
認めてくれませんでした。
 
その頃の僕にとって、
先生の存在は絶対でしたから、
その瞬間、
僕の中で、
 
「木の幹は、茶色でなくてはいけない。」
 
という、狭い枠組みができてしまったんです。
 
今にして思えば、
 
朝日をいっぱいに浴びた木は
黄金色だし、
 
夕日を浴びた木は
鮮やかな朱色だし、
 
霧の中にただずむ木は
藍色かも知れません。
 
僕たちの目を通してみる現実は、
その時、その場面、気持ちによって
刻一刻と変化しています。
 
これは絶対にそうだ、
というのはありません。
 
もし、あなたが
子どもに対して
「これは絶対に〇〇だ。」という
断定形口調で接することがあるなら、
 
今すぐやめてください。
 
たったそれだけで、
子どもは可能性の枠を狭めてしまいます。
 
言葉の負の力を、
なめてはいけないんです。
 
もし、子どもが、
紫色の木を描いていたら、
 
こう聞いてあげてください。
 
「どうして紫色なの?」
 
「お日様が沈んだ時にね、
見た木なの。」
 
子どもは、そう答えるかも知れません。
 
その時は、どうか
ほめてあげてください。
 
「そう、よく観察しているね。」と。
 
子どもは、
大人の理不尽な断定形口調に
なんどとなく傷ついています。
 
逆に、ほめてあげると
非常に喜んで、
爆発的に能力を発揮するものです。
 
子どもの数だけ、木(真実)があるんです。
そこをぜひ、認めて、ほめてあげてください。
 
 
今回は、ここまでです。
 
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
 
本当に感謝します。