9年前のある晩、夜中に目が覚めると


何故か分からない重苦しい息苦しさ、心臓が大きく脈打ち、意識が遠くへ行く様な、

味わったことのない恐怖。目の前が暗くなる。


死の淵を覗き込み、そちらを見ていると

深海深く吸い込まれていきそうに

底が見えない不安感。


いったい俺は、どうなってしまったんだ

どうしたらいいんだー。


このまま死んでしまうのではないかという恐怖と闘いながら


ただじっと、息を整えることだけしかできない。

べとべとした冷や汗がでる。


その恐怖が何度か訪れたる。

昔やったことのある腹式呼吸を繰り返した。

そうしているうちに、ようやくその状況から逃れることができた。


それが、パニック発作というものであると知ったのは、

翌日、かかりつけの病院へ行ってのことだった。